話題主要ターミナル駅を見下ろすような威容を誇るタワーマンション。こうした高層階の顧客への配送はドライバーにとって、またとない学習の場である。
同じ敷地内に姿のよく似た複数の棟が並んでいる。訪ねるべき顧客の部屋はどの棟にあるのか。それに合わせて軽バンの駐車位置を決める。まずはいずれかの棟に車を寄せて、いつものように足で「ロケハン」を敢行する。

▲建物の玄関を探し当てても、そこから目的の階に上がるまでに時間を要する
訪問すべき棟が分かると、その近くに車を動かして、台車でオートロック前に商品を運んで顧客宅を呼び出す。解錠されると、宅配事業者用のエレベーターホールへ急ぐ。
同じ棟に複数の訪問先がある場合は、個別にオートロックの扉の前で顧客を呼び出すのが通例だ。オートロック前の呼び出しシステムは、一般住居の呼び鈴と同じ役割を果たす。つまり、一度の解錠で複数の顧客を回ってしまうと、呼び鈴を押さずにいきなり玄関扉を開ける格好になり、トラブルに発展する可能性もあるのだ。
今回は同じ棟の訪問先が1か所のみだ。35階まで上がるのだが、エレベーターの回数表示は36階から上向きの矢印を指している。どうやら「先客」が高層階に荷物を運んでいるようだ。1階に下りてくるのに何分かかるだろうか。
39階で停止したエレベーターは、そこでとどまったまま動かない。エレベーターを待機させているようだ。1分間ほど滞留したのち、ようやく下降を始めた。それから2分あまりが過ぎて、ようやく1階に到着した。扉が開くと、同じ宅配事業者のスタッフが2人降りてきた。顧客宅に荷物を届ける間に、エレベーターの「開」のボタンを押し続けていたのだろう。2人いれば役割分担も可能だが、1人ではそうはいかない。

(イメージ)
35階で降りると、顧客の部屋番号を探す。顧客の氏名を確認して商品と領収書を渡し、さらに捺印またはサインを求める。どんなに急いでもエレベーターに戻るまでに1分はかかる。35階のホールに駆け戻ると、やはりエレベーターは1階に向けて下降していた。ここで待つこと3分、ようやくエレベーターが到着。棟を探し始めてから次の訪問先へ出発するまで、10分を軽く超えていた。タワーマンション、おそるべし。(つづく)
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