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インドの月探査機、予定時刻の56分前に打ち上げ中止 「技術的障害」

 発信地:スリハリコタ/インド [インドアジア・オセアニア ]

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インドの月探査機、予定時刻の56分前に打ち上げ中止 「技術的障害」
インド南部アンドラプラデシュ州スリハリコタで、月面着陸・探査機「チャンドラヤーン2号」を載せたロケット「GSLV Mk-III」の打ち上げカウントダウンの時計(中央奥)が止まり、頭に手をやるジャーナリスト(右、2019年7月15日撮影)。(c)ARUN SANKAR / AFP

【7月15日 AFP】(更新、写真追加)インドは15日、月面着陸・探査機「チャンドラヤーン2号(Chandrayaan-2)」の打ち上げを予定時刻の約56分前に「技術的障害」を理由に中止した。

 南部アンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州のサティシュ・ダワン宇宙センター(Satish Dhawan Space Centre)でのカウントダウンは、打ち上げ予定時刻15日午前2時51分(日本時間同6時21分)の56分24秒前に止められた。

 インド宇宙研究機関(ISRO)はツイッター(Twitter)で、「打ち上げ56分前に打ち上げ機のシステムに技術的な障害が見つかった」と発表した。「十分な予防措置として、本日チャンドラヤーン2号の打ち上げを見送った。変更した打ち上げ予定日時は追って発表する」と述べた。

 インドは月探査機の月面着陸に成功すれば、米国、旧ソビエト連邦、中国に次ぎ4か国目となる。

 1969年7月20日にアポロ11号(Apollo 11)のニール・アームストロング(Neil Armstrong)船長が人類史上初めて月面に降り立ってからちょうど50年目を迎えるわずか5日前に打ち上げが予定されていたインドの月探査機には注目が集まっていた。

 チャンドラヤーン2号に1億4000万ドル(約150億円)を費やしたインドは、世界で最も低コストの月探査機プロジェクトだとしている。

 これと比較して、1960~70年代に15回実施された米国の「アポロ計画」には約250億ドルの経費が掛かった。現在の価格では1000億ドル(約11兆円)以上に当たる。

 チャンドラヤーン2号に搭載された軌道船、着陸船、探査車はほとんどすべてインド国内で設計・製造された。月面着陸は9月6日に予定されていた。

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