上野動物園の双子パンダ、1月末に中国に返還へ 国内でパンダ不在に
上野動物園(東京都台東区)の双子のジャイアントパンダ、シャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)について、来年1月下旬に中国に返還することが都側の関係者への取材でわかった。現在、日本国内のパンダはこの2頭のみ。日本側は新たなパンダの貸与を中国側に求めているが、実現の見通しは立っていない状況で、約50年ぶりに国内でパンダが不在となる。
シャオシャオとレイレイは2021年に上野動物園で生まれた。昨年9月に中国に返還されたリーリーとシンシンの子どもで、23年2月に返還されたシャンシャンは姉にあたる。
ジャイアントパンダの貸与は、日本と中国による保護のための共同研究の一環。シャオシャオとレイレイの返還期限は26年2月となっていたが、都と中国側との間で具体的な返還の日程について交渉を続けた結果、期限の1カ月前に返還されることになった。都が近く、返還の日程について発表する予定。
新たなパンダ貸与の可能性は
都は新たなペアの貸与を要求しているが、少なくともシャオシャオとレイレイの返還前の来日は難しいとみられている。高市早苗首相の台湾有事に関する国会答弁に対して中国側が反発姿勢を強めており、関係者は「この状況では新たな貸与は無理だ」と話す。
パンダは日中国交正常化が実現した1972年に初めて来日。これまで30頭以上が中国側から貸与されたり、国内で誕生したりしてきたが、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで飼育されていた4頭が今年6月に中国に返還され、国内ではシャオシャオとレイレイだけになっていた。新たな貸与がないままこの2頭が返還されると、72年以来初めて、国内でパンダが不在となる。




































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