ウクライナの弱みを突いたトランプ氏 ゼレンスキー氏苦境、打開策は
ロシアによるウクライナ侵攻について、米国のトランプ大統領が21日、ウクライナに対し、極めて不利な和平案を27日までに受け入れるよう迫った。ゼレンスキー大統領は汚職事件で内政が混乱するなか、2022年2月に全面侵攻を受け始めて以来、最も厳しい局面を迎えた。
トランプ氏は侵攻を終わらせるための「仲介役」として、その姿勢を二転三転させてきた。10月下旬には、停戦を促すためとしてロシアの石油企業に制裁をかけ、プーチン大統領との首脳会談も中止したが、今回は一転してウクライナに強硬な案を突きつけた。場当たり的に映る一方、変わらないトランプ氏の思考・行動様式もうかがえる。
「(ゼレンスキー氏は)いつかは何かを受け入れなければならない」。21日、トランプ氏がホワイトハウスで記者団にそう述べた後、言及したのは2月に訪米したゼレンスキー氏にトランプ氏が浴びせて有名になった「あなたには切り札(カード)がない」という言葉だった。
「かつてないほどの圧力」。苦境に立たされたゼレンスキー氏はこう漏らしました。汚職で揺れる内政、迫る決断の時。ゼレンスキー氏は打開策を見いだせるのか。記事後半でお伝えします。
トランプ氏はディールにおい…

































































