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伊マフィアの実態暴いた本『死都ゴモラ』の作者に、またも暗殺予告

 発信地:ローマ/イタリア [ヨーロッパイタリア ]

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伊マフィアの実態暴いた本『死都ゴモラ』の作者に、またも暗殺予告
イタリアのマフィア「カモーラ」一族「Casalesi」家関連の裁判に出廷するため、警備員に守られながらナポリ(Naples)市内の裁判所に姿を見せた『死都ゴモラ(Gomorra)』の著者ロベルト・サヴィアーノ(Roberto Saviano)氏(2008年6月19日撮影)。(c)AFP/FRANCESCO PISCHETOLA
【10月15日 AFP】今年のカンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で最高賞のパルム・ドール(Palme d'Or)に次ぐグランプリを獲得したマフィア映画『Gomorra(ゴモラ)』の原作者が、本物のマフィアから暗殺予告を受けている。レプブリカ(Repubblica)紙が14日、報じた。

 暗殺予告を受けているのは、イタリア人の著者ロベルト・サヴィアーノ(Roberto Saviano)氏(29)。映画の原作となった著書『死都ゴモラ(Gomorra)』は、ナポリ(Naples)に本拠を置くマフィア「カモーラ(Camorra)」の実態を暴いたもの。イタリアだけで120万部を売り上げ、数十か国語に翻訳されている。

 ANSA通信によれば、サヴィアーノ氏は2006年10月に初めて脅迫を受けてから、24時間体制で警察からの保護を受け、人目を避けて生活しているという。

 今回の暗殺予告は、カモーラ一族「Casalesi」家のメンバーが9月27日に警官と交わした会話で明らかになった。レプブリカ紙によると、メンバーは「この本が混乱を引き起こした」として、年末までに著者を警護員ともども暗殺する計画があることを明かしたという。

 一方この暗殺予告に対し、サヴィアーノ氏は「私に何ができる? これまで通りにするだけだ。抵抗する以外に選択肢はない」と語り、毅然とした態度を見せている。

 カンヌでも好評だった映画は、来年のアカデミー賞外国語部門にイタリア代表として選出された。(c)AFP
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