浪越指圧の創始者
浪越徳治郎(1905.11/3~2000.9/25)
アフタヌーンショー(テレビ番組)にレギュラー出演。
「指圧の心は母ごころ押せば生命の泉湧く」
のキャッチフレーズで
全国に指圧療法を広める。
このテレビ番組は、昭和40年代に放映されていたものなので
もちろん私もリアルタイムではみていません。
でも放映当時はものすごい人気番組だったようです。
現在70代以上の方なら覚えているかも知れません。
私が指圧専門学校に入ろうと決めた時に
両親は、
「なんの学校?どこのだ?」
と当初は怪しみました。
「学費は安くないんだろ?」
「そんな学校で資格ってどうなんだよ」
「国家資格?」
あっ日本指圧専門学校なんて言ったから
わからないのか?
あの浪越徳治郎の指圧学校だよ!
と伝えたら
「あ~浪越徳治郎さんの~学校かい。
それならいいんじゃないか」
ということで理解を得ることが出来ました。
と言っても成人していたので、
ただ行くんだよって報告しただけ
だったんですけど。
私が指圧学校の学生だった頃に
資料室で偶然、浪越徳治郎先生の
出演していたアフタヌーンショーの
ビデオテープを発見しました。
当時、日本指圧協会理事長であった
稲場哲夫(啓護)先生に報告すると
「見たかったんだよ~いや~
貴重なものを見つけてくれてありがとう!」
と感激して涙して…ました。
(すいません、涙は嘘です)
浪越徳治郎先生の芸人顔負けのトーク力、
指圧療法の実演と解説。
観る者を魅了させる、
非常に参考になる
映像でした。
このアフタヌーンショーという
テレビ番組で使用された
指圧の心は母ごころ
押せば生命の泉湧く
(当時はこの言葉がお茶の間に浸透していたようです)
このキャッチフレーズは、
現在でも浪越指圧では、重要な言葉として
使われています。
指圧師によっても解釈は違うと思いますが、
私の考えでは、
母親が小さい我が子に
接するときのように愛情をもって、
(決して悪いところをやっつけてやろう
ということでグイグイ押すのではなく
闘いの指圧ではなく和合の指圧)
よくなって欲しいとの気持ちで、
相手の心にも共感し
指圧の安定した押圧を、
心地よくからだに響かせる。
全身の形態、機能が正常となるように
全身指圧を基本としておこなう。
局所的な症状改善を目的としない。
病気を治す力は
各人が自分で持っているものであるから
指圧はこれを引き出すもの。
本人の自然治癒力が指圧の押圧によって
引き出される。
(押せば命の泉湧く!)
このようなことだと
私は捉えています。
和合指圧は、
和合の心
母心で
指圧しております。
同じ学校を卒業して、
指圧を生業としてやっている人でも
それぞれ全然考え方が違うんですけどね。
まあ色々違ってていいんですけども。

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