このレビューはネタバレを含みます▼一芸に秀でているが、その他のことはまるで子どものような34歳。他人をサンプル扱いするが興味あることには素直な学術肌で天然な魔性の沼、由鶴。
キャラ立ち抜群です!
幼少時に文化人類学の権威である祖父に教えてもらった恋が「魂乞い」から来ている説に恐れを抱き、恋を知らずに生きてきた設定が萌える。
自らも学者となり(書名から民族史)出版するほどの研究を重ねている割に実践が伴っておらず、恋に落ちてしまっているのに臆病なのが可愛くて仕方ない。
物語全体に、ふと立ち止まって恋について考え込んでしまいそうになる雰囲気が漂っている。
引用されているバーンフィールド然り、リルケ然り、バーのママの諫言やいとこの巴のアドバイスに至るまで、自分と照らし合わせてどうなのかと振り返ってしまう。
特に心に響いたのは、朝陽とヨリとの会話だ。
別れ話とは違う、ケジメ。
過去の好きだった思いを心から肯定し、その思いを見送ってから次に進む。
なんて美しいのだろうと本当に感動した!
その心の在り方が、縁を切らせず後日良い友人となる。
どのように恋をして、どのように終わらせるのかは自分次第なのだなぁと思った。
エチシーンはえろい。靴下を履いているだけでそりゃもうえっちい。チューも唾液もトロ顔も書き文字の入れ方も良き。
何より由鶴の無意識天然な誘い受けがサイコーだった。
修正は見えない構図、てか見えてなくてもえろい。あと白ボカシ。
ところで朝陽とバーのママはやってるよね???