米連邦議会上院が、今年秋までの政府資金を手当てするつなぎ予算案を可決した/Saul Loeb/AFP/Getty Images
（ＣＮＮ） 米連邦議会上院は１４日夜、今年秋までの政府資金を手当てするつなぎ予算案を可決し、１５日午前０時の期限が数時間後に迫る中で政府閉鎖を回避した。
つなぎ予算案は９月３０日までの政府の運営資金を確保する内容。この後トランプ大統領のもとに送付され、署名を経て成立するとみられている。
これに先立ち行われた手続き上の投票では、民主党のシューマー上院院内総務ら１０人が予算案を前に進めるため、民主党内で高まる反発にさらされながらも共和党と共同歩調を取った。
下院では今週、ジェフリーズ院内総務を含む民主党指導部が、予算案への反対票をまとめようと猛烈に動いた。民主党内で造反票を投じたのは１人のみだったが、予算案を阻止するには至らず、１１日に下院を通過した。
シューマー氏への信頼を失ったかと問われたジェフリーズ氏は１４日、質問には答えず、「次の質問をどうぞ」と述べるにとどめた。
トランプ氏はシューマー氏が予算案支持を表明したことを称賛。共和党から反対票を投じたのはランド・ポール上院議員のみだった。
シューマー氏らの指導部以外では、上下両院の民主党議員の多くが今回の動きに反発している。トランプ氏の２期目で初めて党の交渉力を発揮する好機だったにもかかわらず、屈したとの見方が多い。
シューマー氏は、数カ月に及ぶ可能性のある政府閉鎖によってトランプ氏に対抗するか、共和党の予算案を受け入れるかという苦渋の選択肢しかなかったと主張。民主党内では共和党案について、退役軍人向け医療や首都ワシントンの消防・警察への支出などを削減するものだと警戒する声が強い。
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