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闘病記(視床出血)  左半身完全麻痺からの復活  No76

2014年 01月 20日

倉敷でのこと、簡単に  鉄道など公共交通機関を利用するときの座席について 知らないということは・・・   リハビリの時ほど「柔軟に、柔軟に」リラックスかな   ハードコンタクトレンズ装着時の指使いなどの力加減から思うこと  またまた、歩きにくかったよ   「暴れる」「貧乏揺すり」についての一考察

 1月13日(月)、昨日の旅行での話。幹事が宿で大原美術館の入場券を買うと安いよといって皆さん購入していましたが、私は手帳提示でといってパス。歳を取ると手帳持参者が多くなるのですが、私よりベテランが購入してたみたい。割引や優待があるかは一番で調べるようになってしまいました。公的美術館ではないのに全額免除というのはすごいですよ。大塚国際美術館は半額でした。某県は県立でも半額。手間でもチケット売り場で優待券を発行すると何人入場したかがより正確にわかると思います。某国立美術館では提示で入場可でした。ただ、美術鑑賞は愛好家と一緒の方が何となくですが、「ゆっくり」と鑑賞できるのではという感じがしました。宿での宴会が畳の部屋。座り続けて立ち上がるとき、後ろにごろり。長時間はよくないですよ。来年は椅子席にと来年の幹事にいっておきました。短時間なら正座ですと手もつかずに立ち上がれるのですが、長時間はまだ無理ですかな。あぐらはなぜかてつきでね。あぐらであろうが足投げ出しであろうがやばいね、長時間はね。
 1月14日(火)、鉄道など公共交通機関を利用するときの座席について。発症後、交通機関利用の場合は「空いているとき」か「始発」とかにしています。今までに2度譲ってもらったことがあります。一度はバスで車いすのところに座っていたら、車いすが、負けね。そのとき、私と同じ停留所から乗車した方が替わってくれました。もう一度は横浜で新幹線から乗り換えた横浜線で女性の方にです。この2回以外は座れないような乗車はしないを原則にしています。ですから、電車がきてもパスするとか、各駅停車を使うとか、まあ、その程度で何とかなるようなところに住んでいるということかな。今回の倉敷行きでJRの各駅ですが、時間帯とかもあると思うのですが、岡山で乗車したとき優先座席が8人分丸空きになってました。今の私の現状は立ち止まっているとかが辛い、歩いている方が楽なのです。交通機関はどうしても揺れますので座りたい。辛いだけなら、まだしも、転倒はさらに怖い。回復度は人それぞれなので、また、障害の状態や程度も人それぞれなので私の交通機関利用の現状でした。
 1月15日(水)、情報不足という感じがある場合が多いようですね。私の場合ははじめの病院で妻が看護師から「介護保険の申請」について役所に行った方がよいといわれたとか。それで、救急病院に入院中に介護認定を受けることになったのです。調べる切っ掛けにもなったとね。リハビリ病院に転院後も介護関係の相談もできたということですかな。「知らない」→「判らない」→「何もしない」というのが多い感じが。「障害認定」も同様の面があると思います。ただ、どちらも診断書や意見書を書く医師の問題もありますね。私の担当医はきつかったのか緩かったのかどちらなのでしょうね。リハビリ病院入院ということで申請後はすんなりと障害者認定を受けることができました。入院中から、「どうして皆さん障害の度合いが私より重いのよ」とは思いました。救急病院での介護認定で要介護4がでた私の感想です。退院前頃にリハビリ中に介護どの話になって「要介護4」というと笑い飛ばされました。このような話ができるのも情報を使えたからかな。教えてくれた看護師さんがいなかったら、大原美術館の入館料を払っていたかもしれないです。はじめの切っ掛けになる情報というのは大切だなと思います。倉敷の写真を少しアップします。下手な目隠しをしてみました。私は写ってないですよ。
 1月16日(木)、「力を入れない。柔軟に」ということについて、昨日の日本経済新聞「私の履歴書」で小澤征爾氏が故ミュンシュ氏にフランス語で「スープル、スープル(柔軟に)」といわれたとありました。「指揮をするのに力を入れてはいけない、しっかり音楽を感じていれば指揮はできる」とね。リハビリでも「力を入れて」というのは「力み」になるようです。私でも、指や腕を「伸ばす」という動作をしたときに全身の筋肉が収縮している感じを受けました。バランスが取れないのですね。不必要なところに力が入っていたのです。でも、「伸ばす」ということだけだったのでしばらくしたら、ほかの部分はリラックス、腕なども楽に伸ばせるようになりました。そうしたら、無理なく曲げることも伸ばすこともできるようになったのですが、油断をすると屈筋に伸筋が負けそうになりました。「どちらが勝つというのでもない柔軟に筋肉が使えるように」という意識で、まずは健常側と同様の動作(負荷なし)ができるというのを目指していたみたいです。今でも余分な負荷は階段の昇降ぐらいにしていますが、14000歩前後で昇降で200段程度ですからわずかですね。ダンベル体操は徐々に負荷を増やしたのですが、痺れとかが強くなったので中止。軽く屈伸とかを可動域を保つ範囲でしています。変に筋肉を緊張させない、動く範囲を確保するで、脳への刺激になるように心がけています。筋力を保つというのは大切なのでそのバランスは難しいですね。スキーでは足首・膝・股関節などの関節部位で柔軟に屈伸して体重移動等をおこなって、カーブ、停止とかをしました。上半身も含めて全身リラックスね。力業ではないです。リハビリ期での力業は強張りに通じると思います。特に神経の回復前の力業はどうかと思っています。
 1月17日(金)、昨日の続きみたいになりますが、ハードコンタクトレンズ装着時に「力任せ」で瞼を開ける動作をしたらどうなるでしょうか。感覚がほとんど戻っていない時期で指が腕が動かせ始めたときはよく力の入り過ぎで指が滑ってしまったりしました。今は皮膚感覚や筋肉の感覚がいくらか戻ったみたいなので「力の入りすぎによる失敗」は激減しました。左目の瞼を麻痺した左腕の指で広げるという動作ですね。怖さが判りますか。それでも視力確保のために看護師さんにぶつぶつ言われながら(失敗したときの後始末などでね)も自分で装着できるようにリハビリをしてきたのです。力がつけばできるというものではなく、「しなやかに、柔軟に指や腕は動かせる」必要があるのです。目標の一つ、「左手でハードコンタクトレンズを取り扱うことができる」というためにはもっともっと「しなやかに優しく指が使える」必要があるのです。脳への刺激という面ですとある程度強い刺激の方がよいとは思いますが、強すぎると拘縮とかを招くかも。弱すぎると刺激には不十分かな。難しいです。
 1月18日(土)、昨日、歩きにくかった。筋肉や関節がまあ柔軟に動きができるようにしているのが裏目に出たかな。伸筋か屈筋のどちらが強いということのないように屈伸をなめらかにできるようにしたり、スキーで滑るときのように頭の位置を一定にして体を右に左に、腰を上下させたり、膝や足首の関節などをバネみたいにしてみたりしているのが効き過ぎたのかな。ある麻痺された方が回復していく途中なのか「腕が暴れる」と表現されたのとある意味同じような事が起こっていると思います。感覚神経がまた回復した分があり、その練習中という感じですね。拘縮とかしていたら、私の感じるようなふらつきはないのではと思います。足を暴れさせるのは入浴中にしています。腕は暴れさせないですが、思い切り伸ばします。目をつむった状態で手摺りを掴む練習をしています。隙間の方に指4本が一発で揃ってはいるようにね。これをすると腕が痺れること、痺れること、よく痺れます。
 1月19日(日)、ネットのとあるところに、とある方が発病後2年近くたって「貧乏揺すり」が少しできたとありました。この「貧乏揺すり」とはどのようなものなのでしょうか。私が「暴れている」というお風呂での「のたうち」みたいな躍動なのか、椅子とかで麻痺した側の足に少し力を入れたときにおこる震えみたいなものなのでしょうか。どちらも回復してきてから起こっていることです。力で押さえ込めるかもしれないですが、屈筋と伸筋のバランスが取れるように脳の再学習が終了するまで続くでしょうね。この手の「暴れる」に類することは大抵の方に、回復しつつある方に起こるようです。よく思い出してみると発症直後は「暴れる」など全くなく、手足の存在すら判らなかったです。何となく存在が判るようになっていってのち、起こってきたことです。だから、「貧乏揺すり」でも「暴れる」でも表現は違っても回復している証拠かな。ただ、暴れない時期からみると一時的に動作がおかしくなるはずですよね。安定しないのだものね。リラックス状態での筋力調整を脳が早くできるようになるためにはやはり暴れさせるのも必要かな。「暴れる」というのは屈筋と伸筋が交互に収縮しているから起こるのでしょうね。適度な収縮がどの程度かを試すためかも。どちらかに勝利させると拘縮が待っていると思います。脳卒中での回復中の思いです。ほかの病気ついてではないですよ。特に視床出血での麻痺から回復しつつある私が感じている思いです。
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