「五・七・五」の頭の五文字(冠題)を交代で出し合って、毎日、一句の交流です。二月二十五日(水曜日)
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氷雨降る 今日の図書館 異臭強し みどり
東京の各区の中央図書館は設備も整い、たいへん立派で人気があります。受験生が学習室と
して使うため、一般利用者が坐って読書するのは難しいです。受験生のほかにホームレスの
人たちの憩いの場(避難所)ともなっています。
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氷雨降る 春が近いと 予期させる けいこ
試験結果が出るのは1ヵ月先です。なんだか不安でイッパイです。明日の冠頭は「
ありのまま」
でお願い致します。
「本の山」 は 「砂の城」? 冷たい雨の降る日、焼けるような日差しの強い日など、公共図書館の立派なカウンターを入ると、独特の臭いがつんと鼻をつくことがあります。ホームレスの人が点在していて、それが異臭の元凶と分かります。
知識や知恵を蓄えた書物がこれだけ積み上げられているのに、世の中から貧困や戦争といった大きな苦しみが無くなることがないとは...。立派な図書館が 「砂の城」 のように思えます。

連載 『ヴィマラキールティの教え』(212)第9章7節[7] そこで、それら菩薩たちは次のように申し上げました。
「世尊よ、かの菩薩はなんと偉大な方でしょう。あのお方が派遣された化身菩薩がこのように[五]神通や[五]力や[四]無畏を獲得しているのですから…」と。
すると世尊がおっしゃいました。
「かの菩薩はそのように偉大な方です。あらゆる仏国土に化身を派遣し、そして、それら化身たちは、衆生たちのために仏陀のおはたらきをせんと、やって来るのです。」
(<現代語で読む『梵文・維摩経』> 明日につづく)