今年の漢字は「熊」、動物は2字目 トップ10や過去30年分も紹介

木子慎太郎
吹き出しアイコン杉田菜穂さんら2件のコメント
杉田菜穂さん古谷経衡さん
【動画】今年の漢字「熊」を書く京都・清水寺の森清範貫主=新井義顕撮影
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今年の漢字「熊」を書く清水寺の森清範貫主=2025年12月12日午後2時6分、京都市東山区、新井義顕撮影
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 2025年の世相を表す「今年の漢字」は「熊」に決まった。京都市東山区清水寺で12日、森清範(せいはん)貫主が縦1.5メートル、横1.3メートルの和紙に揮毫(きごう)した。

 日本漢字能力検定協会京都市東山区)が、はがきやインターネットで全国から募り、最も多かった1字を選んだ。

 同協会によると、18万9122票の応募のうち「熊」は2万3346票を集めた。全国で熊の被害が相次いだことや、パンダ(中国語で熊猫)の中国への返還などが理由に挙げられた。

 2位はコメの価格高騰や米国のトランプ大統領就任などから「米」(2万3166票)、3位は高市早苗氏の首相就任や物価高などから「高」(1万8300票)。1位の「熊」と2位の「米」の差はわずか180票だった。

 4位は大阪・関西万博のキャラクター「ミャクミャク」から「脈」。5位は万博の「万」。6位は自公連立政権の枠組みの変化、AIの進化などから「変」。7位は万博のほか坂口志文氏と北川進氏の2人の博士のノーベル賞受賞から「博」。8位は女性初の首相就任や女性市長の騒動などから「女」。9位は高市新首相、AIなどの新技術から「新」。10位は女性初の首相、イチロー氏の日本人初の野球殿堂入りなどから「初」だった。

 「今年の漢字」は1995年に始まり、今年で30周年を迎えた。「熊」は初めて選ばれた。

 揮毫された「今年の漢字」は、清水寺本堂で22日まで展示された後、23日から東山区の漢字ミュージアムで展示される。

過去の「漢字」は

 今年で30周年を迎えた「今年の漢字」。それぞれの年の世相を映した過去の「漢字」を写真入りで振り返ります。

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    杉田菜穂
    (俳人・大阪公立大学教授=社会政策)
    2025年12月12日15時53分 投稿
    【視点】

    <熊の棚>という秋の季語がある。熊が樹上で堅果類などを食べる時、(枝先まで移動することができないため)周りの枝を前肢で手もとに曲げこんで採食する。その熊が樹上で枝を折り曲げて、棚をかけたようになることだ。木に登って堅果類などを食べる熊の様子

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    古谷経衡
    (作家・評論家)
    2025年12月13日23時52分 投稿
    【視点】

     私は「今年の漢字」という恒例行事に、存在意義が有るのかどうか問いたい。別段、日本漢検や清水寺や森貫主を批判しているわけでは無い。1年を振り返ってそれを漢字1文字で表すという風習自体に、社会的な存在意義が十分にあり、報道する公益の価値が本当

    …続きを読む