超巨大なブラックホール同士の衝突が迫っているらしい…
湯木進悟

悠久の時を超えた宇宙での話ですけどね……。
ブラックホールを1つ発見するだけでもビッグニュースになると思うんですが、このほど天文学者たちは、互いにわずか1光年しか離れていない距離に2つの超巨大なブラックホールが接近しているとの発見を明らかにしました! このままいったら、ブラックホール同士の衝突は、ほぼ確実視されるとの計算まで出されているんだとか。もしも本当に、この2個の巨大ブラックホールがぶつかり合ったなら、1億個の超新星爆発に匹敵する莫大なエネルギーが放出され、一気に取り巻く銀河は破壊滅亡に至るとの見通しも発表されています。一方で、天文学的にはこのペアになったブラックホールから発される重力波の検出に成功すれば、時間の進み方が他とは異なるブラックホールや宇宙の謎の解明へとつながるのでは?と、そんな期待も高まっているようです。
なお、そんな恐るべき衝突が太陽系の近くで起きたりしようものなら、とんでもない事態になってしまいますが、どうぞご安心ください。2つのブラックホールは、ともに遠く遠く離れた「PG 1302-102」銀河の中で発見されており、これから数百万年というスパンの中で生じる衝突が予期されているということですから。宇宙の観測では、こんな長い期間の出来事であっても、間近に生じるものとして位置づけられておかしくはないとの説明ですよ〜。
Top image: Artist impression of black hole binary. Credit: Santiago Lombeyda/Caltech Center for Data-Driven Discovery
source:New York Times
Sarah Zhang - Gizmodo US[原文]
(湯木進悟)
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