ロシア無人機が黒海でトルコ船攻撃、ウクライナが非難
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【12月14日 AFP】ウクライナ海軍は13日、黒海でひまわり油を輸送していたトルコ船舶をロシアが攻撃したと非難を表明した。この前日には、ウクライナの港でトルコの海運会社所有の船がロシアからの攻撃を受け、炎上している。
海軍はSNSで「ロシアは、エジプトに向けてひまわり油を運んでいたトルコ船『VIVA』に対し、無人機(ドローン)を用いた標的攻撃を行った」と述べた。
乗員11人にけがはなく、船は航行を続けることができたという。海軍は、損傷した船の甲板に水がたまった様子や、無人機の駆動部とみられるものの映像を公開した。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はこの攻撃を非難し、「対応」を誓った。
「これは食料安全保障への攻撃だ」と述べたゼレンスキー氏は、「戦争とは無関係のこういった船舶を攻撃することは、ロシアが世界全体に直接挑戦していることを意味する。われわれはパートナーと協力し、どのように対応するかを決定する」と続けた。
この船はウクライナの排他的経済水域で、同国の海岸線に沿った穀物回廊を航行していた。この回廊は、重要な農産物輸送を安全に行うための海路として機能している。
12日にはトルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領がロシアのウラジーミル・プーチン大統領と直接会談し、港湾施設やエネルギー施設に対する攻撃停止を求めていたが、2日連続でトルコの船舶が攻撃される事態となっている。(c)AFP









