賃貸借契約を結ぶ際に重要な賃貸借契約書・重要事項説明書とは? | 【LIFULL HOME'S】住まいのお役立ち情報
お部屋探しをして気に入った賃貸物件が見つかったら、いよいよ賃貸借契約を結びます。
契約時に交付される「賃貸借契約書」や「重要事項説明書」にはさまざまなことが記載されているため、ポイントを見落としてしまいがちです。
そこで今回は、賃貸借契約において重要となる「賃貸借契約書」と「重要事項説明書」の2つの書類の見るべきポイントについて、解説していきます。
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賃貸借契約書とは、大家さんから物件を借りる際に締結する契約書のことです。ここには賃貸条件に関する詳細な事項が記載されているため、しっかりと目を通した上で、署名捺印を行いましょう。
確認すべきポイントを以下にまとめました。
賃貸借契約書の最初に書かれているのが、これから契約する予定の物件名と住所です。まれに不動産会社が契約書を取り違えている場合もありますので、必ず確認してから読み進めていきましょう。
また、物件名と住所は、引っ越し業者やライフラインの開栓などの手続きの際に必ず必要になるため、携帯電話に登録するなどしておくといざというときに役立ちます。
記載されている家賃や管理費が、募集図面に書かれている金額と同じであるかを確認しましょう。
特に家賃交渉をして値下がりしているような場合については、その情報が賃貸借契約書に反映されているか、必ずチェックが必要です。
銀行振込、口座引き落とし、大家さんに手渡しなど、どのような方法でいつまでに家賃を支払わなければならないのか確認します。
この確認を忘れると、最初の家賃から支払いが遅れてしまうということにもなりかねないため注意しましょう。
退去1ヶ月前通知が比較的多いようですが、物件によっては2ヶ月前の場合があります。退去する際にトラブルになりやすいので、事前に必ず確認が必要です。
賃貸借契約を結ぶ際は、これらのポイントに注意して署名捺印をしましょう。
賃貸借契約を締結する際に重要となるもう一つの書類が「重要事項説明書」です。
重要事項説明書とは、簡単にいうと、これから契約する物件の「ルール」や「設備」などを記載した「取扱説明書」のような書類のことを指します。
宅地建物取引業法では、賃貸借契約書を締結する前に「宅地建物取引士」という専門家が重要事項説明をすることが義務付けられており、重要事項説明書はその説明の際に使用する書面です。
確認すべきポイントは以下の通りです。
物件の所有者が誰で、どこに住んでいるのかについて記載されています。また、トラブルがあった際などに必要となる管理窓口の連絡先等も記載されていますので、しっかり確認しておきましょう。
重要事項説明書で最も重要なポイントです。ここに記載されている設備については、万が一故障した際に、大家さんの負担で修繕してもらうことができます。
反対に、書いてないものについては、たとえ室内にあるものだとしても実費負担となる可能性があるため、必ず確認しておきましょう。
例えば、内見した際にエアコンが1台ついていても、重要事項説明書にその記載がない場合は、設備ではなく前入居者の「残置物(置いていったもの)」である可能性があります。
故障していて撤去したい場合、入居後自己負担となる場合もありますので注意が必要です。重要事項説明書に記載されていない設備に気がついたら、必ず不動産会社に理由を確認しておきましょう。
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それぞれの書類の見るべきポイントについてご紹介しました。重要事項説明書は、賃貸借契約書を安心して締結できるよう、事前に物件に関する重要な事項について説明することが目的です。
対して賃貸借契約書は、大家さんからその物件を借りた「証拠」を残すために作成する書類であり、後で家賃等の諸条件で相違が生じないようにすることを目的としています。
2つの書面に書かれている内容は似ている部分もありますが、書類としての役割が違うことを覚えておきましょう。
賃貸借契約書も重要事項説明書も、しっかり読もうとするとある程度時間が必要です。面倒だからといって出された書類にすぐに署名捺印をしてしまうと、後で思わぬトラブルが生じる可能性もあります。
そのため、できれば前もって内容を確認できるとベストです。不動産会社に依頼して、予めこれらの書類の写しなどを発行してもらい、事前に読んだうえで契約に臨むとよいでしょう。
更新日: /公開日:2018.09.18
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