
石破首相が自民党の新人議員に配った「10万円商品券」問題の波紋が、さらに広がっている。

22日、福島市で講演した自民党の小野寺政調会長は、少数与党で年度内に予算を成立させる難しさを強調したうえで、「高額療養費の問題や政治資金の問題、商品券の問題、そういうことでこの難しい状況について影響を与えないでほしい」と発言、野党だけでなく与党からも厳しい声が向けられている。
石破内閣支持率14ポイント急落し30.4%に
24日開かれた大阪・関西万博の成功を目指す超党派の議員連盟の総会、万博のマスコット「ミャクミャク」の隣で笑顔を見せていたのは、石破首相。

石破首相は、「大成功して新たな日本の希望を開きたいと心から思っておるところでございます」と、ハッピ姿であいさつしたが、心の中はハッピーではないかもしれない。

FNNがこの週末に行った世論調査で、石破内閣の支持率は30.4%と、先月より14ポイント急落し、2024年10月の石破内閣発足以来最低となった。
その理由とみられているのが、石破首相が新人議員に配った10万円分の商品券だ。

立憲民主党の辻元代表代行は24日、「石破政権の支持率の暴落びっくりしました。『政治とカネの問題』が決着をついていない中でですね、『石破さんお前もかと、あなたもか』というように国民が大きな失望したと」と発言した。

国民民主党の玉木代表は、「商品券を配ることであったりですね、あるいは4月から電気代の補助をやめたりですね、物価が下げる方向のことをやらなきゃいけないのに、そういうことをやらずにですね、やらなくていいことをやっているということだと思います」と指摘した。
自民党の政党支持率も2月より6ポイント近く下落して、20.8%となり、裏金問題などで揺れた岸田内閣時の最低支持率も下回った。
自民党内からは「参院選今のままではボロ負けする相当厳しい」、「打てる手が何もない」といった声が上がっている。

一方で、国民民主党は2月よりさらに支持を増やし11.1%に。
れいわ新選組も5.2%と、日本維新の会などを上回る結果となった。
国民・玉木代表が野党側の“首相統一候補”?
青井実キャスター:
支持率が、国民、令和と伸びている中、気になる発言がありました。

立憲民主党の小川幹事長から、仮にの話ですけれども、「総理大臣指名選挙となったら、玉木代表を野党側の統一候補として担ぐことも排除しない」という発言がありました。
ーー橋下さんはどう思いますか?

スペシャルキャスター・橋下徹さん:
やっぱり野党側では、玉木さんすごい人気ですからね。ただ僕心配なのは、もう維新から共産党まで野党が全部1つにまとまった政権になれるかなと思ったら、考え方は憲法に対する考え方も全然バラバラなので、それは難しいのかなと思いますね。
青井キャスター:
なるほど。そして支持率が出たわけですけれども、この数字で注目するところはどこになりますか?

スペシャルキャスター・橋下徹さん:
やっぱり国民民主党とれいわ新選組ですよね。この2つ伸びてます。しかも若者世代をつかまえてますよね。共通するのは、ネットでの地道な活動、プラス広告代理店にものすごいお金を出さずに、代表が本当に“自撮り”のような形でネットの活動をしっかりやってるというところが共通してるのかなと思います。
あと自民党下がってるけど、10万円の商品券の問題ね。よく言われる「橋下は10万円のことばっかり言うなと。もっと10兆、20兆の話が重要なんじゃないの」って言うんですけど、10万円の問題をきっちりできない政治家は、10兆、20兆の政治もできないと思うので、「10万円問題」重要ですよ。
(「イット!」3月24日放送より)