『かけ算には順序があるのか』 高橋誠/岩波科学ライブラリー■ 本書のタイトルを見て、順序なんてないって思ったのですが、どうもそうではなさそうで・・・。小学校の算数で「6人に4個ずつミカンを配ると、何個必要ですか」という問題に、6×4=24という式を…
『ダンゴムシに心はあるのか 新しい心の科学』 森山徹/PHPサイエンス・ワールド新書 ■ ユニークで簡単ないくつかの実験によって、ダンゴムシに「心」があることを実証しようとする興味深い試み。実験の前提となる心の定義だが、本書の記述によると「未知の…
①林丈二「鏝絵は鏝絵だけど、あの名前を何て言うんだろう。無ければ決めたいんですよね。ああいうところについているあれの名前を」藤森照信「あれ、名前が無いんですよ」赤瀬川原平「ないの?鏝絵と言ったらもっと一般的な」藤森照信「うん。一般的には鏝絵…
■ 作家・小松左京氏が亡くなった。氏の代表作である『日本沈没』は壮大な思考実験だ。**ついこの間まで、「本土決戦」「一億玉砕」で国土も失いみんな死ぬ覚悟をしていた日本人が、戦争がなかったかのように、「世界の日本」として通用するのか、という思…
1731 櫓のプロポーション ★★★★★2 屋根・見張り台の美しさ ★★★★3 美脚度 ★★★★★■ 少なくとも高校までの試験問題では正解はひとつ、でした。でも世の中、そんなに単純ではないですよね。正解が複数あることや、正解があるのかどうかわからないことの方が多いよ…
■ 何でも趣味の対象になるんですね、もちろん坂道も。タモリは大の坂道ファンだそうで、日本坂道学会副会長だとか。先日『タモリのTOKYO坂道美学入門』講談社 という本をカフェマトカでパラパラと見たのですが、なかなかおもしろい内容でしたので購入しまし…
172 北安曇郡池田町の火の見櫓 1107251 櫓のプロポーション ★★★★★2 屋根・見張り台の美しさ ★★★3 美脚度 ★★★フィギュアスケート、体操、スキーのジャンプ、シンクロナイズド・スイミング等、スポーツには採点種目がいくつもありますね。これらの種目の採点に…
美術館の入口に張られたポスター■ 松本市美術館で開催中の「土門拳の昭和」を観てきました。展示作品数300点、これだけ充実した展覧会が地方の美術館で開催されていることは驚きです。土門拳は26歳で報道写真家として活動を始めたそうですが、それから様々な…
1 櫓のプロポーション 2 屋根と見張り台の美しさ 3 脚の美しさ■ 鑑賞と観賞。鑑賞と書けば芸術作品が対象、観賞ならば一般的なものが対象になるんですね。ですから火の見櫓には観賞という漢字を充てるのが一般的でしょう。でも私は敢えて、火の見櫓鑑賞と表…
■ 『だれが中国を養うのか? 迫りくる食糧危機の時代』レスター・R・ブラウン/ダイヤモンド社 この本は1995年12月、今から15年前に初版が発行されました。当時この本を読んで、その内容に驚いたことを覚えています。本書に中国の穀物の需給予測(2030年)に…
171■ 平面が4角形の櫓、円形の見張り台、8角形の屋根。見張り台を壁で囲ってあるのは防寒のためだろうか。右隣の屯所と比較するとかなり背の高い火の見櫓であることが分かる。13、4メートルはありそうだ。屯所の2階とブリッジでつないである。櫓は整った形状…
安曇野市豊科の道祖神■ 安曇野には双体道祖神とともに文字書き道祖神も多い。文字書き道祖神の文字は総じて力強く、存在感がある。一体どんな人がこの文字を書いたのだろう・・・と文字書き道祖神を見る度に思う。裏面に文政五年十一月と彫り込まれている。…
■ この小説はさくさくと音読するのがいいと思いますが、まだ読み続けています。**吾輩の文に対してもせめて自腹で雑誌を買って来て、友人のお余りを借りて間に合わすという不始末だけはないことにいたしたい。**(角川文庫18版 297頁)「吾輩は猫である…
■ 会津若松の蔵■ 塩尻の蔵■ 高田の蔵 ■ 蔵には火災から収蔵品を守るという一義的な機能があります。ならば、開口部など設けない方がいいのでしょうが、通風や時には採光が必要になるでしょう。で、開口部を用心深く設けることになるんですね。でもその際、雨…
■ 雁木。かつては東北から山陰にかけて雪国に広く分布していたのですが、その姿は次第に消えています。でも上越市の高田にはまだ雁木が残っていました。持ち帰ったパンフレットによると高田の雁木は総延長が16kmで、全国一の長さなんだそうです。ここに高…
■ 水庭と白いフレーム、たおやかな屋根■ 繰り返しの美学なフレーム構成■ 縁甲板型枠、出目地のコンクリート壁 壁の小口に「層」を重ねたと思わせるような池原さん流デザインが施されている。■ エントランスホール (館内は展示室を除き写真撮影が許可されて…
小林古径邸 玄関へのアプローチ 大壁造のすっきりした外観 むくりのついた屋根の重なり南側全景 ■ 日本画家の小林古径の作品、というと切手の絵柄にも用いられた「髪」がよく知られていますね。古径の最高傑作と評されています。「小林古径と髪」、この2語で…
■ 火の見櫓センサーの感度がアップしたようです。 ^^v 昨日(9日)、上越市内で5基の火の見櫓を見つけました。誤作動が1回あって屋根上の飾りの塔が隣の建物越しに見えた時に火の見櫓の屋根と間違えましたが・・・。4基の写真を掲載します。 167 ①「ゑし…
新潟県上越市板倉の蔵:漆喰の白壁が周囲の緑によく映えて美しい。110709 美しい造形の蔵だ。プロポーションが実にいい。妻壁の開口部の上部の庇と両側の袖壁は雪や雨の吹き込みを防ぐためだろうが、この設えはこの地方独特のものなのかもしれない。屋根の雪…
上越市高田の蔵 110709■ 上越市板倉区で見かけた蔵(前稿)と同様、雨や雪の吹き込みを防ぐために開口部周りを囲っている。この地方の守りの形。
松本の蔵 110706■ 松本市内の蔵(しばらく前にもこの蔵の写真を載せました)の外壁に付けられている2段の帯に注目。本来この帯は鉢巻きのようにぐるっと外壁を一周しているのですが、どうやらその一部が欠落したまま外壁が補修されたようで、帯の断面(小口…
■ 6月の読了本はこの3冊。『環境デザイン講義』 内籐廣/王国社 **身体も衣服も環境のアイテムです。建築も都市も田園風景も環境のアイテムです。そうしたものすべてを、姿形のあるものとしてどのように解釈し、そしてさらに構築していくか、これが「環境…
火の見ヤグラー一級建築士・・・・・信州の鄙里で暮らしています。なんでも見て、かんでも考え、なんでもかんでも書いてみよう。・・・・・ブログ開始2006年4月16日(GOOブログ)2025年4月29日(はてなブログ)
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