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話題台車を使って飲料水の入った箱を軽バンに寄せて、荷台に積みこんでいく。出発前のあわただしい物流センターを象徴する風景だが、新人見習いドライバーにとっては、それさえも新鮮に映るものだ。
実際に箱詰めの荷物を載せた経験があれば分かるのだが、軽バンという乗り物は配送業務を担う上で実に効率的である。運転席と助手席を除くすべての空間を荷物の積載スペースに活用できるからだ。
もちろん同じ軽貨物車でも天井のないトラックと異なり、高さの制限はあるのだが、それでも一般的なサイズの段ボールであれば、3段重ねて30箱以上を詰め込むことも十分可能なのだ。飲料水の積載業務は、それを実感できる絶好の機会であると言えるだろう。
さて、台車から箱を荷台に積み込む作業を、隣で軽々とこなす若手配送員にならって開始した。荷台の運転席側は、車体後部の「リアゲート」(ボディ後方の開閉部)からは最も奥になるので、荷台に入り込んで箱を並べていく格好になる。横長の箱を縦向きに並べていると、後ろから声が掛かった。「清水さん、その並べ方では側面のスライドドアからは箱を出しにくくなりますよ」

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配送先で顧客に荷物を渡す際には、その周辺の道路状況や建造物の形状などによって、軽バンから荷物の取り出す扉が変わる。駐車場など比較的幅に余裕のある場所であれば、リアゲートを活用したほうが効率的だ。しかし、道路脇など側面から荷物を出したい場合はスライドドアが実に有効なのだ。
スライドドアから荷物を出す場合は、そこから出しやすい箱を少しでも増やしておくと便利だ。つまり、スライドドアから見て縦向きになるように並べておけば、横向きよりも引き出しやすくなるというわけだ。
そう、荷物を荷台から3方向で降ろすことができる軽バンの特性を全く理解していなかったのだ。「荷台への荷物の詰め方」なんて、どこのマニュアルにも書いていないだろう。それは配送員の創意と工夫に基づく知恵だからだ。しかし、現場から生まれたちょっとした工夫が、配送時間をわずか数秒でも短縮することになれば、遅配をなくす原動力になる。いやあ、現場力の威力に脱帽だ。(つづく)
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