
宮崎市で人工衛星を利用した漏水調査と修繕作業が行われた。地面の下にある、見えない場所の漏水を人工衛星が特定し、AIが解析、漏水エリアを定める。従来の歩行調査だけでは4年かかるところを、人工衛星の活用により2年に短縮。効率的な調査で漏水の早期発見・修繕に取り組んでいる。

一見、よく見る作業風景だが…
宮崎市大塚町では、重機などを使って地面を掘り起こし、水道管の漏水を修繕する作業が行われた。

今栖那菜記者:
今見えている土砂の中に溜まった水が、水道管から漏れている水とのことだ。

宮崎市では2023年度から、新たな漏水調査の取り組みとして人工衛星を活用している。調査では、人工衛星から地表にレーダーを照射し、跳ね返ってきた水の成分の数値をAIで解析。

半径100mの範囲内で漏水のエリアを定める。

全域調査機関が4年→2年に短縮
その後、業者が歩いて地表で音を聴いて調査し、漏水している場所を特定する。これまでは、歩いて調査する方法だけで、宮崎市全域を調査するまでに4年かかっていたが、人工衛星を活用することにより、2年に短縮。効率的な調査ができるようになった。

宮崎市上下水道局配水管理課 黒木寿博課長:
まずは漏水を早期に発見して、修繕をするという取り組みを進めていきたい。

この日の修繕は午前中に完了し、午後3時過ぎに埋め戻し作業まで終わった。

宮崎市上下水道局によると、昨年度の調査では宮崎市の81箇所で漏水を確認し、修繕を行ったということだ。長期の漏水から、思わぬ事故につながるケースもある。水道管管理の進化による予防に期待したい。
(テレビ宮崎)

テレビ宮崎
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