深掘り

伸長の参政党、保守色強い政策に危うさ指摘も 創憲案を専門家が批判

有料記事

小木雄太
吹き出しアイコン安田菜津紀さんら10件のコメント
安田菜津紀さん津田正太郎さん仲岡しゅんさん伊藤昌亮さん
写真・図版
演説する参政党の神谷宗幣代表=2024年10月15日午前11時3分、大阪市北区、林敏行撮影
[PR]

 「日本人ファースト」を掲げる参政党が、党勢を拡大している。「保守」色を前面に打ち出した政策が一定の支持を集め、参院選(3日公示、20日投開票)でも議席増を狙うが、その主張には批判があり、危うさも指摘されている。国政政党としての発言の責任が、問われている。

 6月22日投開票の東京都議選では立候補した4人のうち3人が当選した。都議選後の新聞各社による参院選の比例投票先を尋ねる世論調査でも、約6%~7%と軒並み上昇傾向にある。

 神谷宗幣代表は7月1日の日本テレビの報道番組で、現状について、「都議選でスポットを浴びて、認知をされるようになったとの手応えだ。キャッチコピーで『日本人ファースト』を掲げ、支持を集めるきっかけになったのかなと思う」と述べた。

 参政党は2020年4月、「投票したい政党がないから、自分たちでゼロからつくる」を合言葉に、神谷氏らが発起人となって結党した。22年の参院選では全45選挙区に候補者を擁立。ユーチューブなどの動画配信で支持を広げ、比例区で約177万票を得て1議席、24年の衆院選では約187万票を得て3議席を確保した。先月30日には日本維新の会を離党していた梅村みずほ参院議員の入党が発表され、国会議員は計5人となった。約150人の地方議員も所属する。

 参院選では「最低6議席獲得」を目標に、全45選挙区に加え、比例区に10人を擁立する方針だ。

 その活動源となる資金は、23年の党の収支報告書によれば、前年の繰越金約7億円を含め約20億円。「春のBAN政(まつ)り」や「参政党フェス」などの政治資金パーティーやグッズ販売の収入が、約4億3千万円ある。

作り直しの「創憲」主張 「国民主権の否定」と批判呼ぶ

 同党の特徴の一つが、「保守…

この記事は有料記事です。残り1443文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(4カ月間月額200円)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【スタンダードコース|デジタルのみ】有料記事が読み放題!今なら4カ月間月額200円!詳しくはこちら

【ダブルコース|宅配購読者限定】新聞+デジタルのお得なコースも!詳しくはこちら

この記事を書いた人
小木雄太
政治部
専門・関心分野
国内政治、外交
  • commentatorHeader
    安田菜津紀
    (フォトジャーナリスト・D4P副代表)
    2025年7月1日19時0分 投稿
    【視点】

    堂々と掲げられるようになった「日本人ファースト」の危険性は、「命に序列を作っていい」がまかり通ってしまうことではないか。こうした差別的スローガンを「保守」というざっくりとした言葉でくくっていいのかには疑問がある。また、「ファースト」があ

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    津田正太郎
    (慶応義塾大学教授・メディアコム研究所)
    2025年7月1日19時0分 投稿
    【視点】

    7月からコメンテーターになった津田です。初めてのコメントです。緊張しますね。さて、ここのところ支持が伸びているとされる参政党ですが、これまで政治に関心のなかった層を巧みに取り込んでいると指摘されています。キャッチフレーズの「日本人ファー

    …続きを読む

関連トピック・ジャンル

トピックス