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闘病記(視床出血)  左半身完全麻痺からの復活(完全復活を目指して)  No182

2016年 02月 08日

ロボットリハビリの対象者は関節可動域のある筋力がなくなってくる病気の方のためですよね。   四肢での動作での感覚情報の重要性。   「尖足・棒足を防ぐ」、「屈曲腕・握々お手々を防ぐ」。今日は「尖足・棒足を防ぐ」についてね。   今日は「屈曲腕・握々お手々を防ぐ」ね。   医薬品の長期連用による副作用もあるのに判っていない医師もいますから注意を。   「脳卒中による後遺症は基本的には完治が可能である」ね。

 2月1日(月)、ロボットリハビリの対象者は関節可動域のある筋力がなくなってくる病気の方のためですよね。ですから、筋力がなくなっても動かせるようにということですよ。脳卒中発症時の体グニャグニャでも何とかなるようにという方向により使いやすいように開発が進んでいるようですね。その過程で脳卒中でもある程度動作できるようになった人も対象にしているのではとね。あくまでも関節の可動域があるという前提だと思うのです。拘縮(関節可動域が激減かない)になって仕舞うとボトックスもロボットリハビリも対象外になって仕舞うようですね。痙縮でもボトックスで筋肉を柔軟にしてからがロボットリハビリの対象だと佐賀大学のロボットリハビリのサイトにありましたよ。ロボットは筋力補助なのですよ。脳の再生医療も筋緊張亢進にもなっていない新患が対象ですよ。科学技術が進歩してきていますが、筋緊張亢進や痙縮や拘縮などは対象外ですよ。ところでこのような状態になっていくのに諦めて放置というのもありますが、リハビリの頑張りすぎもね。特に筋肉の感覚も麻痺した感覚麻痺では運動神経の抑制ニューロンが働かないので簡単に筋緊張亢進に、直ぐに痙縮に、さらには拘縮へといきやすいですよ。リハビリと称して関節の可動域をなくしておられる方が多いですね。関節の可動域が減少すれば、筋肉の柔軟性は失われやすいですよ。筋肉の柔軟性が失われるとロボットリハビリの対象外ですよ。筋肉の柔軟性が失われると自力でも動作のできない状態にね。
 2月2日(火)、四肢での動作での感覚情報の重要性。例えば、真っ暗な中で迅速行動できますか。普通は無理ですよね。視覚情報も動作に大きく影響を与えていますよね。で、その暗黒の中で意識していない物体に手や足が触れたらどうなりますか。健常の状態でも四肢からの感覚情報も頼りに行動をしているのですよ。四肢の動作に重要な感覚に筋肉の感覚と皮膚感覚があります。目を閉じての動作では筋肉の感覚というのが非常に大切だと判ってもらえるかな。この筋肉感覚があるから、四肢を常に見なくても動作ができるのですよ。筋紡錘による筋肉の伸び具合の感覚、腱ゴルジ装置による力の掛かり具合などの感覚ね。そこに皮膚感覚があって、上肢をほとんど見ずに物を掴むとかできるのですよ。ですから、視床出血後のリハビリではこれらの感覚がないので視覚頼りでした。だから、「じっと手を見る」とかの状態ね。よそ見しながらでは何もできないのですよ。ですから、緊張すること、緊張すること。これらの感覚情報があって、脳は運動神経系に力加減を命令できるのですよ。感覚麻痺ではこの力加減ができないので常に全力となりやすいので筋緊張亢進→痙縮→拘縮となっていくことにね。運動神経の興奮ニューロンを鎮めることができるのは感覚神経からの情報を受け取った脳でしかできないのですよ。感覚情報で運動神経系の抑制ニューロンを活性化して興奮ニューロンを抑制して筋肉を弛緩させることが漸くできるのですよ。このパターンを感じているのでリハビリではマッサージ等による興奮ニューロン鎮めを主体にしています。日常生活でもね。
 2月3日(水)、「尖足・棒足を防ぐ」、「屈曲腕・握々お手々を防ぐ」。今日は「尖足・棒足を防ぐ」についてね。「屈曲腕・握々お手々を防ぐ」は明日にします。尖足防止は「他動による可動域確保動作」が基本かな。私も健常腕ではどうすることもできませんでした。この「他動」の中にはできるだけ早期に足首直角程度で椅子に座り続けるというのも含まれると実感しました。ベッドで寝たら尖足状態にね、イスで普通の直角程度にね。足を投げ出してのイス座りでは効果はないですよ。ぶら下げた状態も効果なしよ。「椅子に座る」というのは上体を直立にするので脳の活性化にもよいですよ。「椅子に座る」というときに膝関節や股関節を直角程度にして結構長時間にね。ベッドでは長時間膝関節・股関節ともに棒状だよ。だから、直角も長時間ね。リハビリで歩行が始まるあたりからは「車椅子着座による両足ちょこちょこ歩行」で膝関節と足首関節の高速回転リハビリができますよ。ですから、どうして、リハビリ病院退院後に足先が下を向く方がおられるのが不思議です。ただ、尖足は足先の重みと布団の重みとかで垂れ下がることのようです。棒足は足の主力の筋肉は伸筋が強いということが主因のようです。で、尖足も棒足もその状態のままにすると関節可動域が激減することになりますよ。脳も関節可動域のない状態での修復になってしまいますよ。脳がもう修復できたと勘違いしてしまうことね。棒足でよいのだとかね。
 2月4日(木)、今日は「屈曲腕・握々お手々を防ぐ」ね。屈曲腕とかね、で、屈曲腕も握々お手々も防ぐためには上肢は屈筋の方が強いので外力で伸ばすしかないですよ。実際、救急病院では勝手に握々お手々、グーの状態になっていっていました。でも、救急病院入院中はまだ、筋肉は柔軟で関節可動域はありますよ。だから、健常側の腕や手の力でも発症当座からできますよ。筋肉は収縮した状態がしばらく続くと伸ばすということをすると痛みを感じることがありますが、適度に痛みを無視しながら伸ばすのですよ。外力で伸ばすのですよ。自力ですると当座は脳がどの筋肉に命令を出しているかを理解できていなかったです。だから、他力でよいとも思います。物を掴むとき、手や腕の動作をよく見てください。腕はまず伸ばしますよね。手も指を伸ばしますよね。伸ばせないから掴めないのですよ。下手に伸ばそうとすると屈筋も頑張ってしまうのが脳卒中なのですよ。じっと上肢を見ながらリハビリをしていたら、そのうちに自力で伸ばせるようになりますよ。でも、伸ばせても頑張ってトレーニングをしては駄目ですよ。頑張るのは外力で伸ばすことね。下肢より上肢は感覚神経が多いので回復には下肢より手間取りますよ。焦っては駄目です。焦ると筋緊張亢進→痙縮→拘縮が待っていますよ。諦めも厳禁ね。もうすぐ発症4年になりますが、未だに毎日関節可動域動作をしていますよ。上肢は腕伸ばし・指伸ばし主体、下肢はしゃがむとかで各関節を曲げるということね。「動画と静止画」カテゴリーの投稿をくまなく見てもらえたらと思います。完全左半身麻痺からの回復ですよ。
 2月5日(金)、先月、ある方が「オムツの着用は恥じゃないぞ」と投稿されていました。私も恥ではないと考えていました。リハビリ病院入院中にオムツをしなくなったのですが、歩行器と逆かな、別段何とも思っていなかったのでした。歩行器は利用したいとは全く思わなかったのです。荷物も運べないしね。待ち人などでは立っているので疲れますしね。1日に10000歩以上歩いていたのに車椅子はリハビリ病院退院日まで利用ね。オムツは感覚麻痺ですから、当然、その関係にも影響があると思っていましたし、今も少し残っていますよ。リハビリ病院入院中にオムツなしでも可能と判断してもらったのでした。その最後のオムツの時、看護師さんに「綺麗な看護師さんに交換してほしかった。いまから中でしましょうか」といったら、「止めてください」で終わりでした。オムツはない方がよいのですが、着用しておくことで安心できるのですよ。リハビリにはこの安心効果は大きいと思います。昨年の同窓会行きには新幹線利用をしましたが、オムツをしていたら在来線で行くことができたと思いました。行動半径の拡大にも繋がるのですよね。ただね、オムツの中への排尿とかに快感を覚えるようなのは恥ですよ。私にはこの手の危険性はないものと思っています。そう、救急病院からリハビリ病院まで、一度もオムツの中への排出は大小ともなしです。適度に「我慢」をしてみることができたのもオムツのお陰だったかな。脳卒中では四肢以外にも多くのところに影響があります。その中に排尿排便関係もあるのですよ。胃液の逆流も起こしやすくなったりするのですよ。発汗も異常が見られたりしますね。医薬品と同様に必要な場合は利用する方がよいですが。
 2月6日(土)、医薬品の長期連用による副作用もあるのに判っていない医師もいますから注意を。その昔のスモン病はキノホルムを長期連用していなければ起こっていないと考えています。ですから、どのような医薬品も治験期間を超える長期にわたっての服用では治験期間で出てきていない副作用が出てくる可能性が常にあるのですよ。人によっては短期間でも副作用が出ることもありますよね。降圧薬での劇症肝炎も連用による副作用の一つの可能性があるので、今頃重大な副作用として添付文書に記載するように厚生労働省が求めているのですよ。確率は非常に低いかもしれないですが、薬物摂取する場合は常に副作用について注意を払う必要があるのですよ。処方薬では医師にもこの責任があるのですよ。添付文書で記載のある副作用?が出たといってもその症状の対処療法の医薬品のみの医師がほとんどというのが現状かもね。副作用は何年も何事もなかったにある日突然というのもあれば、じんわりというのもあるのですよ。「医師とクスリに殺されない賢い患者術」を身につけましょうね。医薬品の副作用は治験の厳格化で減少してきていますが、それは添付文書などの指示を医師が守って処方されていることが必要であると考えています。慢性病の医薬品は治験期間の何倍もの長期にわたって服用するものですから気をつけましょうね。過度の降圧による脳梗塞にも注意を。降圧薬での副作用と関連して考えてね。過度の降圧は過剰服用であり、それだけ副作用の危険性が高くなりますよ。スモン病の時は「効かない」として、長期連用の上「増量」ね。できたら、普通でも、時々、別の原理による同等の効果の医薬品に変更できたら、変更する方がよいとも思うのです。まあ、別タイプの副作用の心配もありますけどね。
 2月7日(日)、「脳卒中による後遺症は基本的には完治が可能である」ね。願望ではないですよ。理論上、完治は可能なのですよ。神経幹細胞もあるということだしね。脳の再生医療が実現したら、短期間(何年程度だろうね)で可能になると考えていますが、四肢等で不適切なリハビリ、痙縮や拘縮等にしてしまうと理論的にも現実的にも完治は絶望的ですよ。脳卒中だけですと、障害は脳のみですよ。すべて、これから出てきます。ですから、麻痺していない部位のように麻痺部位をいつでも動作できるように準備しておけばよいのです。例えば、筋肉柔軟、関節は錆び付いていない、腱も柔軟にね。四肢ではこれが最低条件ね。そうすれば、脳での各部の使い方や神経細胞のつなぎ替えが起こって配線が復旧すれば、動かせるように、さらにつなぎ替えが進むとより精度の高い動作ができるようにね。再生医療ではこのときの神経細胞の不足を補うことで回復を促進するという理論ですよ。ですから、痙縮や拘縮状態の患者は対象外ですよね。自力で動かせるかどうかではなく、弱い外力でも作動が可能かどうかですよ。最近報道されたネズミの実験例は回復時の神経経路が判ったということですよ。回復するのは当たり前で、どのように修復されているかがまだ判っていないのですよ。また、川平法でも示されているように弱い力で他力で動作させるのでも効果があるのですよ。一番、大きな問題は「完治がいつ頃になるかは神様に聞いてね」の世界です。隠れ梗塞から広範囲の脳卒中での損傷までいろいろだかね。が、四肢では拘縮にすると諦めでね。廃用症候群状態もかな。痙縮はボトックスで効果が出てから考えてみましょうね。私の完治の見込みは結構な重症みたいなので数十年以上先です。筋肉柔軟とかでもね、それだけ、年齢を重ねてきているのですよ。もっと早くするのはそれまでは脳の再生医療の実用化かな。で、10年とかになるかも。「筋肉を固めない。関節を錆び付かせない。腱を固めない。」で諦めずにリハビリに励みますよ。
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