「荒野の用心棒」で世界中に“マカロニ・ウエスタン”ブームを巻き起こしたセルジオ・レオーネ監督と主演のクリント・イーストウッド、音楽のエンニオ・モリコーネが再結集し、2人の賞金稼ぎの共闘と友情をスタイリッシュに活写した西部劇アクション。
凶悪犯エル・インディオが刑務所から脱獄し、1万ドルの賞金が懸けられた。インディオ一味を追う若き賞金稼ぎ・モンコと商売敵のモーティマー大佐は、一味全員の賞金を山分けすることを条件に手を組むことに。2人は反発し合いながらも次第に絆を深め、インディオを追い詰めていくが、大佐にはある別の目的があった。
「真昼の決闘」のリー・バン・クリーフがモーティマー大佐を存在感たっぷりに演じた。同じくレオーネ監督とイーストウッド、モリコーネがタッグを組んだ「荒野の用心棒」「続・夕陽のガンマン 地獄の決斗」とあわせて「ドル3部作」と呼ばれる。
1966年製作/132分/イタリア・スペイン・西ドイツ合作
原題または英題:Per qualche dollaro in meno
配給:アーク・フィルムズ
劇場公開日:2024年3月22日
その他の公開日:1967年1月20日(日本初公開)
引用元:夕陽のガンマン : 作品情報・キャスト・あらすじ・動画 - 映画.com
主演
ギャング
その他のキャラクター
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/夕陽のガンマン
「マカロニ・ウエスタン」ブームを巻き起こしたセルジオ・レオーネ監督による、クリント・イーストウッド主演のイタリア製作の西部劇映画『夕陽のガンマン』
「マカロニ・ウエスタン」という言葉は聞いたことありましたが、今回初めて意味を知りました。
「マカロニ・ウエスタン」とは映画評論家の淀川長治さんが拡めたイタリア製作の西部劇を意味する和製英語で、西部劇の本場アメリカでは「スパゲッティ・ウエスタン」と呼ばれているそうです。
日本で例えると日本の時代劇を中国や韓国が撮影するイメージですね。
ではなぜ、アメリカの西部劇をイタリアが製作することになったかというと1950~60年代のアメリカは西部劇ブームで、多くの西部劇が製作され経済効果もすごかったようです。
そこに目を付けたイタリアの映画関係者たちは、「同じ白人なんだから、俺たちも西部劇を撮ろうぜ!」となりますが、「でも西部劇なんだから主演はやっぱアメリカ人がいいだろう」ということになり、白羽の矢が立ったのがクリント・イーストウッドでした。
まあ、日本的に例えると織田信長の役を韓国・中国人が演じるようなものなので、日本の時代劇を海外の人が撮影するのは構わないけど、日本人からしたらキャストは日本人であって欲しいと思うようなものですね。
と、ここまで語っていてなんですが、お恥ずかしながら主演がクリント・イーストウッドであることを知って驚きました(^▽^;)
バニラが初めて観たクリント・イーストウッドの映画は『ミリオンダラー・ベイビー』で続いて『グラン・トリノ』なんですよ。
だから、バニラのクリント・イーストウッドのイメージは老齢のおじいちゃんなのです。
ですが、本作に登場する主役のモンコを演じるクリント・イーストウッドは30ちょっとに見えて、その若さに驚きました。
クリント・イーストウッドが凄いことは重々知っていましたが、実際に昔の映画を観て、こんな昔から第一線で活躍していることを目の当たりにすると自分がクリント・イーストウッドの凄さを理解していなかったことを理解しました。
そして、クリント・イーストウッド主演で撮影された西部劇は大ヒットし、「マカロニ・ウエスタン」の礎を築いたのです。
それと、これは余談ですが、最初タイトルが『夕陽のガンマン』ということで、バニラのイメージでは「夕陽を背景に決闘でもするシーンが描かれるのか?」と思っていましたが、「ガンマン」はともかく「夕陽」とは関係ない内容なんですよ(^^;?
なぜ『夕陽』と関係ないのに『夕陽のガンマン』というタイトルなのか不思議に思い調べてみたのですが、本作『夕陽のガンマン』の原題は「伊:Per qualche dollaro in più」「英:For a Few Dollars More」というらしく正しく訳すと「もう数ドルのために」となるそうです。
この『もう数ドルのために」というタイトルの由来は、主人公のクリント・イーストウッド演じるモンコが賞金稼ぎをしていることに由来しているものと思われ『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』を合わせて『ドル箱三部作』または『名無し三部作』と呼ばれています。
ですが、日本では商業的な宣伝目的で『荒野の用心棒』との繋がりや「マカロニ・ウェスタン」的な背景(夕陽、荒野、ガンマン)を強調するため、より印象的でわかりやすい邦題が選ばれたのだとか。
日本の西部劇のタイトルに「夕陽」や「荒野」や「ガンマン」や「用心棒」というタイトルが多いのは、配給・宣伝会社による西部劇であることをわかりやすく宣伝的側面があるそうです。
確かに、『もう数ドルのために』では物語の内容をイメージできないし、商業的にいうなら『夕陽のガンマン』の方が面白そうだしカッコいいですよね。
邦題の中には改悪と思われるタイトルもあるので、この『夕陽のガンマン』に関してはセンスのいいタイトルだと思いました。
連続猟奇殺人事件を追及する刑事と、事件に関わる謎の男を描いたサイコ・サスペンス・スリラー作品。
タイトルは初め「伝道師」だったが、撮影当時に起きていたオウム真理教事件との兼ね合いから、宗教的な犯罪ものだと誤解を受ける可能性を案じ、大映プロデューサーの提案で現在のタイトルに変更している[3][4]。
本作は、黒沢にとって世界市場での出世作であり、特にフランスで人気がある[5]。ル・モンド紙の映画評論家ジャン=ミシェル・フロドンは本作を高く評価し、黒沢がフランスで『ダゲレオタイプの女』を撮影する切っ掛けになっている[5]。
主演の役所広司は、この作品で第10回東京国際映画祭最優秀男優賞を受賞し、以後、黒沢清監督映画の常連となっている[3]。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/CURE_(映画)
謎の猟奇連続殺人事件を追う刑事
猟奇殺人事件の犯人。記憶を失っている。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/CURE_(映画)
東京で連続猟奇殺人事件が発生する。加害者は毎回異なるが、被害者の首には必ず「X」字型の切り傷が残されていた。事件を担当する刑事・高部は、犯人たちが皆、犯行の動機を説明できず、まるで何かに操られたような状態であることに違和感を覚える。
捜査を進めるうちに、高部は間宮という記憶障害を持つ謎の青年にたどり着く。間宮は自分の名前すら覚えておらず、会話の中で相手に問いを繰り返すことで、相手の心に入り込むような不思議な力を持っていた。彼と接触した人々が次々と殺人を犯していくことから、高部は間宮が催眠術を使って人々を操っているのではないかと疑う。
しかし、間宮は一切の直接的な証拠を残さず、取り調べでも曖昧な態度を取り続ける。高部自身も次第に精神的に追い詰められ、現実と幻覚の境界が曖昧になっていく。妻の精神状態も不安定で、家庭も崩壊寸前。やがて高部は、間宮の存在そのものが人間の心の奥底に潜む「暴力性」や「闇」を引き出す“触媒”であることに気づく。
最終的に高部は間宮を射殺するが、その後、彼自身にも変化が現れる。ラストでは、レストランのウェイトレスが包丁を手に取る不穏な描写があり、間宮の“呪い”がまだ続いていることを示唆して物語は幕を閉じる。
「X」の切り傷が共通する謎の猟奇殺人事件を追う刑事と、記憶を失った猟奇殺人事件の犯人・間宮邦彦の攻防を描いたサスペンス・スリラー映画『CURE』
本作『CURE』の最初のタイトルは『伝道師』だったらしいですが、1996~97年の撮影当時起きていた「オウム真理教事件」に考慮し、宗教的犯罪ものだと誤解を受けないようタイトルを『CURE』に変更したそうです。
バニラ個人の感想ですが、タイトルを『CURE』に変えて大正解だったと思います。
バニラはタイトルオタク的なところがあって、タイトルのネーミングセンスを重要視しているんですね。
名作や傑作と呼ばれる作品って、ストーリーはもちろんのこと、タイトルのセンスがいい気がしませんか?
ストーリーや作品に込めたメッセージなどを関連性を持たせながら短い文字で深く広く表現し、ついつい口ずさみたくなる詩的な響きを帯びていて記憶に残りやすい作品が多いです。
ストーリーをストレートに表現した『伝道師』も悪くはありませんが、『伝道師』だと物語のイメージを固定化してしまい、解釈の幅が狭くなる気がしましますが、『CURE』には「治す」「直す」「修正」という意味があるらしく、『伝道師』よりも解釈の幅が広がるように思います。
タイトルが『伝道師』だったように、本作に登場する連続猟奇殺人事件の犯人である間宮邦彦は殺人の伝道師として人の暴力性や闇を引き出す不思議な力を持っていて、間宮と関わった者は何事もないようにごく自然に、まるで生理現象の一環ででもあるように人を殺し、被害者の首にXの文字を刻みつけるようになるのです。
最初は本格サスペンスだと思って観始めたので、間宮の能力が明かされたときは驚きました。
よくミステリーやサスペンスには、例えば『名探偵ホームズ』シリーズのモリアーティー教授や、『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター博士『PSYCHO-PASS』の槙島聖護、『MONSTER』のヨハン・リーベルト『デスノート』のキラのように事件の裏で糸を引いている黒幕が存在しますが、本作『CURE』に登場する間宮はそれらのミステリーやサスペンスの黒幕とは、また違った雰囲気を帯びている印象を受けました。
今例に挙げた作品の黒幕は自分の哲学というか意思を持って行動していますが、本作の間宮は記憶障害?で自分という存在自体も定まっていないこともあり、まるで何かに操られているように掴みどころがないのです。
作中ではこの間宮の能力を催眠術としていますが、催眠術では説明できないレベルですし、これを催眠術と呼ぶには強引すぎないでしょうか?
いや、物語の世界なのですから別に催眠術だと言われればそうなのですが、こう考える方が納得がいくのです。
本作はまるでホラー映画の『リング』などに登場する呪いに近いんですよ。
そうすると間宮とは呪いを媒介する「呪いのビデオ=伝道師」で、遥か昔から呪いはウイルスのように人から人へと受け継がれて来ているのだと考察できます。
そこから更に飛躍させるとタイトルの『CURE』「治す・直す・修正」という意味も含めて考察したいと思います。
以前、「地球にとって人間はウイルスのようなもの」という話をどこかで聞いた憶えがあるのですが、人間がウイルスだとしたら、間宮の呪いとはウイルスを殺すウイルス、つまりワクチンという解釈もできないでしょうか⁉
そうなら『CURE』というタイトルとも関連します。
つまり間宮ウイルスの目的は「人間を減らすこと」で、タイトルの『CURE』とは人間と言うウイルスに感染して地球を「治療」することです。
この『CURE』と言う作品はサスペンス・スリラーと表記されていますが、実質SF・ホラーなんですよ!
と、バニラは飛躍的なとんでも解釈をしましたが、本作はユング心理学の『総合的無意識』の観点による考察や、クリストファー・ノーラン監督の『メメント』『インセプション』などの比較考察などもあり、観る人によって解釈も大きく変わる作品です。
観る人によって十人十色の解釈ができる、この考察し甲斐のあるストーリーが本作の魅力で、世界的にも人気のある日本映画になった要因なのだと思います(*^^*)ゝ
『マッキー』(原題:Eega)は、2012年に公開されたインドのファンタジー映画。テルグ語、タミル語で製作され、監督はS・S・ラージャマウリ、脚本は父親のV・ヴィジャエーンドラ・プラサードが務めた。
悪辣な実業家に殺された主人公がハエに転生し、恋人を実業家から守ろうとするファンタジー作品。プラサードの「人間に復讐を企んでいるハエ」という冗談から着想を得て、1990年代から構想が練られていた。ラージャマウリは、『あなたがいてこそ』の撮影を終えた2010年から本格的に企画を進め、同年12月7日からハイデラバードのラマナイドゥ・スタジオで撮影が行われた。
2012年に最も高い興行成績を収めたテルグ語映画の一つであり、12億5000万ルピー以上の興行収入を記録したものの、ヒンディー語吹き替え版の興行成績は振るわなかった[6]。トロント・アフター・ダーク映画祭(英語版)や上海国際映画祭で上映され、国内外の多くの映画賞を受賞した。
※括弧内は日本語吹替[7]
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/マッキー_(映画)
殺されてハエに生まれ変わった主人公が愛する人を守るため戦う姿を描き、インドで大ヒットを記録した奇想天外なアクションコメディ。家の向かいに住む美人の慈善活動家ビンドゥに思いを寄せるジャニ。一方、表向きは建設会社の社長で、裏ではマフィアの顔をもつスディープもまた、ビンドゥに夢中だった。ある日、ジャニは勇気を出してビンドゥに告白し、2人は両思いになるが、金と権力とルックスで落とせない女はいないと思っていたスディープは激怒。ジャニをなぶり殺してしまう。やがて小さなハエとして転生したジャニは、殺された恨みを晴らし、ビンドゥを守るためスディープに立ち向かう。
引用元:https://eiga.com/movie/78718/
『バーフバリ』『RRR』のS・S・ラージャマウリ監督が父親のV・ヴィジャエーンドラ・プラサードの脚本を基に製作した映画『マッキー』
「マッキー」とはヒンドゥー語? テルグ語? タミル語? でハエを意味するらしく、つまりタイトルの意味は『ハエ』です。
タイトル通り本作のストーリーにはハエが深く関わっており、スディープという表向きは建築会社社長でマフィアの男に殺された主人公のジャニは、愛する女性(ビンドゥ)を守るためにハエに転生しスディープに復讐を誓うという、なんとも奇想天外なストーリーになっています。
最初は「ちっちゃいハエでどうやって復讐するんだ。たかがハエだろ?」と舐めていましたが、この映画を観終わるころにはハエを敵に回してはダメだ……と考えを改めました……(^^;
よくよく考えたらハエに人間の頭脳が備わったら最強なんですよ!
なぜ最強かというと、ハエって速くて動体視力がめちゃくちゃいいから捕まえられないじゃないですか。
ハエたたきで叩いたと思ったのに、いつの間にか逃げられています。
こんなハエに人間の頭脳が合わされば、まず攻撃を当てることはできません。
そんなハエに四六時中顔の回りを飛び回られたらどうですか?
耳元をブンブン飛び回られ、隙あらば目玉を攻撃して来るんですよ!
本作の悪役であるスディープはジャニの転生したハエに妨害されて眠ることができなくなってしまったのです。
地味ですが考えるだけで精神的苦痛は計り知れませんよね。
しかも精神攻撃だけでなく、本作のハエは物理攻撃まで仕掛けてきます。
物語の後半からビンドゥと協力して、殺虫剤対策のゴーグルとかぎ爪を装備し襲い掛って来ます。
ゴーグルを装備したことで唯一の対策手段だった殺虫剤は効かなくなり、更にかぎ爪で皮膚を切り裂いてきます。
致命傷を与えることはできませんが、皮膚を切り裂かれれば血が出るほどの威力があるので、もはや兵器ですね……(^▽^;)
スディープは祈禱師と協力したり、家のセキュリティを強化したり様々な対策を施しますが……祈禱師はハエに敗れ、セキュリティをいくら強化してもわずかな隙間があれば侵入できるので意味がないのです。
ハエが人間の頭脳を持てば『鬼に金棒』『虎に翼』『弁慶に薙刀』『駆け馬に鞍』手を付けられませんよ。
この映画を観れば、ハエを馬鹿にできなくなること間違いなしです。
いやハエに限った話ではないですね。
人間を一番殺しているのは『蚊』だといいますし、軍隊蟻というアリは大群でどんな大きな動物も倒してしまうそうです。
どんなに小さいものでも敵に回すと怖いのです。
ハエ視点の迫力満点の空中戦のアクションや、ハエだからこそできる笑いや、ラージャマウリ監督の演出力など、バニラがアクション映画・コメディ映画ランキングを作るとしたらベスト10にランクインさせるほどめちゃくちゃ面白い映画だと思いました。
バニラの観てきたインド映画はどれも面白かったですが、これはその中でも特にオススメです(*^^*)ゝ
お笑いコンビ「かが屋」の出演で、2022~23年に2シーズンにわたりテレビ神奈川で放送された、フェイクドキュメンタリーホラーと謎解きミステリーを組み合わせた実験番組「この動画は再生できません」の劇場版。
ホラーDVDシリーズ「本当にあったガチ恐投稿映像」。このDVDを制作する編集マンの江尻とオカルトライター⻤頭のもとには、倒産した映画会社の倉庫で発見されたという、いわくつきのDVDや、世直し系を自称する動画配信者が迷惑者を懲らしめるという名目で廃ビルを探索する生配信映像など、複雑な事情を抱えたさまざまな映像が届く。これらの映像の裏に隠された秘密を、知識や持ち前の洞察力で推理していく江尻と⻤頭だったが、彼らはやがて事件に巻き込まれていく。
「かが屋」の加賀翔が江尻、賀屋壮也が⻤頭をそれぞれ演じる。テレビ版に引き続き、「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズで監督助手やメイキングを務めた谷口恒平が監督と脚本を担当。
2024年製作/94分/G/日本
配給:ビデオプランニング
劇場公開日:2024年9月13日
引用元:この動画は再生できません THE MOVIE : 作品情報・キャスト・あらすじ・動画 - 映画.com
恐怖映像に隠された謎を解け!映像考察系本格ミステリホラー!
ホラーDVD「本当にあったガチ恐投稿映像」シリーズを制作する編集マンの江尻と
オカルトライター鬼頭の元に様々ないわくつきの映像が届く。
倒産した映画会社の倉庫で発見されたいわくつきのDVD。
自称世直し系動画が迷惑者を懲らしめるという名目で廃ビルを探索する生配信。
お笑い芸人とグラビアアイドルによるどこか奇妙な街歩き番組。
編集マンとしての知識や持ち前の洞察力で
動画の裏に隠された秘密を推理していく江尻と
それを見守る鬼頭だったが…。
引用元:この動画は再生できませんTHE MOVIE | デジタル3ch テレビ神奈川
2022年10月からテレビ神奈川で放送された、お笑いコンビの「かが屋」主演のミステリーとホラーを掛け合わせた実験的ドラマ『この動画は再生できません』の劇場版です!
最初は作業用のながら見に丁度よさそうなドラマだと思い見はじめたのですが、予想に反しめちゃくちゃ面白くて、アマプラで配信されていたシーズン2までを一気観してしまいました。
何が面白いって、最初は心霊映像かに思われた映像の些細な違和感から、その映像に隠された謎を解き明かすという斬新性ですよね。
今までも映像を使ったトリックは多く存在していたと思いますが、本作が画期的なのは映像トリックに特化しているところで、様々なパターンの映像トリックが描かれどのエピソードもミステリーとしての完成度が高いのです。
そのミステリーとしての完成度の高さから、瞬く間に人気が爆発しシーズン2の製作が決定、さらにシーズン2の終わりで衝撃の新展開を迎え、本作『この動画は再生できません THE MOVIE』の製作が発表されたわけです。
つまり本作『この動画は再生できません THE MOVIE』はシーズン2の続編になります。
が、続編と言っても今までの登場人物が登場する以外あまり前作との間接的なストーリーの繋がりはなくて、いうなればインターバルのような印象でした。
ある日オカルト系WEBサイト「クロス」の編集長である梅田レイはテレビ局の報道記者時代に知り合った映像編集マンで本作の探偵役・江尻に『冬の空』という映画の解析を頼むことになります。
その『冬の空』の内容は何とも奇妙なもので、ある売れない作家の男が彼女と一緒に流星を観るというものなのですが、最後急に彼女が死んで、自分はUFOを見たという突拍子のない展開で幕を閉じるのです。
映画の解析に取り掛かった江尻は映像の違和感を難なく解き明かしますが……。
今までのテレビシリーズでは江尻が送られて来た映像を解析して謎を解き明かし一件落着ですが、これは劇場版なのでそれだけでは終わらないんですね!
さらに『ヒロトの世直しちゃんねる』という動画配信チャンネルの事件やインターネットの『オカルト散歩』というば番組の事件などが描かれ、バラバラだと思っていた事件が最後は一つに繋がる、まるで『近畿地方のある場所について』のような群像ミステリーになっているのです
点と点が線で繋がる伏線回収が御見事で、テレビ版では謎を解いたらそれ以上追及することなく終わるパターンが主流でしたが、本作は劇場版らしい結末にも注目です(*^^*)ゝ
人気ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE」の大森元貴とアイドルグループ「timelesz」の菊池風磨が主演を務め、結城真一郎の同名ミステリー小説を映画化。
とあるビルの警備室に置かれたパソコンの前で、警備員の桐山とその友人である謎の男・鈴木が生配信の開始を待っている。やがて、多額の報酬をかけた暴露チャンネル「#真相をお話しします」がスタート。そこでは有名人の裏の顔や世間を騒がせた事件の真実など、さまざまなゴシップの真相が明かされ、スピーカー(話し手)に選ばれた者はネタの提供と引き換えに視聴者からの投げ銭を獲得できる。衝撃的な暴露と高額の投げ銭にチャンネル史上最大の盛りあがりを見せるなか、ついに警備室の男たちにスポットライトが当たる。
存在自体が謎めいた男・鈴木を大森、過去に秘密を抱える警備員・桐山を菊池が演じ、中条あやみ、岡山天音、福本莉子、伊藤健太郎、伊藤英明らが共演。「怪談新耳袋」シリーズの豊島圭介監督がメガホンをとった。
2025年製作/117分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2025年4月25日
引用元:https://eiga.com/movie/103058/
かつて一流商社の営業マンだった桐山(菊池風磨)は、友人に裏切られ、借金を抱え、以来、人と深い関わりを持たず、ビルの警備員として暮らしている。しかし、ビル内に事務所を構える、不思議な雰囲気の男・鈴木(大森元貴)の出現で、桐山の人生は再び動き出す。人懐っこく話しかけてくる鈴木を始めこそ煙たく思っていたものの、荒み切った桐山に多くを聞かず、受け入れてくれる姿勢に、桐山もいつしか心を許していた。事件以来三年ぶりにできた友人だった。
そんなある日、鈴木が桐山に一つの提案をする。それは、世間を騒がす暴露チャンネルで桐山自身の身に起きた事件の真相を語ることだった。バーチャル生配信暴露チャンネル【#真相をお話しします】、それはランダムに選択された視聴者が匿名で“有名人のゴシップ” “殺人事件の報道されていない真相”などとっておきの暴露話を披露し、そのたびに多額の投げ銭が投じられる前代未聞のチャンネル。
「投げ銭なんかじゃんじゃんきますよ。 桐山さんの話、すごいから。
そしたら桐山さん、大金持ちじゃないですか。」
思いもよらぬ提案に舞い上がる桐山だったが、勇気を出して一歩を踏み出すことに。
「これは三年前、僕の身に起こった本当の話です。」
殺人がらみの壮絶な物語に観衆は過去最大の盛り上がりを見せ、一瞬にして、100万、200万と投げ銭が積みあがっていく。遂に借金地獄から救われた桐山は鈴木への感謝の気持ちでいっぱいになったのだった。
結城真一郎の2022年最も売れたミステリー小説『#真相をお話しします』
YouTube上には、関係者たちが業界や事件の裏側を話す『暴露系』と呼ばれるジャンルがあり、真偽の怪しいものも多いですが人気ジャンルになっています。
本作『#真相をお話しします』の世界では、視聴者参加型生配信チャンネル【#真相をお話しします】が絶大な人気を誇っており、事件や事故などの裏事情を知る関係者を募り、選ばれた人はスピーカー(話し手)になり、スピーカーの話しが面白ければスピーカーに投げ銭機能でお金が入るシステムになっているのです。
菊池風磨さん演じる桐山はある事件がきっかけで借金を抱えることになってしまい、借金返済のためにこの【#真相をお話しします】に応募することになるんですね。
そしてスピーカーが一人また一人と選ばれ……ニュースでは語られなかった事件の真相が語られていき……『家庭教師の話し』『パパ活女子の話し』『警備員の話し』のオムニバが描かれ、いよいよ本作の主軸となる『ふるはうす☆デイズ』というかつて一世を風靡しチャンネル登録者数500万人を記録するも、ある事情により引退した人気チャンネルの真相が明かされるのです。
原作がミステリー小説なので、語られる話しはどれもミステリのロジックで成り立っており、二転三転しながら最後にトリックが明かされる構成です。
しかしこの物語にはミステリのお決まりである『探偵役』が存在せず、語り手が事件の発端から終結までの経緯を順を追って述べていくんですね。
つまりこの作品は「読者への挑戦」であり視聴者自身がスピーカーの述べた情報を頼りに推理する探偵になるのです。
最後のオチを含め、本作は視聴者参加型っぽい作品なんですよ。
最後のオチなどもSNSへの風刺が前面に押し出されており、SNSをやっていて身に覚えのある人たちはドキッとさせられると思います(^^;
だからエンターテイメント映画に強いメッセージ性はいらないという人たちからは賛否の分かれる結果になっているようです。
しかしバニラは逆だと思うんですね。
本作はエンターテイメントにメッセージを押し出したのではなく、メッセージを伝えるためにエンターテインメントの皮に包んでいるのです。
「卵が先か鶏が先か」問題ですが、似て非なるもので、本作の場合メッセージが先でエンターテインメントが後なんですよ。
商業でやっていくためにはメッセージ性を押し殺す必要があり、例えば『鬼滅の刃』の吾峠呼世晴さんなんかも、初期の短編漫画などを読むとジャンプ漫画とは思えない、まるでガロ系のようなクセの強い作品を描いています。
読んだことない人に説明するのは難し内容ですが、どう見てもジャンプ向きではないんですよね(^▽^;)
あのままでは商業でやっていくことは難しいので、ジャンプブランドにチューニングして『鬼滅の刃』が生まれたわけです。
しかしジャンプにチューニングされても『鬼滅の刃』には吾峠呼世晴さんの作家性やメッセージ性などを感じるじゃないですか。
つまり何が言いたいかと言うと本作はSNS風刺のメッセージを伝えるために、エンターテインメントの皮をかぶせているのです。
そうだとするなら、面白くて風刺も利いていて多くの人を惹きつけたということでエンターテイメント映画としても社会風刺映画としても成功していることになるのです(*^^*)ゝ
『ミンナのウタ』は、2023年8月11日に公開された日本映画[2][3]。監督は清水崇、主演はGENERATIONS from EXILE TRIBEの全員[3][2]。
GENERATIONSのメンバーがカセットテープから流れる呪いのメロディーを聴いてしまったことから始まり、このメロディーを聴いた者は自らも口ずさんでしまうように恐怖とともに伝染していき、不可解な事件に巻き込まれてゆく姿が描かれる。
Filmarks(フィルマークス)が実施した「8月第2週公開映画の初日満足度ランキング」で1位を獲得している[4]。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ミンナのウタ_(映画)
GENERATIONS
GENERATIONSの関係者
高谷家
さなの中学校関係者
その他
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ミンナのウタ_(映画)
GENERATIONSの小森隼は人気ラジオ番組のパーソナリティを務めている。彼はある日、局の倉庫で「ミンナノウタ」と書かれた1本の古びたカセットテープを見つける。それは30年前に届いたまま、誰にも気づかれず放置されていたものだった。
その後、彼はラジオ番組の収録中に奇妙なノイズの中で「カセットテープ、届き…ま…した…?」 という少女のような声を聞き、ライブの日程が数日後に迫る中、突然失踪してしまう。
マネージャーの角田凛は、元刑事の探偵・権田継俊に調査を依頼し、このことが世間に知られる前に事態を解決しようとする。メンバーの中には、小森が失踪する前に「ラジオ収録の時に聞いた女性の鼻歌のような、妙なメロディーが頭から離れない」と言うのを覚えていた者がいた。
リハーサル中の他のメンバーも「少女の霊」を見たと言い出す。やがて、少女の霊は「高谷さな」という名前の中学生であることが分かる。彼女が残した「私の夢は、自分の歌を、みんなに届けて、みんなを私の世界に惹き込むことです。」という言葉の通り、彼女の「呪いのメロディー」を聞いた人は次々と口ずさんでいく。恐怖とともに伝染は広がっていき、メンバーが1人ずつ姿を消していく。
GENERATIONSのメンバーが本人役で出演している、『呪怨』シリーズの清水崇監督のホラー映画『ミンナのウタ』。
ある日、GENERATIONSの小森隼がパーソナリティを務める人気のラジオ番組の局の倉庫で「ミンナノウタ」と書かれた一本の古びたカセットテープと「わたしの曲きいてください~。出来たらながしてほしいな~」という手紙が発見されます。
その後、何故か小森隼は行方不明になってしまい、マネージャーの角田凜がマキタスポーツさん演じる元刑事の探偵・権田継俊に捜査依頼を出すのでした。
権田が小森の関係者から話を聞くと、小森が失踪する前に「ラジオ収録の時に聞いた女性の鼻歌のような、妙なメロディーが頭から離れない」と言っていたことを覚えている者がいて、その『ミンナノウタ』と書かれたカセットテープが小森失踪事件と関係していることに気付くのでした。
そして捜査を進めて行くと、『ミンナノウタ』のカセットテープを送って来たのが「高谷さな」という女子中学生であることがわかり、高谷さなのおぞましい過去が描かれるのです……。
まさにジャパニーズ・ホラーという内容で、まるでカセットテープ版『リング』のような呪いの物語です。
カセットテープという着眼点はありそうでなかったし、ストーリーも面白いのですが、最後の最後までGENERATIONSのメンバーがこの物語で浮いている気が否めませんでした(^▽^;)
GENERATIONSのメンバーの演技が下手とかそういうわけではないのですが、本人役と言うのが違和感なのかもしれません。
これがグループ名も作中オリジナルで、登場人物も本人役でなくオリジナルだったら気にせず観れたかもしれませんが、実在のグループで本人役というのが引っかかる原因なのだと思います。
恐らくGENERATIONSのファンを獲得するためたの試みだと思いますが、それが賛否を分ける原因になっているように感じました。
ですが、GENERATIONSのファンの人だったら最高だろうし、ストーリーはすごく面白かったのでオススメです。
映画『ミケランジェロ・プロジェクト』(原題:Monuments Men、2014年)は、ジョージ・クルーニーが監督・脚本・製作・出演を兼ねた第二次大戦を舞台にした実話ベースのドラマである。ロバート・M・エドセルらのノンフィクションを原作に、ナチスによる略奪美術品を回収・保護する連合軍の特別部隊の奮闘を描く。主要撮影は2013年にドイツ(ポツダムのバーベスベルグ・スタジオ、ベルリン周辺、ハルツ山地、オスターヴィーク)やイギリスのダックスフォード帝国戦争博物館などで行われ、数千人規模のエキストラと実機材を使用した大掛かりなロケが行われた。制作にはドイツの映画助成金も投入され、撮影は2013年6月頃に終了した。公開は当初2013年末予定から2014年2月に延期され、ベルリン国際映画祭でも上映されたが、日本での公開は一度中止され2015年に再公開、Blu‑ray/DVDは2016年に発売された。北米初週は約2,270万ドルを記録し好発進した一方、批評家評価は総じて厳しく、脚本の散漫さや史実の省略・脚色が指摘された。制作陣は物語の多くが史実に基づくと主張するが、登場人物やエピソードはドラマ化のために改変されており、史実の細部確認には原著や専門書が推奨される。
参考元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ミケランジェロ・プロジェクト
モニュメンツ・メン
関係者
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ミケランジェロ・プロジェクト
第二次世界大戦末期、ナチス・ドイツによる略奪から美術品と文化遺産を守るために編成された連合軍の小部隊「モニュメンツ・メン」(美術・記録保全班)の実話を下敷きにした物語。ハーバード大学美術館長フランク・ストークスら美術史家、建築家、修復師、学芸員ら専門家七人が呼集され、前線で破壊と略奪に直面しながら、散逸・隠匿された名画や彫刻を追跡して各地の美術館や修道院、要塞から救出していく。任務は単なる収集ではなく「文化遺産を守ることが戦後の人間性や文明の回復につながる」という信念に根づいており、戦闘の混乱、軍上層部の無理解、住民や略奪者との駆け引き、そして隊員同士の葛藤やユーモアを通して人間ドラマが描かれる。物語は名作の奪還や象徴的な救出場面を通じて「勝利とは何か」「文化財の価値とは何か」を問い、戦争がもたらす物理的・精神的被害とそれに対する小さな英雄たちの奮闘を描き出す。
参考元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ミケランジェロ・プロジェクト
参考元:https://natalie.mu/eiga/film/163488
よく知られた話ですが、独裁者の代表として知られるナチス党総統のアドルフ・ヒトラーは画家志望だったのです。
今の時代ネットで簡単にヒトラーの描いた絵が見れるので気になった方は調べて欲しいですが、すごく上手いんですよ↓




どうでしょうか?
これはヒトラーの描いた絵画の一部ですが、どの作品も上手いですよね。
デッサンやパースもしっかりしているし、難しい背景も細かいところまで忠実に描かれています。
ここまで描けるようになるまでに、ヒトラー努力がうかがえますよね。
これだけ努力したのもプロになるためで、ヒトラーはプロの画家になるためにウィーン美術アカデミーを2度受験します。
がしかし、2度とも落ちてしまうのです……⁉
Wikipediaの情報では、先生たちもヒトラーの才能には一目置いていたようですが、絵画ではなく、建築の分野で才能を発揮するよう建築学科への入学を勧めたそうなんですね。
しかしそのためにはヒトラーがドロップアウトした中等学校に戻らなければならなかったらしく、それはヒトラーの望むところではなかったのです。
以後ヒトラーは従軍し、政治家への道を歩み始めることになるのでした。
「歴史にもしもはない」といいますが、もしもヒトラーがウィーン美術アカデミーを受かっていたら歴史は大きく変わっていたかもしれないと考えずにはいられませんよね(^▽^;)
ヒトラーについての前置きが長くなってしまいましたが、ヒトラーは自分でも「私は政治家ではなく芸術家だ。ポーランドの問題が片付いたら、芸術家として人生を全うしたいものだ」と語っていたらしく、挫折した後も芸術への情熱は冷めておらず、美術品に強い関心を示していました。
そのような理由もあり、その他の独裁者や侵略者よりも人一倍芸術作品収集に力を入れていたようで、侵略したヨーロッパ中の美術品を盗んだそうです。
ここからがやっと本題ですが、本作『ミケランジェロ・プロジェクト(原題:Monuments Men)』はナチスによって略奪された美術品を奪還するために立ち上がった男たちの物語です。
作中では「人の命」と「美術品」どちらが大切なのか? というテーマが描かれており、命を危険にさらしてまで美術品を回収したいモニュメンツ・メンと美術品よりも兵士の命を尊重する軍との価値観の相違から、協力が得られませんでした。
どちらの言い分もわかるから難しいところですよね……。
軍からしたら国で待つ家族に「あなたの旦那は美術品を守って名誉の死を遂げました」なんて言えませんよね……(^▽^;)
ですが、「文化遺産を守ることが、戦後の人間性や文化の回復に繋がる」という主張もわかります。
こんなの選べませんよね……(^^;
そのようなわけで軍の協力が得られなかったモニュメンツ・メンの人々は少人数で各地に隠された美術品を探しに向かうのです。
世界各地に戦争や災害からお宝を守った人々の話がありますが、もしその人たちがいなければ人類のお宝は永遠に失われており、文化の損失だけでなく、経済的損失も計れなかったでしょう。
ジョージ・クルーニーが作中でモニュメンツ・メンを率いるリーダーをしているということで、もう一つの『オーシャンズ』に見えてきました(*^^*)b
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