
2014年8月18日20時13分
民族差別的な発言で名誉を傷つけられたなどとして、在日朝鮮人のフリーライターの女性が18日、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)と同会の桜井誠会長のほか、インターネットへの書き込みを掲載したブログの運営者に損害賠償を求める2件の訴訟を大阪地裁に起こした。弁護団によるとヘイトスピーチ(差別的憎悪表現)をめぐり、個人が損害賠償請求するのは初めて。
女性は大阪府東大阪市の李信恵(リシネ)さん(43)。訴えによると、桜井会長が昨年1月~今年7月、神戸市での街宣活動で「朝鮮人のババア」と発言したり、短文投稿サイトに「不逞(ふてい)鮮人」と書き込んだりしたとして550万円を請求。ブログ運営者に対しては、「朝鮮半島に帰れ」といった書き込みをまとめたブログ記事を掲載したとして2200万円の賠償を求めた。
桜井会長は「彼女は自らの言論を振り返った方がよい。ネット上のでたらめな記事について反訴を予定している」とコメントした。
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