●1200人規模
金沢駅西にライブホールを建設する計画が進んでいることが7日、関係者への取材で分かった。西松建設(東京)が国内外でライブホールを展開する「Zepp(ゼップ)ホールネットワーク」(東京)と連携して運営する。収容1200人規模で、今年秋の着工、2027年春頃の開業を目指す。西金沢駅前を候補地として計画を表明したものの、住民の反対運動により塩漬けになっていた事業が、「県都の玄関口」に舞台を移し再び動き出す。
西松建設がライブホールを計画するのは、金沢市広岡3丁目にあるJR西日本の所有地。敷地面積は約3千平方メートルで、現在はコインパーキングとして活用されている。金沢駅から徒歩約10分で、近くには金沢勤労者プラザや日銀金沢支店などがあり、周辺では近年、オフィスビルの建設が相次いでいる。
関係者によると、西松建設がJR西から土地を借り、ライブホールの建設を進める。名称は今後決めるという。駅周辺のにぎわいづくりに向けて、JR西と石川県が情報発信などで協力する。
西松建設のライブホール開発は当初、西金沢駅前の米泉(よないずみ)町10丁目で計画されていた。2009年に閉鎖した日本たばこ産業(JT)金沢工場跡地を取得し、建設したホールをゼップが運営する予定だった。
ただ、19年3月にゼップ進出が明らかになると、地元町会が「治安が悪化する」などとして反対活動を展開。対策委員会を結成して建設中止の署名を求める事態にまで発展した。
その後は新型コロナウイルスの感染拡大により住民説明会が開けず、工事は無期限延期となっていた。西松建設は所有するJT金沢工場跡地に関しても新たな活用法を模索するとみられる。
























