調査・データソフトウエア開発のシノプス(大阪府豊中市)は3日、四国青果物流通合理化協議会がことし1月まで行った青果物の発注業務効率化や食品ロスの削減を図る実証事業に参画し、食品ロスの改善や発注時間の削減、配送トラックの削減などの効果を確認したと発表した。今回の成果を受け、従来困難とされてきた青果の需要予測と自動発注を実現し、食品ロス削減と業務効率化を図る。
同協議会は西日本でドラッグストアなどを展開する企業で設立。鮮度の劣化が早く品質保持期間の短い青果物の配送効率を高め、食品ロスを減らすために、青果の需要予測と自動発注の実現を目指している。昨年度は農林水産省の補助事業の採択を受け、昨年10月からことし1月までシノプスとともに実証実験を行った。
シノプスは需要予測型自動発注サービス「sinops」(シノプス)を開発、日配食品や惣菜といった賞味期限が短く需要予測が難しいとされるカテゴリーのシステム化に成功した。同サービスは現在、多くの食品小売企業に採用されている。
実証実験では、需要予測型自動発注システム「sinops-R」に、青果特有の相場変動や在庫計算などを考慮した青果用の需要予測ロジックを追加し、ドラッグストア2店で青果仲卸から仕入れる玉ねぎやジャガイモなど青果15商品を対象にした需要予測・自動発注を行った。その結果、販売個数や販売額を落とさずに、発注作業を50%軽減し、食品ロスを25%削減した。
さらに、納品日を2日後から4日後に変更したり、1週間分の総発注を事前提示したりしたほか、開店前に終えていた青果の配送時間を正午まで延長するなどして、条件を変えた場合も効率化が可能かを検証。
納品日を延長したところ、仲卸でのピッキングや荷積みなどの納品作業が46%軽減。納品時間の延長では、トラックの積載率が上がり、トラック台数を47%削減できた。しかし、ドラックストア側では納品や陳列作業が43%増加するとの課題もあった。
こうした結果を受け、同社は今後3年間で臨時配送トラックを30%削減し、流通過程における作業の所要時間を30%超削減、さらに仲卸・小売段階での食品ロスの30%削減を目標に、取り組みを継続していくとしている。

▲実証実験を行った店舗の青果売り場(出所:シノプス)
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