
山形・酒田市で、中学生たちが職場体験を通して得た経験や将来の夢について表現した「感想文コンクール」の表彰式が開かれた。2024年度は市内の5つの中学校から61点の応募があり、最優秀賞には第6中学校の生徒の感想文が選ばれた。
ラーメン店での体験が最優秀賞に
「感想文コンクール」は、さくらんぼテレビと山形・酒田市のコミュニティ放送・ハーバーラジオが、市内の中学2年生に将来を見据えて前向きに歩んでもらうことを目的に、2023年度から実施している。

2024年度は市内の5つの中学校から61点の応募があり、3月4日の表彰式には受賞した27人のうち、21人が参加した。作品の審査員や職場体験を受け入れた企業の担当者も、中学生当時の「夢」を名札にしたためて見守った。

表彰式は受賞した生徒と体験先企業の“ハイタッチ”で始まり、このうち最優秀賞には、市内のラーメン店での体験や苦労をつづった酒田市立第6中学校の上野稟治さんの作品が選ばれた。

上野稟治さんは「さまざまな仕事をさせていただいた中で、“ラーメン店は飲食業であり接客業である”という言葉が1番印象に残った」と話した。
体験先企業「思いが伝わりうれしい」
また、ハーバーラジオ賞には第3中学校の齋藤里恋さんなど3人、さくらんぼテレビ賞には第1中学校の越坂來奈さんなど3人がそれぞれ選ばれた。

式に参加した体験先企業の担当者が「私は『今は将来の夢が決まっていなくても、いろいろなことに何歳からでも挑戦できる』と伝えたが、それを1番心に残ったこととして作文に書いてくれていたので、思いが伝わったとうれしく思った」と、生徒たちと過ごした日々の思い出も語った。

また、司会を務めたANA庄内ブルーアンバサダーの坂本里帆さんが、客室乗務員になる「夢」を実現させるまでの体験を伝え、生徒たちが熱心に聞き入っていた。
コンクールの入賞作品はさくらんぼテレビのホームページなどで紹介している。
【受賞者一覧】
<最優秀賞>
上野稟治さん(第6中学校)
<ハーバーラジオ賞>
齋藤里恋さん・高橋早希さん(第3中学校)、小林夏陽さん(第4中学校)
<さくらんぼテレビ賞>
越坂來奈さん(第1中学校)、伊東美稀さん(第2中学校)、渡部真緒さん(第3中学校)
<入選>
庄司花音さん・服部梓さん・堀なつきさん・堀優衣さん(第1中学校)
渡部寧祢さん・今田希愛さん・岡部紗依さん・太田さくらさん・池田柚稀さん(第2中学校)
友野佑南さん・白澤実夕さん・北田怜さん・後藤杏菜さん・後藤理玖さん・星川美月さん(第3中学校)
石垣絢菜さん・金子るりさん・今野心太郎さん・遠田幸生さん(第4中学校)
佐藤遥さん(第6中学校)
(さくらんぼテレビ)

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