このレビューはネタバレを含みます▼終わった…。 終わってしまった。
読み終えて真っ白に燃え尽きました。
いや、一番大変なのは古宇田エン先生ですよね。
心血を注ぐ熱量を感じる素晴らしい作品でした。
明るくユーモアの有るキャラクターに対して、ストーリーは大変重い。重苦しい。
事故で10年眠り姫だった しのぶ、正確には9年300…いや体感的には幾星霜を経て目を覚ます。
献身的に待つマコちゃん。
10年後、周りはどのように変わったのか。
先生の描き方が軽快で、人と人の絆、情、人間臭さ。
細やかなギャグを挟みつつ、時に鋭く抉り込んでくる。
どうしたらこんなにも魅力的な人物を多数描く事が出来るのかと感心し毎回楽しみにしてました。
だけど根底に有る深潭の孤独。
6巻悩む、苦しむ、悩む。
悩むって本当にしんどい。
思考がネガティブになって自信を無くして、ストレスも増して感情的になる。しんどい。
全てを突き放す。だけど楽にならない。
これまたしんどい。
しのぶは早く追いつきたい。近くに居ても孤独、離れても孤独。
幻を追いかけている様で私もしんどい。
過去も今も悩んで考えて10年…
素直になろうよ。疲れたよね。
もう良いじゃない?どうしたら楽になれる?
…「結婚しよう」
幸せ過ぎて泣きました。
10年の空白。だけどその10年悩み苦しみ最後に辿り着いた場所。
「無駄なんて何一つ無かったよ」
それは今が幸せだからこそ。2人の出会いも悩んだ日々も無駄なんて無い。1巻とリンクして更に感動しました。
2016年連載開始。途中長期休載も経て完結まで7年間。本当にお疲れ様でした。完結まで描いて頂きありがとうございました。
この作品が大好きでずっと心の隅に残ってました。
完結し、やっと深く息が吸えた気がします。
こんなにも頭の海馬に残る作品に出会えて感無量です。
もう会えないのが寂しいです。しのぶやマコちゃん、キバさん、リュージ、松木さん、丸ちゃん、ハマー、お母様、なんならアルカイックスマイル東條先生も。皆大好きでした。
私にとって新世界はここしかありません。
また何か機会が有れば続編でも、スピンでも、少しだけでもさきっぽだけでも、描いて頂けると大変嬉しいです。
切羽詰まったやり チンみたいな締め方。
言うだけタダ〜(笑)
自分24時間いつでも戦えます、待てます。
って東條先生のスピンオフ!?生きる糧!!
来年は寝ずに待ってます!