(CNN) イスラエル軍は20日未明、イエメンの反政府武装組織フーシが発射したミサイルを迎撃した。パレスチナ自治区ガザ地区の停戦が18日に終わりを迎えて以降、イスラエルを狙った攻撃は2度目。
イランを後ろ盾とするフーシは攻撃への関与を発表した。パレスチナ人への支援、およびイスラエルによるガザ爆撃再開への報復措置として弾道ミサイルを発射したとしている。
イスラエル国防軍(IDF)によれば、ミサイルはイスラエル領に入る前に迎撃されたという。
イスラエルの救急活動組織マゲン・ダビド・アドム(MDA)によると、負傷者は現時点で報告されていない。
イスラエル当局によれば、テルアビブやエルサレムを含む国内数カ所で警報サイレンが鳴り響いた。
フーシはミサイルの攻撃目標について、テルアビブ郊外にあるベングリオン国際空港だったと説明している。
フーシはまた、米軍による最近の相次ぐイエメン空爆に対する報復として、紅海にいる米空母ハリー・トルーマンなど複数の米軍艦船を弾道ミサイルや巡航ミサイル、ドローン(無人機)で攻撃したと主張した。
今回の発射は、米軍が19日から20日未明にかけてイエメンの首都サヌアなどを攻撃した後に実施された。トランプ米大統領は自身のSNSトゥルース・ソーシャルで、フーシを「完全壊滅させる」と警告している。
フーシは2023年後半、イスラエルによるガザ攻撃への報復として、紅海を航行する船舶に対しドローンやミサイルでの攻撃を開始した。長引く攻撃は国際貿易に深刻な影響を及ぼしているが、フーシは今年1月にガザでの停戦が宣言されたことに伴い、攻撃を一時停止していた。
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