原作の魅力をいかに伝えるか 心に残るアニメを作りたい
10月から放送が始まったテレビアニメ「四月は君の嘘」は、ストーリーの面白さ、アニメーションのクオリティの高さに加え、練馬区内の見なれた風景が舞台となり、話題になっています。監督を務めるイシグロキョウヘイさんにお話を伺いました。
「どうすれば原作の魅力を表現できるか、そのことばかり考えています」という、イシグロ監督。あらすじは、母親を亡くしてからピアノが弾けなくなった元天才ピアニストの少年が、自由奔放なバイオリニストの少女に出会い、再びピアノに向き合う。そのふたりを軸に仲間たちの織りなす14歳の世界が、みずみずしく描かれています。
誰もが通る14歳の世界は、鮮やかな映像と音楽で、大人が見ても見ごたえ十分。特に、背景に練馬区が登場するため、まるで自分の身近に彼らが住んでいるような気がしてきます。
ここまでリアリティにこだわる理由は、「アニメだからこそ」とイシグロ監督は語ります。
アニメだけでは務まらない… 色のない監督になりたい
「中3の時にエヴァンゲリオンを見て、初めてアニメをかっこいいと思った」と、話すイシグロ監督ですが、中学時代は野球、高校から大学までは音楽に没頭し、音楽の話になると、止まらなくなるそうです(笑)。
「四月は君の嘘」は、イシグロ監督にとって初めての監督作品。一話作るのに3、4か月かかり、複雑な工程に関わるスタッフは70人以上だそう。
インタビューの最後に、監督自ら「これは絶対に心に残る作品になると思うし、最後まで見るとすごいことになる!」と、太鼓判を押した「四月は君の嘘」は2015年3月までの放送で全22話。練馬のアニメの歴史に、新たな記憶が刻まれるのを見届けたいですね!
(2014年12月2日) |  TVアニメ「四月は君の嘘」 毎週木曜25時20分〜 フジテレビ“ノイタミナ” ほかにて放送中!(*)
 14歳の彼らの青春が 詰まった作品です(*)
 写真を元に描写された 大泉学園通りの 桜並木の風景(*) *…上記3枚は写真提供 ©新川直司・講談社/ 「四月は君の嘘」製作委員会
 1話ごとに1冊の シナリオ・絵コンテ。 これを元にアニメが制作される
 練馬区観光協会発行の 「区内ロケーションMAP」 アニメで使用された場所を 紹介しています。 配布場所はこちら
 「Coconeri」3階 産業・観光情報コーナーでは、 キャラクターのボードや パネル展示で作品を紹介
 イシグロさんのサイン。 学生のバンドをしていた時に すでに考えてあったそう(笑)
 「自分の色を持つよりも、 同じ監督なのに仕上りが 全然違う、というのが理想です」 クレバーな語り口が印象的な イシグロ監督。 次の作品も楽しみです! |