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連れ連れなるままに大切な人や物・・・出来事について

by usa

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2007年 11月 27日

抱きしめられたまま・・・

「私・・・どうすればいいの？」

「何も・・・」

「ただ、僕の側にいてくれる？」

「側に？」

「あぁ・・・君が気になるんだ・・・ユジュキ・・・」

「気になるって？」

「言葉どおりさ。気になる。」

「好きってこと？」

「・・・」

「う～ん、そうだと言ったらどうする？」

「だって・・・」

「だって、何？」

「昨日、出会ったのよ。なのに・・・」

「恋に堕ちるのに、時間が必要なの？」

「恋・・・」

「あぁ、そう・・・僕は、どうも恋してるようなんだ、君に・・・ユジュキに！」


そんなこと、信じられるわけがないっ！

だって、この人は・・・

知らない人なんていないくらいの凄い人・・・トップクラスの俳優さんじゃない・・・

優月・・・しっかりして・・・

目を覚まして・・・

心の中でもう一人の自分が駄目だって・・・これ以上は駄目だって言ってる。

振り切って帰らなきゃ！

私がいるべき場所へ・・・

なのに・・・

もう一人の自分が・・・

熱い眼差しで見詰めて来る彼に嫌だなんて言えないよぉ～。

揺れていた。

まるで、嵐の海に放り出された小船のように。

どこへ、辿り着くのだろう。

腕の中で震えている私を彼は、強く抱きしめて来る。

もう、逃れられそうになかった・・・

彼の熱い吐息が項にかかる・・・

駄目・・・

やめて・・・

私が私でなくなってしまうから・・・


優月は、極度の緊張のあまりか意識を手放してしまった。

　　　　　　　　　To be continued.