石破首相は3月15日、「もう一度、“CCRC”を中心に取り組みを強化したい」と述べ、高齢者が活動的に暮らす「生涯活躍のまち」を巡る新たな検討チームの設立を表明した。
政府に新たな検討チームを立ち上げる方針は、石破首相が訪問先の長野・宮田村で記者団に明らかにしたもので、厚労省や総務省など関係省庁で構成するとしている。
「CCRC」は、“Continuing Care Retirement Community”の頭文字をとったアメリカ発祥の考え方で、高齢者が健康な時から入居し、介護や医療ケアが必要になっても暮らし続けられる拠点を意味する。
日本でも、政府が高齢化問題への対応策として、「生涯活躍のまち」を推進する「日本版CCRC」を掲げ、石破首相は、安倍内閣で地方創生相として取り組んでいた。
石破首相は、宮田村で訪れた複合福祉施設で、同じ空間に子どもから高齢者まで幅広い世代が過ごしていることを踏まえ、「ポイントはコミュニティー。いろいろな世代が集まるのは新しい形だ」と語った。
その上で、こうした取り組みを含め、「もう一度CCRCを中心に取り組みを強化したい」と述べた。
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