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PR特別企画:大塚製薬株式会社 同じスキンケアでなぜ個人差?大塚製薬がたどり着いた「重層化」への新アプローチ

同じスキンケアでも、なぜ人によって効果の表れ方に違いが出るのか――。そうした疑問を出発点に新たな研究開発に取り組んだ企業がある。医薬品から食料品まで製造・販売を手がける「大塚製薬」(東京都千代田区)だ。着目したのは、皮膚の最も外側の角質が剥がれ落ちずにとどまった状態を指す「重層化」と呼ばれる現象。重層化へのアプローチを見直すことで、より効果的なスキンケアのあり方を模索した。この研究をリードした同社のキーパーソンに、取り組みの経緯や製品化したアイテムの特徴について聞いた。

効果の表れ方に「違い」なぜ?

「同じスキンケアを行っていても人によって効果の表れ方が違います。見方を変えれば、その差を生んでいる要因に、より効果的なスキンケアを行うためのヒントがあるのではないか、と考えました」

そう語るのは、同社の大津スキンケア研究所の研究員清水翔太さんだ。

まず目をつけたのは、角層の状態についてだった。角層は、基底層と呼ばれる皮膚内部の層から生まれた新しい細胞が上の層へと押し上げられて到達する、皮膚の最も外側の層を指す。角層に達した細胞は最後、垢となって剥がれ落ちる。

こうした細胞が生まれ、剥がれ落ちるまでのプロセスを「ターンオーバー」というが、加齢や乾燥など何らかの理由でターンオーバーがうまくいかないと、ある現象が起きる。

それが、重層化だ。角層に達した細胞が剥がれ落ちず溜まって層になってしまった状態で、肌のくすみやキメの乱れ、ごわつきといった肌悩みにつながる要因になるという。

ターンオーバーの乱れで角層が不均一になると、さまざまな肌悩みの原因となる(大塚製薬提供)

清水さんは言う。「重層化で角層がところどころ厚くなってしまうことが、本来、基底層に届けたい有効成分の浸透を低下させているのではないかと考えました」

角層に有効成分を浸透させるというアプローチでは、ブースターなどと呼ばれる導入美容液の存在があるが、同社は異なる発想で取り組むことにした。それは、重層化によって、ところどころに厚くなった角層のでこぼこした状態そのものを整えるという考え方だ。

「角層の状態を整えることによって、単に皮膚への有効成分の浸透をサポートするだけではなく、キメの乱れなどといった肌悩みについてもアプローチしていこうと考えたのです」と清水さんは説明する。

角層を整えるための三つの視点

では、どのように角層の状態を整えていくか。同社は三つの視点から研究開発を進めた。

一つが、古い角層が剥がれ落ちる「落屑(らくせつ)」に着目した「キレートサイエンス」と呼ばれる技術の応用だ。キレートサイエンスはくっつき合った物質を剥がれやすくする化学反応を指すが、それをスキンケアに活用しようと考えた。

本来、角層の細胞というのはたんぱく質の働きでくっつき合っており、それらを分解する酵素の働きによって落屑が促進される。しかし、加齢による酵素の減少や皮膚の乾燥などによって、落屑が起こりにくくなる。

角層細胞が剥がれ落ちるメカニズム(大塚製薬提供)

清水さんらスキンケアの研究部門では、古い角質にアプローチするための成分探しに奔走するが、そこで社内の医薬部門の研究員らと連携。「候補として数百あった成分を40個ほどまで絞り込むことができました。大塚製薬の強みを生かせたかたちとなりました」と清水さんは振り返る。

研究の末、「グルコノラクトン」と呼ばれる保湿成分にたどり着くことできたという。

二つ目が、クリームを弱酸性に保つ技術の開発だ。キレートサイエンスに有効として選んだグルコノラクトンだったが、その働きを十分に発揮させるには弱酸性の環境が必要とされたためだ。

しかし、市販のクリーム製品の多くが中性であることからも分かる通り、クリームの基材となる乳化剤を弱酸性で設計することは難易度が高いハードルだった。

同社では、数種類の乳化剤を組み合わせることや、その組成比を工夫することなどによって、クリームの弱酸性化に成功したという。

そして、最後の三つ目が、持続性のある高い保湿力の実現だ。

同社が新たに開発した「モイストコンプレックス(※1)」と呼ぶ複合成分を独自の比率で配合することで、塗った直後から翌朝まで保湿が感じられるような製剤の設計に取り組んだ。

保湿力が高くなるほど一般的にはべたつきやすくなるが、「しっとりしながらもべたつかない」(清水さん)という処方を追求した。

※1 ソルビトール発酵多糖、マカダミアナッツ脂肪酸、ヒアルロン酸Na、シロキクラゲ多糖体を配合

角層を保湿し整える美容クリーム

インナーシグナル SCリッチクリーム(大塚製薬提供)

重層化への新たなアプローチとして、角層の状態を整えることに着目し、3つの視点から研究開発に取り組んだ同社。その成果を生かすかたちで製品化したのが、同社のスキンケアブランド「インナーシグナル」から新たに登場した美容クリーム「SCリッチクリーム」だ。

インナーシグナルは、同社が10年にわたる独自の研究を重ね2004年に開発に成功した「エナジーシグナルAMP(※2)」(以下、AMP)の活用をテーマに展開するスキンケアブランドだ。AMPは、メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ薬用有効成分で知られる。

同ブランドでは、クレンジングや洗顔、さらにAMPをチャージする薬用美容液などがさまざまラインアップ。SCリッチクリームはそれらのライン使いの最後に使用するアイテムとして企画され、3年の月日をかけて開発した。

SCリッチクリームと一般的なクリームの成分比較(大塚製薬提供)

キレートサイエンスの応用、クリームの弱酸性化、高い保湿性―という研究成果を三位一体のかたちで活用。角層を保湿して整えることで、角層の美容成分の浸透を後押しし、ターンオーバーをサポートする。

具体的には、キレートサイエンスの応用をめぐって、古い角質に和らげるための保湿成分として同社がたどりついたグルコノラクトンを配合。そのグラコノラクトンの働きを発揮させるため、独自の技術によって、一般的には困難とされるクリームの弱酸性化を実現した。さらに皮膚にうるおいを与える、同社開発のモイストコンプレックスを配合する。

※2 アデノシン一リン酸二ナトリウムOT

これまでの同ブランドのカギであるAMPは、皮膚の内側にある基底層に働きかける発想で、ターンオーバーの「始まり」をサポートするアプローチといえる。一方、SCリッチクリームの製品化に生かされた研究内容は、皮膚の最も外側にある角層の状態をいかに整えるかという点に着目。

そのため、「SCリッチクリームが加わることでインナーシグナルのブランド全体として、ターンオーバーの始まりだけでなく、『終わり』の部分もカバーしていくことができるようになりました」と清水さんは説明する。

SCリッチクリームを継続して使ってもらいたいと、使用感にもこだわった。「コクのあるリッチなクリームで、指で肌の上に伸ばすと、とろけていくような使い心地を目指しました」と清水さん。独自の処方で保湿力が高いのにべたつかず、みずみずしく仕上げることで使いやすさに配慮したという。

「ポジティブな変化を見つけて」

同じスキンケアでも、人によって効果の表れ方に違いが出るという疑問に対し、同社は角層の重層化に着目して研究開発に取り組んできた。その結果、皮膚の最も外側にある角層の状態を整えることで、ターンオーバーをサポートしていく提案に行き着いた。

清水さんは言う。「われわれの研究は古い角質を和らげ、重層化した角層の状態を均一にすることで角層への美容成分の浸透をサポートするというアプローチです。皮膚にうるおいを与える保湿力は使い始めから感じてもらいやすいと考えますが、長く使い続けていただく中で、今日より明日、明日より明後日というように、健やかな肌に向けた変化を感じていっていただければ、と思います」

日々、肌と向き合っていくことで、「ポジティブな変化を見つけていってほしい」とも清水さんは語る。そうすることで「毎日のスキンケアがよりもっと楽しくなっていく」と考えるからだ。

新たに登場したSCリッチクリームを含め、インナーシグナルのラインアップがそうした好循環を支え、人々のスキンケアにさらに寄り添う存在になっていけるように――。製薬会社として長年の研究のノウハウを生かしながら、同社のスキンケア研究は今後もさらに進化し続けていく。

清水 翔太(しみず しょうた)

清水 翔太(しみず しょうた)

大塚製薬株式会社 大津スキンケア研究所 研究員
2008年大塚製薬株式会社入社。医療用医薬品の研究開発に従事し、2012年よりスキンケア製品の研究開発を担当。

大塚製薬 角質からキレイが変わる。インナーシグナル SCリッチクリーム
大塚製薬

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