概要
「はじめてのプログラミング」でも書いているように、C# を最速でマスターしたければ Visual Studio に頼りましょう!
ということで、「基礎」辺りで説明する予定の文法を、Visual Studio の補助を受けつつ実際に書いてみます(動画あり)。
手始めに
Visual Studio 自体については「C# 開発環境」を参照してください。このページは Visual Studio for Windows を元に撮った動画で説明していますが、Visual Studio Code や Visual Studio for Mac でも似たような操作が可能です。
Visual Studio を使う準備ができたら、まずお約束の Hello World(というメッセージを表示するだけの簡単なプログラム)を作成。
プロジェクトの新規作成
[Visual C#] → [コンソール アプリケーション] を選んで、適当な名前を付けて [OK]。
- ひな形ができる。
cw と入力した後、[Tab] を2回押す。
- Console.WriteLine ってのが補完で出てくる。
WriteLine の中に、"" でくくって適当な文字列を入れる。
ビルド
メニューから [ビルド] → [ソリューションのビルド]。
もしくは、[F6] キーを押す。
もしくは [Ctrl] + [Shift] + b。
実行
メニューから [デバッグ] → [デバッグなしで開始]。
もしくは [Ctrl] + [F5]。
入力した文字列が表示されるはず。
変数
int i = 10;- 整数型の変数 i に 10 という値を代入。
double x = 1.0;- 小数(正確には「倍精度浮動小数点数」)型の変数 x に 1.0 を代入。
var で型推論ができる。
var i = 10;だと、10 が整数なので i は int になる。var x = 1.0;だと、1.0 が小数なので x は double になる。
var にマウスカーソルを合わせると、推論結果の型が出る。
- その後、変数にマウスカーソルを載せると、変数の型が出る。
四則演算
x + yとかで加減乗除ができる。+で足し算。-で引き算。*で掛け算。/で割り算。
[Ctrl] + c で、今カーソルのある行を丸々コピー。
その状態で [Ctrl] + v で行の貼り付け。
その後、
+のところだけ書き換え。
型変換
精度の高い型から低い型への変換は明示的に書く必要がある。
逆は暗黙的に変換がかかる。
double を int に変換すると、小数点以下が失われる。
int i = (int)x;
文字列
string s = "サンプルテキスト";- 文字列型の変数 s を定義。
+演算子で2つの文字列を連結できる。string.Format で書式指定付きの文字列化。
string.Format(“({0}, {1})”, 10, 20);- {0} のところに 10 が、{1} のところに 20 が入る
配列と反復
int[] で int 型の配列になる。
int[] x = new[] { 1, 2, 3, 4, 5 };で5要素の配列を作る。
while まで入力したら [Tab] を2回押す
while (反復の継続条件)
ぶっちゃけ、あんまり while 使うことない
for まで入力したら [Tab] を2回押す。
for (初期値; 継続条件; 値の更新)
「10回繰り返す」とかやりたい時に使う。
ぶっちゃけ、配列の中身の列挙には次の foreach の方を使う方がいい。
foreach まで入力したら [Tab] を2回押す
配列とかの、コレクションの列挙
foreach (var 変数 in 配列)
条件分岐
if まで入力して [Tab] 2回もできるけど、それほどタイピング量減らない。
if (条件) 式;
必要なら if (条件) 式1; else 式2;
if (条件) 式 の後、 ; を打った時点でソースコードの自動整形がかかる。
関数
- 意味のある単位で細かく関数化しましょうね。
- 関数化したい範囲を選択して、右クリックして [リファクター] → [メソッド抽出]。
構造体
struct Point { public int X; public int Y; }struct で構造体定義。
public とかの意味は「オブジェクト指向」以降で説明。
var p = new Point { X = 10 };みたいな書き方でメンバーの初期化可能。
Usage First 開発。
「使い方」の方を先に書いて、そこからクラスや構造体を生成。
(Visual Studio 2010 からの新機能。)
