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新生児連れ去り23年間育てた女に禁錮12年、米裁判所

 発信地:ニューヨーク/米国 [北米米国 ]

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新生児連れ去り23年間育てた女に禁錮12年、米裁判所
全米行方不明・被搾取児童センター(National Center for Missing and Exploited Children)が公開した赤ちゃんの時のカーリナ・ホワイト(Carlina White)さんの写真(左)と成人したホワイトさんのイメージ写真(右)を掲載したポスター(2011年1月21日提供)。(c)AFP/National Center for Missing & Exploited Children
【8月1日 AFP】米ニューヨーク(New York)の病院から生後3週間の赤ちゃんを連れ去り、23年間わが子として育てていた女が略取罪に問われた裁判で、マンハッタン(Manhattan)連邦地裁は30日、禁錮12年の有罪判決を言い渡した。

 判決によるとアン・ペットウェー(Ann Pettway)被告は26歳だった1987年8月4日、看護師に変装してハーレム病院(Harlem Hospital)に侵入し、生後19日のカーリナ・ホワイト(Carlina White)さんを連れ去った。ケビン・カステル(Kevin Castel)判事は当時、被告が流産を3回経験して重度のうつ状態にあり、錯乱していたことを認めた上で、「親にとって最悪の悪夢を押し付けた」と犯行を非難した。

 ペットウェー被告は、自宅に連れ帰ったカーリナさんに名前を付け、実の娘として育てた。だが、カーリナさんは徐々に自分の身元に疑問を感じるようになり、2010年に全米行方不明・被搾取児童センター(National Center for Missing and Exploited Children)に自ら連絡。DNA検査の末、前年になってようやく実の両親を突き止め、再開を果たした。

 現在25歳のカーリナさんは公判には出廷しなかった。

■母「娘はまだ帰ってきていない」、父「実刑23年を」

 公判でペットウェー被告は罪を認め、カーリナさんの両親に謝罪した。しかし実の母親であるジョイ・ホワイト(Joy White)さんは、「無数の破片に砕け散ったような気持ち」だと心境を吐露。赤の他人にわが子として育てられたカーリナさんが、いまだに自分のアイデンティティーをめぐる混乱から解き放たれていないことを明かし、家族の苦しみを訴えた。

「娘は私のそばにいますが、心はまだ帰ってきていないのです」

 一方、父親のカール・タイソン(Carl Tyson)さんはペットウェー被告への怒りをあらわにし、禁錮12年・保護観察処分3年の判決は軽すぎると批判。「23年間は刑務所に入って欲しかった」と判決後に記者団に語った。(c)AFP/Sebastian Smith
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