このレビューはネタバレを含みます▼精神的SとM、堪能致しました。痛い方のではないのでご安心を。身体に傷をつけることもありません。高校教師ながら支配されたい欲求に抗えず、高級会員制S/Mクラブに通っていた成瀬誠。その時間だけは同じご主人様にたっぷりと支配され可愛がってもらう至福の時間であったが、身辺を気にする名門高校で教えることになり全て終わりにしてからのお話で、立読みでは飛ばしてあるけれど、最後のクラブでのエロが挿入はないのにエロかった…。立読みにある通り、担任となったクラスの生徒の中に愛しいご主人様に似た顔が…。あのステキなご主人様、高校生だったんかーい!と驚いたのは多分主人公だけではないだろう。裕福な家庭の生徒が多い学校だがその中でもトップクラスの金持ちと思われるご主人様の堂島が、高校生離れした存在感と立居振る舞いで生徒なのに先生である誠を色んな所であれこれしちゃって、読んでる方はハラハラドキドキ。堂島の気まぐれじゃなくてよかった…。他作家さんの作品で、SはMの欲求を察してそれを叶えてあげる、そしてMのあらゆる全てを管理する、なのである意味本当の主人はMのようなものというのがあって、このCPはそちらの方だなと思った。こういうS/Mはなかなか良い。今までは飽きっぽかったらしい堂島であるが、可愛いMの誠にこれからもずっと執着してくれるといいな。修正は最近のリンクスには珍しくトーン修正\(^o^)/無粋な白ボカシじゃなくて素晴らしい!この作家さんのように綺麗な素晴らしいエロを描く方の修正は白ボカシダメ!絶対!ストーリーは、「アダムの肋骨」の方が2巻かけてあるだけに深くて好きだけれど、こちらもなかなかよかったです。BLにはエロがないと、と思っている方は是非!
【続編読んでの追記】
続編読めると思ってなかったのでやった!でありましたが、なぜ…なぜ続編は白抜きなのでしょうか…。今回もいいエロがありました。堂島が大学生になり、成瀬も教育実習生を指導する立場になったり環境も変化していきます。この教育実習生がいい当て馬でしてね。その存在によって堂島もまた一つ成長します。そしてその教育実習生と、なんと堂島の叔父でこのS/Mクラブのオーナーとのスピンオフも入ってます。なぜそうなったのか、うまいこと繋がってるので読んでのお楽しみ。惜しむらくは修正…。何度も言いますが、なぜ白抜き…。それが唯一残念!評価は変わりません。面白かった!