
インターネット上の仮想空間=メタバース。宮崎大学では学生がアメリカ、韓国、台湾の学生と仮想空間で国際交流を行った。参加者はVRゴーグルを装着し、「アバター」を通じて楽しそうにコミュニケーションを行った。宮崎大学では、語学学習や講義にメタバースを積極的に導入する方針。新時代のはじまりである。
メタバース国際交流 メリットは?

学生たちが、VRゴーグルをつけて楽しそうに話している。メタバース上で海外の学生と交流している真っ最中だ。

宮崎大学で行われたのは、メタバースを活用した授業。宮崎大学と宮崎学園短期大学、それにアメリカ・韓国・台湾の学生たちが仮想空間に入り、自分の分身である「アバター」を通して国際交流を行った。

学生:
メタバースだと、自分たちで動ける。操作できる。メタバース上で相手と一緒に動けるのは面白い。

学生:
顔が直接見えないというのが、急に知らない人と話すという点でいいと思った。オンラインで話す場合、画面との会話みたいに感じてしまう。メタバースだと、空間に一緒にいる感覚がする。

学生:
デメリットとしては、ビデオ会議アプリではカメラがあるから相手の表情がわかるが、メタバースはカメラがないので表情がわかりにくい。

この授業は最先端の教育手法を取り入れ、県内の高等教育の充実を図ろうと行われたもので、県内の他の大学の教職員も授業に参加した。

宮崎国際大学 ウォーカー・ロイド副学長:
高校それぞれの教育目的に合わせて研修を行っている。研修の中での体験の1つとして、語学、異文化体験の楽しさを感じていただければいいと思う。

宮崎大学 伊藤健一准教授:
アバターを使う仮想空間は、相手をより身近に感じ取ることができるという意味で、コミュニケーションの促進が期待できると思っている。

参加した教職員は、「アバターを使っての会話となるため、間違いを恐れず積極的に外国語を使いやすい」「相手の年齢なども分からないため、目上・目下を気にせず話しやすい」というメリットがあったと話していた。宮崎大学では今後、語学学習や大学講義などで積極的にメタバースを活用したいとしている。
(テレビ宮崎)

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