
食後にだるさや眠気を感じることはあるだろう。それは「糖」のせいかもしれない。
そう話すのは、“血糖値のプロ”の牧田善二医師。年に1回の健康診断の多くは「正常」に分類されてしまう空腹時血糖値。実は1日のさまざまなタイミングで測ると糖尿病の基準に達していることは珍しくないという。
つまり、健康診断で異常がなくても「高血糖」に当てはまる人は多くいるのだそう。
その高血糖は糖尿病をはじめ、がんやアルツハイマー病などさまざまな病気の進行に影響を及ぼすという。
著書『疲れの原因は糖が9割 健康診断ではみつからない不調の正体』(扶桑社)から、日常生活に欠かせない食生活からどう改善を試みるか、を一部抜粋・再編集して紹介する。
食べたらすぐ体を動かす
本書は“糖質中毒気味”な40代のイラストレーター・原あいみさんと50代の夫が、食べ物などの生活習慣を変えるだけで、血糖値を正常に戻すことができるという「牧田メソッド」にチャレンジ。その体験をベースに、高血糖について解説している。
糖質を含んだ食事をとると、15分後から血糖値が上がり始めます。それから1時間〜1時間半後、血糖値は最高値を迎えます(液体の糖質はもっと急激に上昇)。
血糖値の乱高下を防ぐには、2つの方法があります。1つは、血糖値を急上昇させる食べ物をとらないこと。もう1つは、糖質をとったらすぐに動くこと。
「食後すぐ動く!?そんなの無理です!」と怒りの声が聞こえてきそうです。

疲れをとるために、安静・休養・睡眠といった静的な休養法がありますが、糖質によって疲労が起こっている場合、この休養法は逆効果です。糖質をとったら、すぐ動くのです。
そのしくみは、こういうことです。
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