「悔やんでも悔やみきれない」山火事で犠牲になった男性の遺族が悲痛な胸の内 自宅から県道への上り坂で倒れた状態で発見 岩手県大船渡市
岩手県大船渡市の山林火災が発生した翌日の2月27日、市内で男性の遺体が発見されました。
この男性の長男が3月7日、FNNの取材に応じ「悔やんでも悔やみきれない」と悲痛な胸の内を明かしました。
「DNA(鑑定)は父親で断定されて…。悔やんでも悔やんでも悔やみきれないですよね」
こう話すのは大船渡市三陸町綾里の柴田修幸さん・63歳。現在は自宅近くにある避難所に身を寄せています。
同居する90歳の父・吉郎さんは、山林火災が発生した翌日の2月27日、自宅がある小路地区で遺体で発見されました。この山林火災で亡くなりました。
山林火災で父を亡くした柴田修幸さん
「うちの父は足が悪いので歩くのも遅いし、心臓も若干弱い人だった」
柴田さんによりますと、父・吉郎さんは、自宅から県道につながる上り坂で倒れた状態で発見されたということです。警察から伝えられた死因は焼死でした。
山林火災で父を亡くした柴田修幸さん
「(坂を)一生懸命上ろうとしたんだろうけれど、煙か炎に巻き込まれたという感じではないか。自分しか責められない、もうちょっと早く助けに行けたのに…」
最愛の父を亡くした柴田さん。
最後に今回の山林火災に対する行き場のない気持ちを口にしました。
山林火災で父を亡くした柴田修幸さん
「本当にこういうことがあってはならないし、起こしてはならない。(現段階で)犠牲者はうちの父1人なので」
突然失われることになった尊い命。遺族の悲しみが癒えることはありません。

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