2004年に登場した“音と光の電飾パズル”
「Lumines」。音楽とビジュアル,ブロックパズルが一体となった独自のゲーム体験で多くのプレイヤーを魅了してきた本シリーズに,待望の新作
「Lumines Arise」(
PC /
PS5)が登場する。
6月のSummer Game Festでの業界関係者,メディアなどに向けたクローズドな場所での試遊に続き,京都で開催されたBitSummit the 13thでは国内初のプレイアブル出展が実現。現地では,ディレクターを務めるエンハンスの
石原孝士氏にあらためて話を聞くことができた。
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エンハンスが開発中の「Lumines Arise」を,SGFのイベント会場でディレクター・石原孝士氏に説明を受けながらプレイしてきた。まるで自分がDJやVJになったような,クラブミュージック的感覚が魅力の本作。その繰り返し遊びたくなる音と演出,パズルの気持ちよさにハマり,気づけば音の波に乗って延々とプレイしてしまいそうだ。
[2025/06/10 19:49] 4Gamer: 「Lumines Arise」の発表から1か月半ほどが経ちました。反響はいかがでしたか?
石原孝士氏: 「あのルミネス?」という驚き混じりの声や,「また戻ってきた!」という期待の声を多くいただきました。以前からルミネスを知っている方はもちろん,「同じ匂いがする」みたいな理由で「テトリス エフェクト」から興味を持ってくれた方も多いです。
これは「Rez Infinite」のときと似た流れを感じる部分もあって,もとからのファンと新しいユーザー,両方から関心を持ってもらえている手応えがあります。
4Gamer: そして多くの人に向け,BitSummitではプレイアブル出展へと。
石原孝士氏: はい。今回は国内初のPS5版プレイアブルということもあり,多くの人にゲームに触れていただけるのは嬉しいです。ただ,試遊は3ステージを通しで遊ぶ構成なので,1人あたり少なくても7〜8分以上のプレイ時間がかかってしまう点は難しさもありましたね。
4Gamer: SGFで試遊してみて思ったのですが,本作は1ステージだけでも,もちろん楽しいとは思いますが,ステージ間のつながりや変化が体験の重要な部分にもなっているわけですよね。だからこそ,自然と1プレイが長くなってしまう。
石原孝士氏: そうなんです。ステージは音楽ありきの設計なので,曲を短くするというわけにもいかない。でもこのゲームは
“見ているだけでも楽しい”というのが強みでもあるので,プレイしていなくても興味を持ってもらえる部分はあると思います。
4Gamer: 映像作品的な魅力もありますよね。
ただ,やはりプレイした身としては,自分で操作することで変化を生み出している感覚がありつつ,意図しないところでも変化が起きる感覚は多くの人に体験してほしいと思います。つまり体験版が楽しみだなと。
石原孝士氏: ありがとうございます。体験版は夏の配信を予定していて,3ステージに加えてマルチプレイモードも楽しめる内容になる予定です。楽しみにしていてください。
4Gamer: そのマルチプレイについては,まだ詳細は出ていませんよね? シングルプレイとはどう違うのでしょうか。
石原孝士氏: シングルプレイのおまけのようなものではなく,しっかりと対戦を意識して作ったモードになっています。過去作でも画面分割の対戦はありましたが,「テトリス エフェクト・コネクテッド」のマルチプレイヤーで培ったノウハウを生かして,新たな形で“ルミネスらしい対戦”を実現しています。詳しくはまだ言えませんが,ご期待いただければと。
4Gamer: 現状はPCとPS5が対応プラットフォームとなっていますが,SNSなどを検索すると「他機種でも遊びたい」という期待の声はやはりあがっているなと感じます。他機種の展開は視野に入っているのでしょうか。
石原孝士氏: そういった声はしっかり届いていますし,できるだけ多くの人に遊んでもらいたいという思いはあります。「ルミネス リマスター」を出しているプラットフォームのユーザーの方々も,興味を持っていただいていると感じています。そうした声が後押しになるので,応援してもらえると実現につながるかもしれません。
ただ,今はまずPC版とPS5版をしっかり仕上げることが最優先ですね。プラットフォームという話とは変わりますが,今回出展したPS5版でいえば,テレビやディスプレイでの通常プレイに加えて,PS VR2によるVR体験,PS Portalを使った手元でのプレイといったように,1機種でもいろいろな体験があります。PS Portalは,PSP時代の「ルミネス」っぽい懐かしさもあるのではないかなと思います。
4Gamer: なるほど。まずは今,発表されているプラットフォーム向けにしっかりと完成させていくと。
石原孝士氏: はい。夏に配信予定の体験版もその一環です。このゲームはプレイ開始直後に少し“学び”が必要なタイプなので,ほんの一瞬ですが最初にどういう仕組みなのかを理解してもらう設計にはなっています。
感覚でつかむタイプのゲームで,あまり説明しすぎても雰囲気を壊してしまうのもあって,このあたりはどう伝わるかは気になるところですね。
4Gamer: ムードを壊さずに,でもちゃんと理解してもらう。そのあたりのバランスは確かに難しそうです。
石原孝士氏: そこは本当に意識しています。ゲームとしてはすでに良い仕上がりになってきていて,新しく入る方でも十分楽しめる内容になっています。まずは気軽に触れてもらいたい。その入り口として体験版があるので,プレイしてくれた方には,ぜひ感想などを発信してもらいたいですね。私たちに届く声が,今後の励みにもなります。
体験版とは別に,「ルミネス リマスター」を遊んでおいてもらえると,基本的なルールがつかめるのでトレーニングにもなると思います。まだ公開していない部分ですが,本作には過去作とのつながりを感じられる場面もあります。なので,発売を予定している秋の前に,ぜひ過去作にも触れておいていただけると,より深い体験になるはずです。
4Gamer: ありがとうございました。