翻訳語考。often を「しばしば」とするのは、定訳というよりも、機械的な変換と言ってよいものではないかと思うのだけれど、日本語の文章でそれほどしばしば目にする言い回しでもないような気がする。すくなくとも、自分はあまり使わない表現だ。 にもかかわ…
鈴木忠志の名前はこれまでに何度もSPAC俳優が口にするのを耳にしていたし、スズキメソッドの映像は見たことがあったし、それをベースにしているらしい宮城聰によるトレーニング風景もコロナ禍のあいだZoomで視聴していたとはいえ、鈴木忠志の舞台は観たこと…
20250319@DIC川村記念美術館「DIC川村記念美術館 1990–2025ーー作品、建築、自然」 もうすぐ閉館してしまうというDIC川村記念美術館が引っ越し先からわりと近く、駅から無料バスも出ているというので、行ってきた。京成佐倉駅からバスに揺られること約30分。…
Duolingo で英語でフランス語のレッスンを受けていると、Duolingo は多様性に充ちた世界を肯定しているように感じられる。ここではカップルが男と女に限定されることはない。義足をつけた少年が「走りたい」という希望を表明する。登場するキャラクターの人…
翻訳語考。原語よりも日本語のほうが「主義」が強くなる。一般的に「主義」は「ism」の訳語として定着しているが、「ism」ではないのに「主義」と訳される語はすくなからずある。 代表例は「democracy」の「民主主義」だろう。語源となるギリシア語にさかの…
20250215@静岡芸術劇場、今井朋彦演出、遠藤周作『メナム河の日本人』 黒い舞台の床には長方形を成すように白塗りの部分がある。しかし、下手手前から上手奥へと、切り裂くように黒い斜線が走る。残り二つの角から対角線へと真っ直ぐに伸びる線は、互いには…
20250301「絢爛の花鳥画 生誕140年記念 石崎光瑤」@静岡県立美術館 石崎光瑤は登山家でもあったという。しかも、趣味の登山というレベルではなく、民間では初めて剣岳の登頂を成功させたばかりか、数年後にはインドに渡り、ヒマラヤ山脈のひとつを登頂した…
20250223「北欧の神秘ーーノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」@静岡市美術館 ざっと見てきたというか、ざっと見る以外の見方が見つからなかったというか。ノルウェー・スウェーデン・フィンランドという北欧三国の近代画家の作品からなる本展覧…
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