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9784575381313

〈発症すると味覚を失う捕食者「フォーク」、被食者「ケーキ」の存在する世界。犯罪者予備軍と嫌われる「フォーク」である事を隠していた達成だったが、不意の事故から稔世を助けた際、彼が「ケーキ」である事に気付く。「ケーキ」の味を知ってしまった達成は、助けられた礼に何でもすると言う稔世に、「食事」（キス）に付き合うよう要求するが、すんなり受け入れる稔世に戸惑う気持ちもあって…。〉人気者の先輩・達成×真面目な優等生・稔世。フォーク・ノンケ×ケーキ。DKからDD。

初ケーキバースでしたが、めちゃくちゃ良かったー。百瀬先生の作品を読むのは「幼馴染じゃ…」以来2作目。ちょっと合わない先生かなと思っていましたが（スミマセンっ）、本作はすごく嵌りました。
達成は人気者でチャラい見た目に反して、フォークの負目からか思いやり深く◎。ケーキの稔世は真面目でお堅い無表情キャラ。こう言う不器用キャラはすごく共感出来るw。流されるばかりで無く、芯の強さも有り好印象。
捕食行為から始まる関係。貪る様なキスは、ただの「食事」か、それとも…。惹かれるのは、本能？心？惹かれ合う性と言うより、どちらかと言えば障害となるケーキバースゆえに、2人の感情が複雑に絡み合い、スレ違い、切なくて胸に迫ってくるストーリーは◎。
エロは言うまでも無く最高に濃厚で甘々。稔世の「被食反応」がもうトロトロでエロ可愛いギャップが堪らん。達成先輩がもう、舐める舐める、吸う、飲むーー笑笑。

2巻まで読了。危険をはらんだ関係にきちんと向き合う前向きな2人を応援したい。次巻がすっごく楽しみ。

1巻 描き下ろし10p、あとがき1p、カバー下 人物紹介、電子限定1p、シーモア限定1p、総205p。2巻 番外編4p、描き下ろし8p、あとがき1p、ドラマCD収録レポ2p、カバー下、電子特典1p、総220p。

準新刊作者さん買い。学校でも人気者な達成先輩（フォーク）×真面目な後輩・稔世（ケーキ）のお話で、表題作のみ全６話＋描き下ろしで合計205ページ。この１巻で完結ではなく次巻以降に続くので、完結作品希望の方はご注意を。さて、あん先生の新刊は最近新しいケーキバース。私はケーキバース２作目ですが、オメガバース好きな方は好きな設定だと思います。ケーキバースのフォークは捕食する側なので、オメガバのαと違って必ずしも羨望されるステータスではなく、むしろ犯罪予備軍と呼ばれていたり、ケーキバースという可愛い名称とは裏腹に若干のカニバ要素があるのがオメガバとの大きな違いで、とてもユニークな設定だと思います。といったベースがユニークなケーキバース設定があって、その上で「気持ち良い」と更に甘くなるケーキ。達成が稔世を気持ち良くさせたいと思うのは甘くさせるため？それとも単に稔世を気持ち良くさせたい？捕食/被食行為に「食事」以上の意味があるのか？オメガバでもそうなんですが、バース性の本能と理性が拮抗してその間で揺れる心情描写が醍醐味だと思います。今作ではそれがとても絶妙に描かれていて、達成、稔世両方にとても感情移入できました。また、味覚がなかった達成が「甘い」という感覚を思い出して夢中になる切羽詰まった感が、絵だけでもとても上手く表現されています。この巻はなんだか不穏な形で終わっていますが、もう次巻の発売がとても楽しみです。

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設定的にはどんだけでもえっちな感じに振り切れそうなのに、それだけじゃないどころかストーリーとキャラの内面を重視した内容で、ケーキだから、フォークだから、一目惚れした憧れの先輩、忘れられなかったケーキの後輩…そんなキャラを構成する色んな要素が結果的にえっちな展開に繋がっているので違和感が無いです。バース性の葛藤によるすれ違いを描写しつつもシリアス一辺倒ではなくて「気持ちいいほど甘くなる」「こいつの味は自分だけが知っていたい」そんなケーキバースを上手く絡めた甘い要素も盛りだくさん。
キャラも魅力的で真面目で清涼感のある印象の棯世（受け）がこの見た目で甘いケーキ、大好きな先輩に対しては積極的、でも自分には自信が無くて…と無自覚な色っぽさと健気さといざという時の行動力などギャップがすごい。攻めの先輩は人気者で人の中心にいる様な人だけど、陽キャっていうより落ち着きがあって気持ちをしっかり伝えてくれる安心感のある優しい攻めです。
ケーキバースというまだまだコミックでは珍しいジャンルですが甘さと美味しさしかないのでケーキバース入門にもおすすめしたい作品です！

この本で初めてケーキバースを読んだんですが、ケーキバースっていいですね、。作者さん買いではあったんですが、やっぱりストーリーもあり、えっちぃもあり、っていうのが個人的にとても読みやすくて好きです。

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