狙われるキーボックス、相次ぐ侵入盗 新宿警察署だけで10件

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吉村駿
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「コーナン京葉船橋インター店」で売られているキーボックス。壊されにくいように錠の部分に黒いカバーがついている=2025年5月20日午後4時54分、千葉県船橋市海神町3丁目、吉村駿撮影
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 屋外に取り付けられたダイヤル式キーボックスがこじ開けられて鍵を奪われ、侵入盗の被害に遭う事件が相次いでいる。キーボックスは複数の人で鍵を共有するのに便利だが、それを逆手に取られているという。

 ここ最近被害の申告が相次いでいるのは、警視庁新宿署管内だ。

 同署は4月、歌舞伎町の飲食店から約6万円を盗んだとして、ブラジル国籍の男(25)を窃盗と建造物侵入の疑いで逮捕した。キーボックスに入った鍵を使って店に侵入したという。

 4月3日夕、男は雑居ビルに入った飲食店の入り口ドア付近に縦15センチ、横5センチのダイヤル式キーボックスを見つけた。このキーボックスをこじ開け、中にあった鍵で無人の店内へ侵入したという。

 店内から金庫を盗んだ後、鍵をキーボックスに戻して逃走。店はこの日の午後9時から営業を始めたが、鍵が戻されており店内に荒れた様子もなかったため、閉店まで被害に気づかなかった。翌4日夜、金庫がないことが発覚したという。

 同署によると、今年に入ってキーボックスが狙われた窃盗被害は、この男によるもの以外にも10件ほど確認されている。

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この記事を書いた人
吉村駿
東京社会部
専門・関心分野
事件・事故、スポーツ、生き物