
こんにちは。株式会社バーグハンバーグバーグの加藤です。
ぼくはスーパーを見て歩くのが好きだ。というのも、元々は地元愛知のスーパーの精肉部に勤務していおり、毎日スーパーをうろうろと歩き回っては、客入りの少ない時間を潰しに潰してきた。仕事中だというのに、「ほぉん、こんな新商品出てるのか」と緩んだ顔で脱力しきっていたのである。たまに、そんな隙だらけ際におばあさんに片栗粉の棚を聞かれたりする。

スーパーに勤めていた頃の加藤。隣は山のフドウに激似の友人
スーパーと言うのは安売りお目玉商品などでお客さんを集めることもあるのだが、一番は店舗を構える地域に愛され、常日頃の買い物で何となく寄ってもらう、という場所になってもらうことがとにかく大切であるため、ぼくは仕事中でも近隣のライバル店舗であるスーパーへ視察へ行き、どんな売り方をしているのか、商品の陳列、肉の切り方、並べ方、売り方などを盗み見ていたものである。これが、スーパーによって結構違いがあり楽しい。もちろん、サボっているわけではない。
そんな中でとにかく目についたのが、岐阜県発祥のスーパー「バロー」である。名探偵コナンが怒っているわけではない。バーローではなくバロー。調べてみると、「Valor」とは英語の古語で「勇気ある者」という意味らしい。かっけぇ! コナン君もバカ野郎と言っているワケではなく、「おめぇ勇気あんなぁ」という意味で使っていた可能性がある。いや、ないか。
ぼくがスーパーで働いていた頃には、愛知でもガンガン店舗を増やしていたバロー。ついに、勇気ある者が関東へ進出してきたのだ! 2025年11月21日にオープンした「横浜下永谷店」。もう別にライバル店として視察に行く必要はないのだが、東海地方でお世話になった、そしてライバルだったバロー、その勇気ある関東一号店には行くしかない!
店舗は横浜市営地下鉄ブルーライン「下永谷」駅から徒歩13分という立地で、決して電車でのアクセスが良いものではない。しかし横浜市の主要環状道路である環状2号線、いわゆる環2沿いで、車でのアクセスは良く、周りに住宅街も多い。まずは地域から愛されるロールモデルを作ろうという事だろうか…。流石、岐阜の覇者バロー、合掌造りのように長期間耐え忍んで戦おうという意思が汲み取れる。いや、岐阜で表現し過ぎるのは無理があるか…。

入ってみると、平日の午前11時だというのに、店内は多くのお客さんで賑わっている。よく見ると高齢者の方々が楽しそうに買い物を楽しんでいる姿が。オープンして1か月も経っていないというのに、すでに地域から認められているようである。すごい。
看板に「生鮮スーパー」と書かれているように、バローは生鮮が強いイメージ。青果、鮮魚、精肉。どれもクオリティが高くお買い得、という、特売などなくても安心して通えるような店舗という印象だった。

よくばりフルーツロール(ミックス)税込み430円。他にも、シャインマスカットやイチゴだけが乗った商品も
入口の青果コーナーでは、色とりどりのフルーツが盛られた「よくばりフルーツロール」が大量に陳列。シャインマスカットやイチゴなど、鮮やかで愛しそうなフルーツがこれでもかと並ぶ、まさによくばりなスイーツだ。入店してすぐテンションが上がる! 眩しすぎるぜシャイン。
歩みを進めて鮮魚コーナーへ行けば、卸売り市場かい! と誰もがツッコむ活気の良さ。中央に大量の発泡スチロール、氷、そして新鮮な魚。小田原港から直送した丸ごと一尾の魚たちが、来客を仕入れ担当へとジョブチェンジさせる。このまま行ったら竜騎士になってまうぞ…。
丸ごと一尾売られているのは、500円から1000円程度の物もあれば、3000円以上する巨大な赤ヤガラや、5万円する黒マグロも! 黒マグロ一尾丸ごとは、テンション上がりすぎて飛び跳ねそうだ。ヤバイ、竜騎士になっちゃう…。

店頭でさばいてもらっている間、店内を買い物する時間に当てるのが良い
丸ごとと言っても、その場で用途に応じてスタッフさんにさばいてもらえるサービス付き。いとひきアジ、カイワリといった珍しい魚を刺身用にしていただいた。魚をおろすことができない人でも安心…。
飛騨牛すき焼き用(肩ロース肉)100gあたり1080円。写真の商品は229gで2,672円
そして精肉コーナー。もちろん並ぶのは岐阜の飛騨牛。ぼくが愛知のスーパーにいた際も、切りまくっていたブランド牛です。

この金色のシールが五等級という美味さの証。松阪牛や神戸ビーフなどと同じ「安福」という黒毛和牛のえげつない美味さの牛がルーツになっていて、脂のサシの入り具合、締まり、きめ細かさ、光沢。この薄い桜色が口に入れると、とちゅるっと溶けて、しつこくない甘い脂の香りだけが残る…。懐かしい。また喰いたい…。

グロッサリーでは、東海地方発のスーパーという事もあって、愛知県民の台所には必ずあるだろうというスガキヤのラーメンや味噌煮込みうどんの乾麺が。このチープな方の味噌煮込みは、東海地方以外はあんまり売ってないんだよな…このチープな味がいいのに…。

そして、愛知の独自性があるのに県外では微妙な知名度の「あんかけスパゲティ」。そのヨコイのソースとパスタ乾麺も売られていた。嗚呼、もう地元に帰る必要が無くなっていく…。バローがあれば、それでいい…。
というワケで、ここからはバローで買ってきたものをジモコロ編集部の面々に食べてもらい、その率直な意見を聞いてみたいと思う。

我々、別に味にうるさくはないですが、食べるのは好きです!
楽しみ。
早く美味しいものが食べたい。
出すほうとしては気が楽でありがたい。

岐阜のお肉と言えば飛騨牛! ぼくが肉屋だった頃、扱っていたブランドでもあります。

サシが凄すぎて、ピンク色になってる!
こんなの美味いに決まってる!

サッと炙っただけで食べてみてください。
美味そ~!

あれ!? 消えた!?
どういうこと!?
肉質が柔らかすぎて、口の中でほどけていく…。そして残ったのは品の良い脂の香りだけ…。
そんなことあるワケ…。

ある。
うそぉ!? 何かイメージしてた美味しい牛肉の感想と違うけど、そんなの美味しいの!?
美味しいし、消える…。
こんなのあるんだ…。スーパーで買えるなら、みんな食べてみてほしい。
ギャラクシーさん、ちょっと老けました?
老けしゃう…。

まぐろ握り鮨盛合せ、税込み1,383円
こちらはバローの目玉と言っていい、鮮魚コーナーの本マグロを使ったお寿司です。大トロ2貫、中トロ2貫、赤身4貫という構成です。

これは絶対大トロ食べたい!

2貫だから、誰かは食べられない…。
よっしゃ! 公平にじゃんけんで決めようぜ!絶対勝つ!

じゃんけんに負けたのは、かんち
あ~ん…。
うぎひぃぃぃぃ!! 寿司が好き過ぎて寿司検定1級取ったくらいなのにぃぃぃ!!

めちゃめちゃ美味い! さすが本マグロの大トロ! 安い大トロってスジが残ること多いけど、これは口の中でとろけていく!
寿司屋だったら、これだけで1,000円は楽に超えますよ! 行ったら絶対に買いだ…。
中トロと赤身も、本マグロとあって美味。悲しみを乗り越えたかんち

これスーパーのフルーツロールなの!? 新鮮だし、いいケーキ屋さん行ったかのように美味い…。
バロー、隙が無さすぎる…。ロールの部分もちゃんとしっとりしてて最高

先ほども食べていただいた飛騨牛を使った「飛騨牛コロッケ」。オープンから3日間で2万個以上売れたらしいです。
売れすぎでは!?
飛騨牛を仕入れて、その余りも総菜で安く使う、という工夫も流石。
さっきの飛騨牛の美味さがこのコロッケに…?

めちゃめちゃ美味い!なんだこれ!!!!
飛騨牛の甘くて上品な脂の味が上手く使われてる…。

BLTサンド、税込み214円

え!?このデカさで200円なの!?
しかもうんめぇ!! 3口で200円分は元取った気がする!
こっからは得するターンだ!
パンも美味いとは…。

アップルデニッシュ、税込み106円
こちらもバローの看板メニューのひとつ。パン部門も強いんですよね…。
嘘だ…。
え…?
これが100円で、しかもパン屋じゃないなんて嘘だ…。
美味すぎて、ちょっと闇落ちしそう。
これ、皮サックサクでパン屋さんの美味しいアップルデニッシュです。
バローが関東でさらに店舗を展開して行ったらヤバいぞ…。

プライベートブランド商品である「こだわりのミルクプリン」も美味しかった…
やはり、名物である商品はどれもすごかったバロー。今後も関東にガンガン出店してもらって、自宅や会社の最寄に店舗を構えてほしいものです…。
みなさんも気になったら、是非この記事を参考にバローへ行ってみてください。東海や関西に住んでいて、バローが身近にあるという方は、是非ほかのおススメ商品を教えてください! こっちも参考にしたいから! お願い! 頼むから! 堪忍やから~!

「こだわりのミルクプリン」も美味い

ヨコイのあんかけスパゲティ。スパイシーでコク深い。

パスコの「なごやん」も売られている。これで口の中をパンパンにしていた思い出…。

ブランド黒毛和牛ではない、和牛も販売。美味くてお手頃でコスパが良い…。




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