
宮崎県の西都市立妻中学校ロボコンクラブが、2月に開催されたロボットコンテスト全国大会で準優勝に輝いた。生徒たちはモーターや加工した金属・木材などを組み合わせて1からロボットをつくり、全国の24チームと競い合った。そんな生徒たちのモノづくりに熱中する活動の様子を覗いてみた。
妻中ロボコンクラブ、全国大会へ

西都市立妻中学校の「妻中ロボコンクラブ」。1年生から3年生までの24人が在籍している。

2025年2月、妻中ロボコンクラブの3年生チームが、中学生のロボットコンテストの全国大会に出場した。

全国から地方予選を勝ち抜いた24チームが出場する中、妻中ロボコンクラブはリーグ戦、トーナメント戦を勝ち上がり、見事、準優勝に輝いた。さらに、審査員特別賞も受賞した。

妻中ロボコンクラブ主将 黒木智弥さん:
とてもうれしい。

妻中ロボコンクラブ副主将 宮崎透馬さん:
「えっ?」と思うような動きをするロボットもあったり、いろいろ発見があったり、学びがある大会でとても楽しかった。
創部6年目の妻中ロボコンクラブだが、全国大会には3年連続で出場している。
お手並み拝見!ロボット対決

その腕前を、全国大会で準優勝した3年生に試合形式で披露してもらった。

ピラミッド型に積まれた段ボール箱15個を、制限時間の150秒以内に決められたエリア内で、どれだけ高く積み上げられるかを競う。

あっという間に3年生チームの勝利!積み上げられた段ボールの高さはなんと2メートル超え…。簡単そうに操作をしているが、これが結構難しい。
記者もロボット操作に挑戦!

今栖那菜記者:
実際に私もやってみます! えっと…

不安そうに見守る中学生。どうにか箱を持ち上げたが、グラグラして落としそうだ。

今栖那菜記者:
簡単に操作できるかと思ったが、1個1個の微調整がすごく難しい。1箱だけで精いっぱいでした。
どんな仕組み?中学生がつくったロボットの秘密は…

操作するロボットは、もちろんメンバーの手作り。生徒たちは、モーターや加工した金属・木材などを組み合わせて、1からロボットを作る。

今回のロボットは、アルミニウムのレールにワイヤを取り付け、モーターを回転させることで高さを出し、一気に箱を積み上げられるよう設計した。

妻中ロボコンクラブ副主将 宮崎透馬さん:
持ち手の裏側の2つ目のネジのところにワイヤが留めてあって、ワイヤがレールに付いていて、モーターが動くとワイヤが巻き取られて上に上がっていく。

妻中ロボコンクラブ主将 黒木智弥さん:
苦戦したところは、ラダーチェーンを付けるときに幅がしっかり水平になるように、何度も定規で測ったりするところ。水平にならなかったら、ちゃんと力が加わってくれなくなるから、モーターの意味がなくなる。
顧問の先生も一緒に楽しむ

このクラブの創設者で、顧問を務める堀尾弘明教諭は…。

妻中学校 堀尾弘明教諭:
僕も楽しい。このクラブに入っていたことで、何か次のものにつながってくれれば、それがモノづくりではなくても、創造する力やアイデアを出す力などが将来に生きてくれると嬉しい。

実際に、2人は、この活動でモノづくりの楽しさに触れ、将来の夢がより明確になったという。
妻中ロボコンクラブ副主将 宮崎透馬さん:
プログラミング系の職につけたらいい。
妻中ロボコンクラブ主将 黒木智弥さん:
最初は普通科の高校に行こうと思っていたが、工業系の高校を目指すようになった。今のところ飛行機の部品を作る会社に就職しようと思っている。

大人顔負けの発想力でロボット製作に励む「妻中ロボコンクラブ」。モノづくりに情熱を注ぐ中学生たちのこれからに期待だ。
(テレビ宮崎)

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