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本はねころんで

2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「イヤダカラ、イヤダ」なんてことは、ふつうの人がいって通る話しではあり ません。それなりに筋のとおった理屈が必要でありましょう。 大岡昇平さんは、なにか辞退に関して記していないかと「成城だより」を手にして 見ましたが、この「成城だより」の初回…

はてなブックマーク - 「イヤダカラ、イヤダ」3

「イヤダカラ、イヤダ」というのは内田百けん(以下は百鬼園先生)が日本芸術院会 員を断る時にいった言葉であります。たしか、この時に、「げいじゅついん」とは いわずに、「うんじゅついん」というようにいったように思います。ずいぶんと昔の ことですか…

はてなブックマーク - 「イヤダカラ、イヤダ」2

本日の新聞朝刊に「芸術院」新会員の顔ぶれがでていました。 この芸術院というのが具体的にどのようなものであるのかよくわかりませんが、 「芸術の殿堂」にはいるというような意味合いでしょうか。「野球の殿堂」入りと いうことですと、スポーツ記者などの…

はてなブックマーク - 「イヤダカラ、イヤダ」

この時代には、すっかり珍しくなった泊がけでの職場旅行となりました。足手まといではありますが、若い人が声をかけてくれましたので遠慮なしついてきました。これから、命の洗濯をいたします。

はてなブックマーク - 命の洗濯

昨日に、阪田寛夫さんの「まどさん」ちくま文庫のあとがきから、まど・みちおさん の絵画についてのところを引用しましたら、早速「仙台が親戚」様から書き込みを いただきました。当方は、まど・みちおさんの画業についてはまったく知る所が なかったので、…

はてなブックマーク - まどさん百歳4

ここでは、まどさんについて書くというよりも、阪田寛夫さんの著書「まどさん」を 話題にするということのようになってきました。阪田さんは、ご自身が新しい童謡 作りに取り組んでこられた人ですから、「まどさん」を書く人として最適のお一人なの でしょう…

はてなブックマーク - まどさん百歳3

1909年というのは文学者のあたり年といわれています。松本清張、太宰治、 大岡昇平、長谷川四郎、埴谷雄高などですが、こうした面々は、すでに亡くなって います。健在で百歳を迎えたのは「まど・みちお」さんだけであります。 文学者で百歳を超えた人では、…

はてなブックマーク - まどさん百歳2

先日にJUN-JUN先生のブログを拝見していましたら、その日はまど・みちおさんの 誕生日とあり、さらにまどさんを尊敬していた阪田寛夫はすでになく、娘の大浦みずき も亡くなって、まどさんは誕生日前に悲しかったことだろうと記されていました。 当方は、そ…

はてなブックマーク - まどさん百歳

昨日に引き続き、大浦みずきさんの「阪田寛夫の娘でよかった」(婦人公論 05年 6月)から話題をいただくことにします。 昨日は、緊急入院した大浦さんの母親が危篤というのに、家族がピースサインで記念 写真をとったと記しましたが、その続きとなります。 …

はてなブックマーク - 大浦みずきさん追悼7

大浦みずきさんには、「阪田寛夫の娘でよかった」(婦人公論 05年6月)という 文章があります。これのコピーが手元にありますが、この文章の見出しのリード文に は、次のようにあります。 「 童謡『サッちゃん』の作詞者で、芥川賞作家の阪田寛夫さんが逝っ…

はてなブックマーク - 大浦みずきさん追悼6

大浦みずきさんの本名は、阪田なつめさんで、これにちなんで宝塚時代の愛称は なつめさんというものでありました。このなつめさんというのは、作家 庄野潤三 さんの「ザボンの花」という作品の登場人物の名前にちなんでいますが、作品の モデルは庄野さんの…

はてなブックマーク - 大浦みずきさん追悼5

大浦みずきさんの「夢*宝塚」には、庄野潤三さんが序文を寄せています。夢・宝塚作者: 大浦みずき出版社/メーカー: 小学館発売日: 1991/06メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (3件) を見るずいぶんと贅沢なことでありますが、宝塚の舞台…

はてなブックマーク - 大浦みずきさん追悼4

大浦みずきさんは、作家 阪田寛夫さんの娘さんでありますが、知名度はお父さんと は比較にならないほど高いと思われます。当方のブログで阪田寛夫さんについて言及す るのと大浦みずきさんについて記すのでは、数倍のアクセスがありますからして。 大浦さん…

はてなブックマーク - 大浦みずきさん追悼3

阪田寛夫さんや庄野潤三の作品に登場する元宝塚のトップ「大浦みずき」さんの訃報 を聞き、昨日に続き、大浦さんの追悼の意味もこめて、大浦みずきさんについて書いた 阪田寛夫さんの文章などを引用することにいたしましょう。 まずは、大浦みずきさんのプロ…

はてなブックマーク - 大浦みずきさん追悼2

本日になって、拙ブログに大浦みずきさんのキーワード検索からいらっしゃる 方がいまして、どうしたのかと思っておりましたら、その後のインターネットの ニュースで、大浦みずさんが亡くなったということを知りました。 当方は、大浦みずきさんの舞台を拝見…

はてなブックマーク - 大浦みずきさん追悼

本日は午後から電車を利用して移動をしていたのですが、車中で「あたたかい人」を 読んでおりました。一昨日に長谷川四郎さんが、静岡の高杉一郎さんのお宅に泊まる話 しを「往きて還りし兵の記憶」から引用しましたが、これについての詳述は、この本に もあ…

はてなブックマーク - 百年を生きた人7

内容見本に寄せた小さな文章は単行本に収まることもなくて、後になってみると 確認することが難しい種類の文章となるようです。長谷川四郎全集は、かなりきちんと した編集となっていますが、それでもやはりもれている文章はあるのでしょう。 作家の個人全集…

はてなブックマーク - 百年を生きた人6

高杉一郎さんが心血を注いだ「エロシェンコ全集」全三巻 59年 みすず書房刊に は、内容見本があるということがわかりましたが、この内容見本に寄せた長谷川四郎 さんの文章は、全集では目にすることができませんでした。雑誌などに寄稿されたもの とくらべ…

はてなブックマーク - 百年を生きた人5

高杉一郎さんによる「エロシェンコ全集」は、かっては古書価が高くってとっても 手がでないものとなっていたことは、昨日も記しましたとおりです。 そもそもエロシェンコ作品については図書館などで借りて読むしかないのでありま した。こういった状態は74…

はてなブックマーク - 百年を生きた人4

「百年を生きた人」高杉一郎さんの仕事にはいっていくのに、最近の人であれば シベリアものから入るなんてこともあるのでしょうが、小生が学生であった70年代の 初めには「極光のかげに」は古本の新潮文庫で入手できたのですが、それはかって 大ベストセラー…

はてなブックマーク - 百年を生きた人3

「百年を生きた人」というのは、高杉一郎さんの遺著「あたたかい人」みすず 書房の巻末におかれた編者 太田哲男さんの文章のタイトルです。 この本の内容については、帯にある文章を引用しましょう。 「 文学者たちの思い出、エスペラントをめぐる交友、しな…

はてなブックマーク - 百年を生きた人2

みすず書房から高杉一郎さんの「あたたかい人」という新刊がでて、それをやっと 手にすることができました。高杉一郎さんの死後にこのような新刊を手にすることが できるなんて思ってもいませんでした。 当方がネットで高杉一郎さんについて検索をかけたとき…

はてなブックマーク - 百年を生きた人

作家が書く文章のどのくらいが単行本となるのでしょうか。たくさん書く 人ほど雑誌等に掲載はされるものの、それっきりになるような気がしますが、 書いた文章のほとんど単行本となっているなんて人もいるのでありましょうね。 本となるかどうかは、売れるか…

はてなブックマーク - 昭和の雑文家番付3

相撲の番付というと、以前は本場所が終るごとに新聞各紙で次の場所の予想を掲載 していたものです。熱心な相撲ファンの方の中には、自分なりの成績分析に基づいた 翌場所の番付編成を行っている方がいらして、相撲協会の番付をチェックしている のでした。(…

はてなブックマーク - 昭和の雑文家番付2

いつもの月よりもすこし遅れて手元に届いた「本の雑誌」11月号ですが、 これの巻頭の特集は、「昭和の文学が面白い」というものです。 この特集は、いくつかのパートにわかれますが、その最初におかれているのが、 「昭和の雑文家番付をつくる」というもの…

はてなブックマーク - 昭和の雑文家番付

それにしても、小島信夫さんは、どうしてこのような小説を書くようになった のでしょう。自分の生理にしたがって書いていたら、自然とこのようなことになった ということでしょうか。 辻邦生さんは、創作ノートでかっちりと構想を固めて、それから書き始める…

はてなブックマーク - 老年の文学7

小島信夫さんは、小説「別れた理由」を書きはじめたことから、昔からの同業の 友人たちに「どうしてあんなものを書くことになったのか」といわれるようになったと 記しています。 初期の小説作品は、ごくごく普通のものでありまして、ちょうど手近にあった …

はてなブックマーク - 老年の文学6

小島信夫さんの小説が、このように話題となるようになったのは、なんといっても 作家の保坂和志さんが尊敬をこめて小島信夫さんの作品を取り上げたからでありま しょう。 90歳となった小島さんが「残光」を発表するにいたったのも、保坂さんの応援 なくし…

はてなブックマーク - 老年の文学5

昨日に「菅野満子の手紙」を取り出してきて、あとがきを引用していたのですが、 この本をどうして購入したのだろうかと頭をひねっていました。刊行は86年であり ますから、今から23年前のことです。「別れる理由」の全三冊を読み進めようと 思って苦戦し…

はてなブックマーク - 老年の文学4

小島信夫さんの「残光」を手にしていますが、この作品は、今から20年以上も 昔に発表された「菅野満子の手紙」と「寓話」という長編小説を作者である小島さん が再読するという趣になっています。 もともと「菅野満子」さんというのは、小島さんの作品「女…

はてなブックマーク - 老年の文学3
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