■ 山形村では各地区の消防団詰所の建替えに伴い、火の見櫓の解体撤去が行われています。既に取り上げたことのあるこの上竹田地区の火の見櫓も今年度中には消えることになりそうです。そっと中を覗いてみると脚が見えました。コンクリートスラブによって櫓の…
■ 先日、菩提寺で檀家総代会の新年会があった。宴会の前に本堂で般若心経を唱えた。「般若心経」の字数はわずか262字。600巻という厖大な「大般若経」を要約したものだという。「般若心経」というお経の名前は知っているが、一体どういう内容なのか、どのよ…
■ 江戸時代に「火消」が組織される。火消には武家地を守る武家火消(武士の組織)と町人地の町火消(町人の組織)があり、武家火消は大名火消と定火消(じょうびけし)に分けられる。大名火消は1643年(寛永20年)、6万石以下の大名家16家によって編成された…
安曇野市三郷の火の見櫓 110528■ 『五重塔はなぜ倒れないか』 上田篤 編/新潮選書 に三重塔や五重塔のプロポーションを捉える指数として「塔身幅に対する総高比」、「軒長さの逓減率」、「塔身幅の逓減率」、「軒の出の逓減率」などが紹介されている。確か…
■ 塩尻西小学校の近くにあるこの火の見櫓を取り上げるのは2回目です。1回目の記事はこちら。1回目はカーブの美しさに注目していました。逓減(ていげん)率*1が大きく、柱のカーブが美しい櫓です。1回目に注目しなかった、もとい、気がつかなかったのが脚元…
■ 火の見櫓のカテゴリーで「せんだいメディアテーク」のチューブをとり上げることになるとは思ってもみませんでした。この建築で目をひくのはなんといっても鋼管を鳥かごのように組み合わせた「チューブ」と呼ばれる組柱です。設計者の伊東豊雄さんのごく初…
■ 今日(22日)の市民タイムス(松本地方のローカル新聞)に上の記事が載っていました。松本市は新年度にこの詰め所を移転するとのことです。おそらく火の見櫓は撤去処分、ということになるでしょう・・・。この火の見櫓は大正15年の建設で、古い部類に入り…
■ 火の見櫓を構造的にどう捉えるか・・・、ここ数日気になっている。組立て部材による筒の様な?筒状の?(ただ単に形だけの印象だと筒と見做せないこともなさそうだけど・・・)立体構造。曲げモーメントの変化に応じ、筒?のサイズ(断面寸法)を変化させ…
■ 消防法の公布、施行は昭和23年のことでした。その翌年施行された消防法施行規則に消防信号に関する規定があり、その第4条に別表に定める区分及び方法に従い発しなければならないと謳われています。その後何回か改正され、例えば同表の種別の表現なども変わ…
①②③④■ 火の見櫓観察 今回は私がこだわる脚です。漫然と眺めていると、火の見櫓のデザインの多様性には気がつかないでしょう。けれども、火の見櫓は十基十色です。例えば脚。こうして並べてみると、そのデザインはみな違います。美脚あり、そうでもない脚あり…
■ 火の見櫓の見張り台の構成要素の内、手すりに注目してみましょう。観察対象を絞ると各々の違いが分かりやすくなります。シンプルなものから装飾的なデザインが施されたものまでいろいろあることが分かります。▲シンプル1▲シンプル2▲女性的で繊細な曲線と…
■ 目が大きい、二重まぶた、目尻が下がっている、まつ毛が長い、鼻が高い、口が大きい、唇が厚い・・・。そう、顔の観察ポイントなら誰でも直ちに網羅的に挙げることができるでしょう。火の見櫓の見張り台にもいくつかの観察ポイントがありますが、本稿では…
■ 人生いろいろ、火の見櫓の屋根もいろいろ。
東御市滋野の火の見櫓 撮影日 130712■ 火の見櫓観賞のポイントはまず遠くから見ること、私はそう思います。上の写真の位置では近すぎます。もっと遠くから見ると、集落の中にすくっと立っている姿を楽しむことができます。火の見櫓は名前の通り、元々は火災…
火の見櫓観察のポイント(改訂121008)を再び載せます。 1 火の見櫓の立地、環境10 周辺の状況・環境、観察時の季節や天候、時間など 11 消防団詰所(屯所)、消防倉庫の有無、火の見櫓との位置関係と両者の形や色などのバランスなど12 観察者の主観…
■ AさんちのMさんは高校生。子どものころから本を読むのがとても好きだったそうだ。先日Mさんのおすすめ本を4冊Aさんから手渡された。私がMさんにおすすめ本をプレゼントしたお礼ということだろう。何でも読んでやろうと思ってはいても書店で手にする本は限…
■ 久しぶりの一気読み。昨晩から読み始めた中島京子さんの直木賞受賞作『小さいおうち』文春文庫を今日(13日)の午前中に読み終えた。東北は山形の田舎で育ち、昭和5年の春に尋常小学校を卒業して東京で女中奉公をしたタキ。晩年タキが綴った回想録、そこで…
■ 『小さいおうち』中島京子/文春文庫を買い求めました。かつて文学少女だった中高年女性が手にしそうな、どこか懐かしい、少年少女文学全集の一冊、とでも表現したくなるような昭和の雰囲気が漂うカバーデザインです。山田洋次監督によって映画化されて今…
安曇野市豊科新田の火の見櫓と御柱(おんばしら)、期間限定のツーショット。火の見櫓の高さを梯子の段数からおよそ15メートルと推測した。■ 柳花や巾着袋、扇子を飾った御柱がよく晴れた新春の空に映える。正月しかみることのできない御柱と火の見櫓のツー…
長野県東筑摩郡麻績(おみ)村の火の見櫓 撮影日140109■ 美しい火の見櫓、、珍しい火の見櫓に惹かれます。これは何も火の見櫓に限ったことではありません。この火の見櫓を取り上げるのは2回目です。ユニークな形をしています。主材に鋼管を使っているのも珍…
456 大町市常盤の火の見櫓 撮影日140106■ 大町市内の火の見櫓の梯子は櫓の外に設置されていて、落下防止ガードが設置されていることが多い。見張り台の他にこんなに低いところにも半鐘を吊り下げてある。使い分けしていたのだろうか。櫓がすっきりしているの…
■ 名コラムニストが遺した日本人へのメッセージ、「成長から成熟へ」と舵をきることの提言。昨日(2日)長野駅前の書店で買い求め、帰りの電車で読んだ。**人はなぜ福袋を買うのか。答えは簡単で、「買うものがないから」です。「ほしいものが見つからない…
あ『あの日からの建築』伊東豊雄/集英社新書け『経済学は温暖化を解決できるか』山本隆三/平凡社新書ま『マンボウ人間博物館』北 杜夫/新潮文庫し『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹/文藝春秋て『定刻発車 日本の鉄道はなぜ世界で最…
火の見ヤグラー一級建築士・・・・・信州の鄙里で暮らしています。なんでも見て、かんでも考え、なんでもかんでも書いてみよう。・・・・・ブログ開始2006年4月16日(GOOブログ)2025年4月29日(はてなブログ)
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。