

第9話
2010年12月9日放送
大変!大変!大変!
この私が殺人のターゲットに!私ってそんなに人に恨みをかってたのかしら?何だか悲しい…。
こないだ、娘のりんが合宿に行っている時、定食屋に行ったの。定食屋って言っても、ただの定食屋じゃないの。ほんと安くておいしいんだから。そこの煮魚が最高で、りんに食べさせようと思って、スパイのごとく味見をしに行ったんだけど…。
そこに居あわせた黒木という男が、最初に店に入ってきた人を殺そうと思っていて…無差別殺人?…この私が最初に店に入ったの…。
殺されるなんて思ってなかった私。その黒木、肉系の定食を注文していたから、ついついおせっかいで、水菜の煮びたしをオゴってあげたんだけど…。
そうこうしているうちに外は雨…黒木が帰ろうとしたから、定食屋の親父さんに頼んで傘を貸してあげた…。
その日の晩、松島という大会社の御曹司が殺されたの…警察は病院に立てこもった黒木を松島殺害容疑で逮捕、程なく私の元に送致されてきたんだけど…。
送致された黒木を見て、もちろん私もビックリ…黒木も驚いていたようだった。
黒木は犯行を全面的に認めたんだけど、傘を返すのよと言った私に黒木はきちんと頷いた…そんな人間が人を殺すかしら…。傘、傘…あの時の傘の行方がどうしても気になる。
黒木新平…本田大輔
矢野 梢…末永 遥
松島幸也…井上 剛

この話の台本に「私に傘を貸してくれた二人目のひと」というタイトルをつけました。今回はそんな「二人目のひと」の心温まるお話です。
定食屋で命を狙われたあやが、なぜ殺されなかったのか?その謎と共に男が持ち帰ったはずの傘の行方が事件を紐解く鍵となります。
誰にでも「もう一度だけ会いたい人」っていますよね。会って、ごめんなさいをしたい人、再びあの頃を語り合いたい人、誰の胸の中にも、後悔を帯びた忘れられない人がいるはずです。
今回の話、巧妙に隠されたトリックの中に、悲しい過去が潜んでいました。その真相を知り、その真相を知った上で、あえて鶴丸あやがとった行動とは…。
人を信じてみたくなる…きっと誰だって人を信じながら生きていきたいのだと思います。にも拘わらず、何と裏切られることの多い世の中です。致し方ないけど、人を信じることにかけてみたいそんな瞬間、そんなものが人間にとって人生の岐路になるのではないでしょうか?
鶴丸あやがある思いを胸に、傘の行方にこだわります。そこで見えてきたのは、澄みきった人の思いでした。
心温まる作品になったと思ってます。冬の寒い晩、この作品を見て暖かい気持ちになって頂ければ幸いです。
「京都地検の女」パート6もいよいよこの話でおしまいです。次回、パート7を皆さんにお届けする日を願いながら…ありがとうございました。

名取裕子さん主演「京都地検の女パート6」が始まります。今回も検事・鶴丸あやの「主婦の勘」が人の心の謎を解明していきます。主婦の勘…それは普通に子育てをし、料理をし、掃除をし、洗濯をし…誰もが毎日送っている生活を、鶴丸あやも又、送っているからこそ湧き上がるものだと思います。いわば鶴丸あやは「あなたのまわりに必ずいる存在…そしてあなた自身かも…」。今回も、あやの行動のひとつひとつに、見ている皆さんが自分と少しでも重ねて見てもらえるような、そんなドラマをお届けします。
大人計画の小林きな子さんが事務官見習いで新加入、ご期待下さい。
鶴丸 あや 京都地検・検事
・・・・・・ 名取 裕子
○
成増 清剛 京都府警捜査一課警部補
・・・・・・ 寺島 進
○
池内 弘二 中京署刑事
・・・・・・ 益岡 徹
○
桜井 麗子 主婦
・・・・・・ 大島 蓉子
吉川 香織 〃
・・・・・・ みや なおこ
漆原 さやか 〃
・・・・・・ 山口 美也子
○
斉藤 加奈子 検察事務官見習い
・・・・・・ 小林 きな子
柿野 たまこ 健康食品売員
・・・・・・ 小林 千晴
鶴丸 りん あやの娘
・・・・・・ 脇沢 佳奈
成増 清一 成増警部補の父
・・・・・・ 福本 清三
○
太田 勇一 検察事務官
・・・・・・ 渡辺 いっけい
○
高原 純之介 京都地検・刑事部副部長
・・・・・・ 蟹江 敬三
【ゼネラルプロデューサー】
井土 隆 (テレビ朝日)
【プロデューサー】
井上 千尋(テレビ朝日)
島田 薫(東映)
【音 楽】
大島 ミチル
©テレビ朝日・東映
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