選挙集計で84人死亡、4千人体調不良 過労原因か インドネシア

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ジャカルタ=半田尚子
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インドネシアのバンドンで2月14日、大統領選に投じられた各候補の得票数を用紙に記入する男性=アンタラ通信
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 14日に投開票されたインドネシア大統領選で、開票作業にあたった人が過労などで死亡する事例が相次いだ。選挙管理委員会などは19日会見し、これまでに84人が死亡、4500人超が体調不良を訴えたと明らかにした。

 開票従事者は選管の募集に応じた一般市民で、給料が支払われた。選管などによると、亡くなった人の中には心臓病高血圧などの持病がある人もいた。保健省の集計では、死亡した人は40代が最多だった。

 14日は大統領選のほかにも、総選挙など複数の選挙が同日実施された。中には投票所の開設から票の集計まで、連続で30時間を超える長時間労働を余儀なくされた人もいたといい、過労がたたったことが、多数の死者や体調不良者を出した一因とみられている。

 インドネシアの選挙ではこれ…

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この記事を書いた人
半田尚子
編集局
専門・関心分野
東南アジア、グローバルサウス、平和
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    佐倉統
    (実践女子大学教授=科学技術社会論)
    2024年2月21日22時45分 投稿
    【視点】

    ???どういうことですか?? いくら過酷な労働だったからといって84人も亡くなるものなのか? と思ったら2019年には722人も!? インドネシアの大統領選挙はとにかく規模が大きいので日本の選挙からはイメージしにくいのかもしれないが、しかし

    …続きを読む