

東京駅構内、グランスタ東京の吹き抜けエリアに突如現れる行列。それが「ラーメン 雷 東京本丸店」である。関東の玄関口である東京駅で、早朝から二郎系を喰べられるのはデカい。有名ラーメン店である「中華蕎麦 とみ田」の系列店。セブンイレブンの豚ラーメンをプロデュースしているため、聞いたことがある方も多いだろう。二郎系が他のコンビニよりも圧倒的に美味い理由が、きっとここにある。全国に二郎系を届ける発電所本部というワケだ。

券売機で汁なしの「雷そば ミニ150g」と追加の豚、アブラ、生卵を発券。汁なしが選べる二郎系、好きだ。スープで伸びないため、かってぇ麺を長く食べられる。最高。

肉はバラとウデから選べるが、今回はウでを。この肉の塊が、嗚呼、二郎を喰べているなぁ、という感覚に浸れる。

持ち上げてもカーブが維持されるほどの自家製バキバキ極太麺。そのぐねりに国産豚、鶏ガラ、もみじ、ゲンコツ、野菜等、様々な素材から丁寧にダシを取ったスープが絡むこと絡むこと。溶いた卵にどぶんと沈めたり、アブラも一緒に頂きつつ、豚の旨味を過剰摂取。震えを通り越して痺れる。
行列ができていることも多いが、東京駅に来たら並んでも食べたい二郎系。読者諸君も雷に打たれに行ってはいかがだろうか。
▼雷 東京本丸店
住所| 東京都千代田区丸の内1-9-1 グランスタ東京 1F
営業時間|平日・土曜日 8:00~22:00 / 日曜日 8:00~21:00

東京駅地下「ラーメンストリート」。名店が軒を連ねるその一角に「東京煮干し らーめん玉 東京駅店」が店を構える。川崎発祥の実力派ブランド「玉」が東京に展開した一店だ。

川崎にある「つけめん玉」はよく利用する。濃度の濃いつけ汁と風味の良い麺。文句のない、美味いつけ麺。グループである「赤備」の中華そばも美味いので、玉が作る煮干しラーメンは常々気になっていた。

券売機の前で、指は自然と「特製濃厚とろりそば」を押していた。初めての店では特製を。具材のクオリティも知りたい、見落としたくないという焦りがそうさせる。そして「炙りチャーシュー飯」。

ぼくはこういった、叉焼を余さず使い、その割には目的の本元、完成した叉焼よりこっちのが美味いんじゃないか、というのが溜まらなく愛しい。味噌を作っていたら、より影響力のある醤油ができた、というみたいなことだ。とにかく、叉焼の端を使った丼は選ばせていただくことにしている。そぼっと丼から口へ運ぶと、甘さと香ばしさが豚の旨味とぶつかり上顎辺りで爆発する。美味い。スープを飲み、その蓮華で余韻とともに炙りの香りと米を放るのが幸せすぎる。

とろりそば、という店名どおりの濃厚スープ。煮干しの香りが強く、玉のつけ麺が脳裏にチラつく。

これは、むしろつけ麺から拉麺への回帰だ。つけ麺のつけ汁をベースに、独特の甘みを加えて拉麺の形として調和させている。美味い。つけ麺が喰べたい時に、この拉麺でも満足できてしまうんじゃないか、というポテンシャルを感じる。

中太麺、煮干し、そして濃厚さと甘み。古き良さを引き継ぎながら、しっかりと新しさも感じる。途中で生卵の黄身を崩したり、卓上調味料で味変をするのも良い。個人的には、胡椒がなぜか魚介スープをより引き立てるのでベストだなと感じた。つけ麺欲もなぜか解消できるので、近くの六厘舎が混みまくっていたら、こちらへ行くのも手だろう。
▼東京煮干し らーめん玉 東京駅店
住所|東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街地下1階 ラーメンストリート内
営業時間|8:30~23:00(L.O.22:30)

東京駅のラーメンストリート、最近話題のYouTuberヒカキンさんが作った「みそきん」に客が列を成す中、隣にも青森から乗り込んできた人気店「津軽煮干 ひらこ屋」が行列を作っている。

特こいくち(1,480円)
注文したのは「特こいくち」。見た目が特徴的な濃厚な煮干しラーメンだ。4種の煮干を三段仕込みで炊き上げた旨味と豚骨のコク。着丼した途端に強烈な煮干しの香りが鼻を楽しませる。

どろっとしたスープかと思いきや、レンゲですくうと意外とサラリ。最初は煮干しの味わいを純粋に楽しめるように、カエシは最小限に抑えられているので、後でラーメンダレを回しかけ、塩味をそれぞれが調整するスタイルだ。ひとすすりすれば、先ほど嗅いでいた強い煮干しのそれではなく、魚介の香りの中に豚の甘みが通っていく。粘度はないが旨みと甘みがしっかりとした濃厚煮干スープだった。見た目とまったく違う! 意外性で虚を突かれてしまった。

麺はウェーブの掛かったモチモチ中太麺。これが美味い! 煮干しを持ち上げるだけでなく、麺単体としてもクオリティが高い。もっちりとした触感が歯を楽しませる。

さらに驚いたのが豚バラを使ったチャーシュー。脂の強いバラ肉なのに、しっとりとしていて肉の旨味も強い。このチャーシューが美味すぎる。なんなんだ。どれも凄いぞ…!

あまり味玉には興味がないのだが、黄身の濃く味の染みた味玉に胡椒をかければ、もうこれだけで十分なんじゃないかという一品に。トッピングがとにかく美味すぎる…。スープに目が行ってしまいがちだが、麺やチャーシュー、煮卵などがどれも美味く、飽きさせないハイクオリティな一杯だった。

バラそば(1,600円)
麺とチャーシューが美味すぎるため、追加で2杯目の「バラそば」を頼んだ。しっとりとしたバラチャーシューが丼の表面を覆い尽くし、さながら肉の海。

スープをひと口。やはり基本には煮干しの旨味が強いが、肉脂と煮汁が混ざった濃厚さが前景に出てくる。バチッと強い煮干しではないため、煮干し系が苦手な人でも楽しめるだろう。カエシを多めに入れて、醤油ラーメンとして楽しめるのも良い。

チャーシューはやはり圧倒的! バラの脂とピンク色の美しいコントラスト、噛めばしとっと染み出す肉汁。大量の肉が主役であるため、ラーメンではなく、これこそが「バラそば」という名前なのがしっくり来る。
上質なローストポークを味わうかの如く、煮干しの旨味ともっちり麺を共に食べ進んでいく満足感。素晴らしい…。個人的にはバラそばをメインにしながら、卓上調味料のラーメンダレ、にぼ一味、唐辛酢、ブラックペッパーなどで自分好みにチューニングするのが正解な気がした。津軽の不思議なラーメン体験、ぜひみなさんにも味わっていただきたい。
▼津軽煮干 ひらこ屋
住所|東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街 地下南通り 東京ラーメンストリート
営業時間|10:00~22:30(LO 22:00)

東京駅地下直結、八重洲地下街の東京ミッドタウン八重洲B1階に佇む「芝蘭 担担麺」。神楽坂の四川料理店「芝蘭」が手がける担々麺専門店である。

注文した「特製汁なし担々麺」は、担々的なビジュアルではなく白く美しい風格。艶やかで崩すのがもったいない。

だが崩す。汁なし麺って、そういうもんだから。底から麺を上げると、白い表面に隠されていた茶色い細麺が姿を現す。下に溜まった黒いタレをガッツリ混ぜて喰べる。無かん水で作られた細いストレート麺は、コシがありスルスルとした食感。歯切れも良く、この触感を楽しむために汁なしにしたのは正解だった。最後の一口まで変わらないハリを保てる。野菜やキクラゲといった具材との触感の調和も良い。
担々、というより麻辣的なピリ辛ダレという印象だった。それをより増すために、卓上のラー油をかけたり、赤山椒、青山椒のミルを挽いて辛みと香りを調整する。個人的には赤山椒をバシがけしてすするのが良かった。夏にぴったりで食欲がない日にでも、サラッと食べに行くのがいいだろう。東京駅の地下から行けるしね。
▼芝蘭 担担麺
住所|東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲 B1F
営業時間|10:00~21:30

東京駅 丸の内地下南口から地上に出ることなく、そのまま歩いて行けるKITTE丸の内 地下1階の「ラーメン激戦区」!
このエリアでは5店舗のラーメン店が凌ぎを削っており、どの店舗も昼時になると行列必至の人気店が揃っています。

そんな「ラーメン激戦区」の中から今回選んだのは「かね田」です。

今回はお店一番人気の「KANEDA麺」を注文しました。
澄んだスープは煮干しの旨味がしっかり出ていて、見た目通りのめちゃくちゃ上品なお味!
麺も細いながらもモチモチとした食感でスープとの相性が抜群でした。

卓上には、生卵・海苔・ニラ胡椒が置いてあり、これらを無料でトッピングしてOKとのこと!すごい!

途中で生卵とニラ胡椒をトッピングして味変してみたところ、ニラ胡椒の激辛パンチと生卵でまろやかパンチで気付けば一気に食べきっていました!
▼かね田
住所|東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE丸の内B1F
営業時間|平日11:00~22:00 / 土・日・祝 11:00-21:00

東京駅の八重洲地下街(ヤエチカ)「東京ラーメン横丁」の一角にある「長岡食堂」。

新潟県長岡市のご当地ラーメンとして知られる「生姜醤油ラーメン」を看板に掲げるお店です。(※新潟県に店舗は無いみたいです)
生姜醤油ラーメンといえば「青島食堂」が有名で、私も学生時代によく食べていましたがこちらは果たして!?

注文したのは「醤油チャーシュー麺」で、乱雑に切られた薄切りのチャーシューはじめ、生姜醤油ラーメンの定番のトッピングが揃っていました。
レンゲでスープをひと口飲むと生姜の香りが口いっぱいに広り、後味にこれまで食べてきた生姜醤油ラーメンでは感じなかった甘さを感じました。これはこれで味に奥行きがあって美味しい!
寒い季節に飲んだら一発で身体が温まるタイプのラーメンです。
薄切りのチャーシューもスープとよく絡んで、これだけで白米が食べられるくらい美味しかったです。

ちなみに卓上には生の刻み生姜が置いてあり、業務用のおろし生姜を使わないところにもこだわりを感じられてよかったです。生姜をちょっと足すだけで味がきゅっと締まり、後半でも飽きずに食べられました。
学生時代に食べていた青島食堂とはまた違う方向性ですが、これはこれで十分に満足できる味! 八重洲地下街で温まりたい時に、安心して選べるラーメンだと思います!!
▼長岡食堂 東京ラーメン横丁店
住所|東京都中央区八重洲2-1 B1階 地下街北1号
営業時間|11:00〜23:00

東京駅周辺でつけ麺というとまずこの店、という有名店ですね。よく行ってます。

特製つけ麺(並=280g) 1150円
濃厚な魚介豚骨スープと太麺……これぞつけ麺て感じで好きです。魚介と豚骨を合わせたスープなのですが、魚も豚もどっちの味も感じられるのが不思議。うまい。

食べ進める内にチャーシューの脂や豚ほぐし(チャーシューを繊維状にほぐした具材で特製つけ麺についてる)が混ざってさらに濃く、うまくなっていくゥ~~!!

もちもち食感のストレート麺にこのスープが、ちょうどいいバランスでよく絡むんですよね……わっしわっしという食感とドロドロ濃厚スープのハーモニー……最高です。
▼六厘舎 東京駅東京ラーメンストリート店
住所|東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街B1F 東京ラーメンストリート内
営業時間|11:00〜23:00(LO 22:30)

平日7:00からオープン。早朝から開いているので朝ラーメンにぴったり! 六厘舎の姉妹店なので、六厘舎が好きな人はこっちも行ってみてください。混み具合も六厘舎よりましです。

つけ麺味玉(小=200g)940円
「六厘舎ほどドロドロではない」のでホンの少しだけ食べやすいです。スープ割りした時すごいおいしく感じる……

一味のピリリ感がアクセントになってて食べるほどお腹が空いてきますね。

麺は六厘舎より少しつるんとして喉越しが良い印象。つけ麺って体力を消費するくらいくどかったりしますが……孫鈴舎は全体的に「くど過ぎない」ように調整されてる気がします。
▼孫鈴舎
住所|東京都千代田区丸の内1-10-9 鍛冶橋高架下No7
営業時間|平日 7:00〜22:00(LO 22:00)/ 土曜日 11:00〜15:00(LO 15:00)
定休日|日曜日・祝日

ラーメン横丁の名店。

特製つけ麺(並=200g)1250円
つるんとした麺が特徴的でいくらでも食べられそう。対照的にスープはかなり濃い目! 特に魚介の味が濃厚で、他にあまりないガッツリくる味でした。この麺とこの濃厚スープが組み合わさるとかくも美味しくなるのか……!

特製つけ麺は大量のチャーシューや味玉も入っててムチャクチャ具だくさん。なので、並(麺の量200g)でもかなりおなかいっぱいになってしまいました。でもうめかったー!
平日昼に来店しましたがほぼ並ばず入れました。長いカウンターにズラーっと並んで食べるので回転率よくて、それもオススメポイントです。
▼風雲児 東京ラーメン横丁店
住所|東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街北1号
営業時間|11:00〜23:00

東京駅周辺にある高評価の人気ラーメン店を実際に食べ歩いてみたところ、「これは間違いない!」と思える名店が数多くあることがわかりました。
東京駅に立ち寄った際には、その日の気分や予定に合わせて、ぜひ好みの一杯を楽しんでみてください!!
【グランスタ東京(駅構内)】
【東京ラーメンストリート(東京駅一番街)】
・東京駅 斑鳩
・東京煮干し らーめん玉 東京駅店
・津軽煮干 ひらこ屋
・六厘舎 東京駅東京ラーメンストリート店
【東京ラーメン横丁(八重洲地下街)】
【ヤエチカ(八重洲地下街)】
【丸の内ビルディング(丸ビル)】
【ラーメン激戦区 東京・丸の内(kitte丸の内)】
【東京ミッドタウン八重洲】
【鍛冶橋高架下(丸の内南口)】
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