
25日、午後7時すぎから皇居・宮殿内の豊明殿で行われたのは、国賓のブラジル大統領を招いての宮中晩さん会。

天皇皇后両陛下が主催の晩さん会は、実に6年ぶり。

今回が初めての出席となる、長女 愛子さまは、淡いピンクの装いに身を包み、ブラジルの閣僚と通訳を交えて、笑顔で歓談されていました。

今回の晩さん会はこれまでとは異なり、ドレスコードが「平服」に変更。
これは、ブラジル側たっての希望だといいます。

10年以上 皇室の洋服を手がけている、ファッションデザイナーの滝沢直己さんは、今回の天皇ご一家の装いについてこう話します。

ファッションデザイナー 滝沢直己さん:
陛下が(皇后さまと愛子さまの)ドレスの色に合わせた、水玉のネクタイをされているっていうところで、ご家族のひとつの一体感みたいな。
僕は平服だからこそ、皆さんでお考えになられた「家族」というものをすごく強調されたコーディネーション、スタイリングを3人で合わせてこられたなって。すごく素晴らしい場面だなと思いました。

特に印象的だと話したのは、愛子さまの装いについて。

ファッションデザイナー 滝沢直己さん:
一般的にいうとスペンサージャケットっぽい、本当に(丈の)短い。愛子さまのご年齢にふさわしい軽やかなスタイルとして、すごくお似合いなんじゃないかなと思います。
薄ピンクですか、すごく温かみがありますし、本当にプリンセスの温かさ、気持ちの表れが、服を通して感じられるような。

皆さん黒いダークスーツを着られている中に、一人こう…花のピンクじゃないですか。前に置かれているのも、白とかピンクのダリアみたいな花が置かれている中に、そのままピンクがはね返って反射するみたいに服に写って。何かそういうところまで、コーディネートされているのかなっていうこととか。
会場全体の中での、服の見栄えというかそういったものを考えられて服を決められているんじゃないかな、すごく会場全体に温かさを振りまいている感じに見えますね。

ファッションデザイナー 滝沢直己さん:
(左肩のブローチ)そういったものでアクセントをつけているところも、質素ななかでもすごくニュアンスをつけてらっしゃるので、その場にふさわしい、エレガントであり、親しみやすいバランスのいいスタイリングじゃないかなと感じます。
マルシア「笑顔の絶えない」“聞き上手”の愛子さま
これまでとは、少し違う趣で開かれた宮中晩餐会に招待されたのは、石破茂首相夫妻など約110人。その中には、ブラジルと日本をつなぐ“ゆかりの人たち”の姿がありました。

「めざまし8」の取材に応えてくれたのは、歌手のマルシアさん。
ブラジル・サンパウロ州出身のマルシアさんは、10代の頃、ブラジルから日本へ。そして、2015年にはブラジルとの「外交関係樹立120周年」の親善大使に就任。
日本とブラジルをつなぐ架け橋として、活動を続けてきました。
歌手・マルシア:
素晴らしい晩餐会に参加させていただいて、本当にもう…自分の人生の中の1ページの思い出というか、光栄な時間でございました。
今回初めて出席された愛子さまとの、こんなエピソードも明かしてくれました。

歌手・マルシア:
私が「初めまして、マルシアでございます」とお声がけしたら「ああ!マルシアさん」と、その距離をすごく縮ませていただいたり。
舞台の話をしたら「どんな舞台ですか?」とおっしゃるので「コメディーで着物も着て…」と言うと、「お歌を歌われるんですか?」と、「え~…これ、ネタバレできないので、ちょっと内緒に」と言っちゃったりして。
とても、そういう意味ではすごく私の日常の話も引き出してくださって、笑顔がずっと絶えなかったです。
(「めざまし8」3月26日放送より)