百瀬あん ・双葉社

【あらすじ】達成（たつなり）は、フォークの特性が発現している高校生。まだケーキの特性を持った人と出会ったことがありません。ある日、達成の前を歩いていた男性へ向かって工事現場の資材が落下！とっさに男性を助けた達成に資材が当たるも、達成も男性も大きなケガをせずに済みました。達成が助けた男性は、真面目な図書委員の後輩・稔世（なるせ）。稔世が「お礼がしたい」と言うと、達成は「確かめたいことがある」と稔世の首筋の汗を一舐めし、稔世がケーキだと確信します。

千野ち ・新書館

【あらすじ】甘い匂いに誘われて調理室を訪れた高校２年生の藤峯葵（ふじみねあおい）。そこで見たのは、一人でホールケーキを作っていた３年生の冴木密里（さえきみつり）でした。しかし、葵が惹かれたのはお菓子ではなく密里の匂い。葵はフォーク、密里はケーキなのでした。「このままではこの人を食べてしまう…」と葵は必死に欲望を抑えてその場から立ち去りますが、密里には葵を怖がる様子が一切ありません。それどころか、後日密里は葵を料理同好会に誘ったのです。

もちぱむ ・オーバーラップ

【あらすじ】大学生になった慧（けい）は、小学校以来会っていなかった幼なじみの北斗（ほくと）と偶然にも校内で再会。小学生の頃と見た目が変わっていた慧でしたが、北斗は漂う甘いケーキの匂いで慧だと判別。ある日、パティシエである慧の母からケーキの試食を頼まれ、慧は北斗を自宅へ誘います。ケーキを食べる北斗に違和感を覚えた慧が問いただすと、北斗は最近味覚がなくなってきたと告白。しかし、「慧からは甘くて美味しそうな匂いする」と、北斗は慧へキスをしようと近づきます。

文月くみ ・ブライト出版

【あらすじ】越智ひろと（おちひろと）は、実家の町工場を立て直すべく、人脈開拓のため社交界のパーティーに参加。しかし、そのパーティーはある御曹司が「ケーキ探し」を目的として開催されたという噂が…。パーティーに馴染めず帰ろうかと悩んでいたひろとの前に、目つきの悪いイケメンが登場。そのイケメンは、電話をしながらひろとが口を付けたグラスの飲み物を飲んでしまいます。次の瞬間、ひろとはイケメンに引き寄せられ、キスをしながら押し倒されて…。

晴屋うまこ ・オーバーラップ

【あらすじ】市役所のバース課へ転勤することになった安藤。安藤は自分がケーキであることを知っているため、フォークの市民と対応する時は気を張っていました。ある日、安藤が対応したフォークの学生・竹下錆次（たけしたさびつぐ）が、帰宅中の安藤の前にいきなり登場！自分の体液目当てかと警戒する安藤に、錆次は「あんたに一目惚れしたかも」と告白。「若いから食欲と混同しているだけだ」と安藤が諭すも、錆次は本気のようで、それ以来執拗に迫ってくるようになり…。

ノノダイツミ ・リブレ

【あらすじ】大崎晴翔（おおさきはると）は、俺様系のメンズアイドル・レンを激推ししているフォークの男子高校生。ある日、休みがちなクラスメイトの伊藤唯が久々に登校し、たまたま唯の話し声を聞いた晴翔は、唯とレンの声が同じであることに気づきます。「まさか本物のレン？」と驚いていた晴翔ですが、さらに唯から甘くて美味しそうな匂いが…。唯は「自分がアイドルでケーキだということを黙っていてくれるなら、自分を食べてもいい」と晴翔へ交換条件を提示します。

zoi ・笠倉出版社

【あらすじ】幼少期から味覚に鈍感で、普通の食べ物を美味しいと感じたことがない央芽（おうめ）。ある日、央芽はオンラインゲームで出会った恵介とオフ会をすることに。二人は同じ大学に通っていることが判明し、恵介と央芽は学校でもしばしば会うようになります。ある時、央芽は恵介から食べたくなるような甘い香りがすることに気づき、ネットで検索。すると自分はフォークの可能性があることを知ります。「フォークかどうかを確かめたい」と思った央芽は恵介を自宅に呼び、眠った恵介を舐めてみることに。